U2の10枚目のスタジオ・アルバム『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド』（All That You Can’t Leave Behind）が2000年10月30日にリリースされてからちょうど20年後の本日、20周年記念リマスター盤がリリースされた。

1CD、2LP、2CDデラックス、5CDスーパー・デラックス・ボックス・セット、11LPスーパー・デラックス・ボックス・セット、デジタル配信の各フォーマットでリリースされ、スーパー・デラックス・ボックス・セットにはライヴ・アルバムとして初音源化された『エレヴェイション：ライヴ・フロム・ボストン』や初CD化音源3曲、未発表リミックス4曲が収録され、U2の写真を長きに亘って撮影しているアントン・コービンによる写真を掲載した32ページのハードカバー・ブックや両面ポスターが収納される。2CDデラックスには『エレヴェイション：ライヴ・フロム・ボストン』から13曲が収録される。

5CDスーパー・デラックス開封動画

 
『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド』は、グラミー賞7部門受賞、世界32か国で1位を獲得したU2の名作。2000年代を迎え再びストレートなバンド・サウンドを展開、デビューから20年間に亘る音楽性をすべて内包し、U2の本質を改めて世に示した。シングル曲の「ビューティフル・デイ」と「ウォーク・オン」がグラミー賞「年間最優秀レコード」を受賞したが、「年間最優秀レコード」受賞曲を複数収録する史上唯一のアルバムである。

『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド』は、スーパー・デラックス・ボックス・セットの中央にあるハートが入ったスーツケースがシンボルマークとなっている。「ウォーク・オン」の冒頭で歌われる“オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド”は、置いていけないすべてのもの、持ってこられる唯一の荷物、という意味で、それがハートつまり「愛」なのである。ハート（愛）を入れたスーツケースを持ち、パリのシャルル・ド・ゴール空港で撮影した写真がジャケットになったこのアルバムで、U2は2000年代をスタートした。

この20周年記念盤リリースを記念して、デラックスとスーパー・デラックス形態に音源が収録されている『エレヴェイション：ライヴ・フロム・ボストン』のライヴ映像が、日本時間10月31日（土）午前3時からストリーミング配信される。
（視聴：https://elevationwatchparty.u2.com）

リリースに先駆け4曲の映像がYouTubeで公開されたが、このツアーを象徴するハート型の花道など、見所を挙げ始めたらキリがない。

U2 - Elevation (ライヴ・フロム・ボストン)

 
U2 - Beautiful Day (ライヴ・フロム・ボストン)