BIOGRAPHY
Willi Boskovsky ウィリー・ボスコフスキー
1909年6月16日、ウィーンに生まれた。ウィーン音楽アカデミーに学び、1932年にウィーン国立劇場管弦楽団に入り、1939年にコンサートマスターに就任した。ウィーン・フィルには1970年まで在籍したが、この間「ボスコフスキー四重奏団」「ウィーン八重奏団」「ウィーン・フィルハーモニー四重奏団」を組織し、室内楽の活動も盛んに行った。
ウィーン・フィルによる「ニューイヤー・コンサート」への指揮者としての登場は、1954年に創始者であるクラウスの死去にともなう窮余の一策であったが、ヨハン・シュトラウス2世のようにヴァイオリンをもち、弓で拍子をとり表情をつけ、コンサートは大成功を収めた。1970年にウィーン・フィルを脱退したが、1979年まで「ニューイヤー・コンサート」の指揮台に立ち続けた。「ニューイヤー・コンサート」のライヴのほかにシュトラウス・ファミリーの数多くの作品を、ウィーン・フィルをふって録音した。1991年4月21日にスイスのナティで亡くなった。