BIOGRAPHY
PROFILE
安田奈央 (やすた なお)
1988年6月20日、石川県 小松に生まれる。
2011年7月、ユニバーサルミュージックよりシングル「つぼみ」でメジャーデビュー。
8月、一切の電気を使わない暗闇ライブ”Voice in the dark”を南青山の教会で主催し、各メディアから注目を集める。
12月、KGを迎えた配信限定シングル「カワラナイ想い with KG」が、新人としては異例のレコチョク週間チャートTOP5入りを記録。
2012年2月、セカンドシングル「真夜中のひだまり」をリリース。全国51局という記録的なパワープレイを獲得。大橋トリオがプロデュースを手掛けたこの曲は、向井理主演 関西テレビ・フジテレビ系ドラマ「ハングリー!」の挿入歌としても話題に。
その後、芝・増上寺で開催された「100万人のキャンドルナイト」などのエコロジカルなイベント、そして地元石川で約1.000人のワンマンライブをソールドアウトで成功させるなど、全国20カ所以上のライブに精力的に出演。
6月、サードシングル「雨フル ~悲しみはきっといつの日か~」をリリース。過去の恋愛経験を曝け出して描いたこの曲は、レコチョクチャートで最高7位を獲得し、iTunesでもロングセールスを記録。
そして、ライブの度に問い合わせが絶えなかった未発表の代表曲「こたえ」を11月上旬にリリースする。
2011.08.23 安田奈央 暗闇ライブ”Voice in the dark”
「感動して凄い鳥肌が立った!」「ホントにここまで真っ暗闇とは思わなかった!」。
終演後、明るくなった教会内で、感動の拍手と共に、こんな感想が溢れた。
震災後、節電の重要度が増している中で、自分にも何かできないかと考えた彼女が、電気を使わなくても音楽を楽しむ方法を提案してみたいと思ったのがきっかけで企画されたのが、この暗闇ライブ”Voice
in the dark”。
8/23に東京港区にある、美しく閑静な雰囲気の南青山ル・アンジェ教会で行われたこのイベントは、文字通り、完全に電気 を使わない真っ暗闇の中で、マイクも使わずアカペラだけで歌うという、歌唱力と声量が無いと成り立たないチャレンジでした。沖縄から北海道まで、全国から 募集されたオーディションで全国1位をを勝ち取った”うた声”を持つ、安田奈央ならではのイベントだったといえます。
開演合図と共に消灯された会場は、一切の光が入らない完全なる暗闇。前方のステージを向いていたのに、いきなり後ろから安 田のうた声が聴こえてくる。背後からゆっくりと近づき横を通り抜けていった安田奈央の存在を感じながら、視覚がない中だと聴覚が敏感になっていることに気 づく。うた声が際立ち、体全体で感じている。
感動で鳥肌が立った。この日のために書き下ろされた「Voice in the dark」のテーマなど、心に染み入る優しいうた声だけが観客を包んだ。
途中ゆっくりとキャンドルが点灯し始め、薄く照らされた教会は幻想的な雰囲気、それに合い混じる安田のうた声、そして寄り添うように優しく奏でられるアコーステックギター。
デビュー曲「つぼみ」や「情熱」を含め、新曲なども披露され、最後に自らが廃油をリサイクルし作った蝋燭を持つと、「明か りを消して、心に灯をともしましょう。」とメッセージとともにやさしく蝋燭を吹き消した。全5曲の30minほどの演奏だったが、終演後会場は大きな拍手 に包まれた。
安田奈央は、「暗闇で歌い聴いてもらうことで、私達が普段忘れてしまっている、音楽を”感じる”ことの楽しさを体感して欲 しかったのです。」「このイベント自体が大きな節電ではないけれど、このライブに参加してくれたり、知ってくれた人たちが電気に頼らなくても音楽や生活を 楽しめることを伝えられたら嬉しいです。」と語った。
一切の電気を使わない、暗闇そしてアカペラでのライブを成功させた安田奈央の”Voice in the dark”。そのメッセージは、きっと観客の心に届いたはずだ。