没後初の公式作品は、生前本人が監修したアーカイヴ四部作の第1弾!

2024.06.26 TOPICS

昨年3月に89歳でこの世を去ったウェイン・ショーターの没後初となる公式作品がブルーノートからリリース、「Edge of the World (End Title)」が先行配信されている。
 

 
生前からブルーノートと計画を進めていた本人監修によるアーカイヴ・シリーズ四部作の第1弾となり、2014年にスウェーデンのストックホルム・ジャズ・フェスティヴァルで行われたライヴを収録。ダニーロ・ペレス(p)、ジョン・パティトゥッチ(b)、ブライアン・ブレイド(ds)を率いた後年のレギュラー・カルテット編成による崇高さすら感じられる白熱の演奏が捉えられており、キャリアの中でも全盛期の一つと言える至高のサウンドを堪能できる作品。

 
「2022年の秋、ウェインに音源を整理してもらうために、エンジニアのロブ・グリフィンが彼に未発表音源をたくさん送り始めたの。ウェインは四六時中その音源を聴き始めた。私が家で何かをしているとき、電話で話しているとき、仕事をしているとき、彼は『カロライナ!この曲を聴きに来て!このバンドがどんなプレイをしているか聴いてくれよ!』と叫んでいたわ。ウェインは細かいメモも残した。そのうちのいくつかはこのアルバムにも収録しているの。彼は(本作収録の)ストックホルムのコンサートを聴いて、『これをアルバムにしよう!』と言ったわ。それから彼はもっといろいろなものを聴き始めて、時間が経つにつれて、アルバムは1枚だけでは足りないことに気づいた。ウェインは当初、このコレクションを『未確認飛行物体』(Unidentified Flying Objects)と名付けたがっていたわ。バンドが演奏する音がUFOだと思っていたみたい!2023年1月、最後に入院したときも彼はトラックを選び、アルバムのレイアウトを続けたの。彼の使命の根底にある『決して諦めない』というスピリットはかつてないほど強くなって、多くの音楽をリリースすることに興奮していたわ。そのリリースが実現する頃には自分はもうこの世にはいないだろうと彼が気づいたのは、人生最後の10日間になってからだった。彼は残された時間で人生を祝う必要性を感じて、このシリーズのタイトルをセレブレーションにすることを決めたの。私は『そうよ、ウェイン!人生をお祝いしましょう!完璧なタイトルだわ!』と言ったわ」- 妻・カロライナ・ショーター

 
 

『セレブレーション Vol.1』
2024年8月23日リリース 
UCCQ-1208/9 2SHM-CD ¥3,630(tax in)

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【CD1】
01. ゼロ・グラヴィティ・トゥ・ザ・15th・ディメンション/Zero Gravity to the 15th Dimension
02. スマイリン・スルー/Smilin’ Through
03. ゼロ・グラヴィティ・トゥ・ザ・11th・ディメンション/Zero Gravity to the 11th Dimension
04. ゼロ・グラヴィティ・トゥ・ザ・12th・ディメンション/Zero Gravity to the 12th Dimension
05. ゼロ・グラヴィティ – アンバウンド/Zero Gravity - Unbound
06. オービッツ/Orbits
07. エッジ・オブ・ザ・ワールド (エンド・タイトル)/Edge of the World (End Title)

【CD2】
01. ゼロ・グラヴィティ・トゥ・ザ・90th・ディメンション/Zero Gravity to the 90th Dimension
02. ロータス/Lotus
03. シー・ムーヴス・スルー・ザ・フェア/She Moves Through The Fair

パーソネル:ウェイン・ショーター (ss, ts)、ダニーロ・ペレス (p)、ジョン・パティトゥッチ (b)、ブライアン・ブレイド (ds)

★2014年10月18日、ストックホルム・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ録音