Biography
ヴィジェイ・アイヤー | VIJAY IYER
ニューヨーク、オルバニーで生まれた。幼少よりヴァイオリンを学びながら独学でピアノを習得。
イェール大学で数学と物理学を学び、カリフォルニア大学バークレー校で音楽認知科学を学びながらジャズ・クラブに出演し音楽の道へと進んだという異才。
マンハッタン音楽学校、ニューヨーク大学、ニュー・スクールで教鞭をとり、カナダ、アルバータ、バンフ・センターのジャズ・クリエイティブ・ミュージック国際ワークショップのディレクターをつとめている。2014年1月には、ハーバード大学の芸術科学学部初のフランクリン・D、フローレンス・ローゼンブラット教授に就任した。
アジアン・インプロヴ、レッド・ジャイアント、サニーサイド、サヴォイ・ジャズ、アーティスト・ハウス、ACTなどのレーベルで作品をリリース。
2009年のACTデビュー作「Historicity」がグラミー賞にノミネートされ、ダウンビート誌、ニューヨーク・タイムズ紙などによりその年の「最優秀ジャズ・アルバム」に選定されるなど一躍ニューヨーク・ジャズ・シーンをリードするピアニストとして注目を集めた。
イラク・アフガニスタン戦争に行った兵士たちの詩がフィーチャーされた『ホールディング・イット・ダウン』において、マイク・ラッドとコラボレートした作品をパイ・レコーディングスよりリリース。
ECMにおける初リリースは、2007年にロスコー・ミッチェルのノート・ファクトリーのメンバーとして参加したライヴ・アルバム『ファー・サイド』。その後アルバム1枚ずつの契約が常であるECMにおいて、マンフレート・アイヒャーがアルバム3枚という異例の契約を締結。
2014年に室内楽との共演作品『ミューテイションズ』でECMリーダー・デビューを果たすと、続く第2弾は映画と音楽のプロジェクトである『Radhe radhe:ライツ・オブ・ホーリー』をリリース。そして2015年リリースのトリオ作品『ブレイク・スタッフ』など次々と異なるプロジェクトで活動し精力的に作品を発表。2021年リリースの新トリオ作品『Uneasy』は、PitchforkのThe 50 Best Albums of 2021にも選出され、各メディアで絶賛された。同トリオによる待望の新作『コンパッション』が2024年2月にリリース。