<レポート>八代亜紀が名門ジャズ・クラブのステージに、“ジャズ・シンガー”として再び降臨。圧巻のパフォーマンスを披露。

2017.11.14 TOPICS

ジャズ・アルバム『夜のつづき』の発売記念ライヴが、11月13日(月)に南青山のジャズ・クラブ、ブルーノート東京で開催された。ライヴは18:30開演、21:00開演の2回公演で、プレミアチケットを確保した総勢500名強の前で堂々のパフォーマンスを披露した。

「An Evening with AKI YASHIRO」と題された一夜限りのライヴは、発表当初から話題を集め、チケットは即日ソールドアウトに。1st、2ndの各セットとも、運良くチケットを入手できた約250名のファンで、場内は開演前から熱気に包まれていた。

ステージはしっとりとしたバラードの「ジャニー・ギター」からスタート。クラブシンガー時代の十八番だったという「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」や、『夜のつづき』収録の「涙の太陽」「赤と青のブルース」などを、レコーディングにも参加した実力派ジャズメンをバックに、ムードたっぷりに歌い上げた。

(c)Masanori Doi

12歳でジャズと出会ってクラブシンガーを目指すようになってから55年目を迎えた今年、名門クラブのステージに“ジャズ・シンガー”として立った八代。MCでは「ブルーノート東京に5年ぶりにジャズ・シンガーとして帰ってきました。今日はみなさんと楽しいひとときを過ごしたいと思います。アキちゃんコールをどんどんお願いしますね!」と喜びを語った。

ステージ中盤には、自身の代表曲「雨の慕情」を、クールなヴィブラフォンをフィーチャーしたボサノバ・アレンジで披露。そして後半はトランペットが加わり、「ワーク・ソング」「カモナ・マイ・ハウス」「帰ってくれたら嬉しいわ」と『夜のつづき』収録のアップテンポのナンバーをダイナミックに歌い上げ、客席の大喝采を浴びた。

アンコールでは代表曲「舟唄」を大胆なジャズ・ファンク・アレンジで披露。最後はダンチョネ節のパートを圧巻のアカペラ歌唱で締めくくり、観客ではスタンディング・オベーションが起こった。

八代亜紀は、12月25日(月)にはビルボードライブ大阪で、来年1月17日(水)には名古屋ブルーノートでも、ジャズ・ライヴを開催する(両公演ともチケットは既にソールドアウト)。

 

(c)Masanori Doi

 

■セットリスト
An Evening with AKI YASHIRO『夜のつづき』発売記念ライヴ
2017年11月13日(月) ブルーノート東京
(1st Set 18:30開場 / 2nd Set 21:00開演)
01. ジャニー・ギター
02. フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
03. 涙の太陽 *
04. 赤と青のブルース *
05. ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー
~スウェイ(インスト)~
06. 雨の慕情
07. 黒い花びら *
08. ワーク・ソング *
09. カモナ・マイ・ハウス *
10. 帰ってくれたら嬉しいわ *
Encore
11. 舟唄

<ミュージシャン>
八代亜紀(vo) 香取良彦(vib, p) 田辺充邦(g) 河上 修(b) 有泉 一(ds) 岡 淳(ts, as) 岡崎好朗(tp)