U2公式サイトのライヴ・レポート 日本語訳(12月5日さいたまスーパーアリーナ公演)
原文:https://www.u2.com/news/title/rocknroll-transcendence
ROCK’N’ROLL TRANSCENDENCE - ロックンロールで超越する
“昨夜は素晴らしい時間を過ごすことができた。でも今夜もまた…さらに高いレベルにまで持って行きたい。一種の Rock’n’Roll Transcendence(ロックンロールで超越する)だ。
Rock’n’Roll Transcendenceをどう日本語で言えばいいのかわからないけど、僕らの言いたいことはきっと感じてもらえると思う。僕らは互いに、そして音楽に、そして愛に、身を委ねるためにここにいるんだ…”
今夜のライヴでは、今週早くに、アフガニスタンで他の5人と共に殺害されたピース・ジャパン・メディカルサービス総院長、中村哲医師への追悼として「バッド」が演奏された。
“一瞬でいい、皆の思いを寄せよう。僕らはこうしてここにいる、生きている、集まっている…屋内に輝くこの星空、このスポーツスタジアムを大聖堂に変えよう。それぞれのスマートフォンをキャンドルがわりに。偉大な寛大なる国が生んだ、偉大なる1人の人間、偉大なる中村哲医師を偲んで…”
サイモン & ガーファンクルの「ボクサー」の一節を交えた「バッド」のラストは、こんなボノの言葉で締められた。
“祝福を送られるべきは平和に尽力する人たちだ”
このツアーのメインは何と言っても『ヨシュア・トゥリー』である。が、それ以外にも、いくつもの息をのむような瞬間がある。今夜の「エレヴェイション」、「ヴァーティゴ」、「リアル・シング」は特に圧巻だった。
今夜、2019年のツアーでは初となる「グロリア」が演奏された。最後にこの曲が日本で演奏されたのは、Lovetown ツアーで訪れたちょうど30年前の同じ月、1989年12月1日、大阪公演でのことだ。日本のファンも待ちわびていたことがわかる。
他にボノが言ったこと
“2日間…素晴らしい2日間をありがとう。ONEキャンペーン、そして(RED)の支援をありがとう”
さらに・・・
2日目の今夜、ボノは「ビューティフル・デイ」の曲間、作家であり、長年にわたってu2.com に寄稿してきた@godgrrl キャスリーン・ファルサーニの名前をあげた。さらには女性として初の国連難民高等弁務官を1991年から2000年まで務め、先日亡くなった緒方貞子氏にこの曲を捧げたのだった。
“世界の女性たちが団結し、HIStory(男性のストーリー)をHERstory(女性のストーリー)に書き換えることができたなら…それは美しい日になるだろう…世界の女性たち…マダム・オガタ、これをあなたに捧げます”