U2公式サイトのライヴ・レポート 日本語訳(12月4日さいたまスーパーアリーナ公演)
原文:https://www.u2.com/news/title/konbanwa
KONBANWA - コンバンワ
“コンバンワ!” 「ニュー・イヤーズ・デイ」が終わり、一息ついたボノが日本語でこう挨拶をした瞬間、さいたまスーパーアリーナは歓喜に沸き立ち、今夜がまた特別な一夜になることが決定づけられた。
“これまで我慢してくれてありがとう。待っていてくれてありがとう…
どうしてもっと早く戻ってこれなかったのか、これという理由はないんだ… 日本とは深いつながりを感じている。
これからやる曲はアルバム『焔(ほのお)』(The Unforgettable Fire)からの曲。これは日本の子供たちが反戦を願って描いた絵がきっかけになって生まれた。その絵は僕ら人間に、恐怖の光景を、平和こそ最も尊ばれるものであることを教えてくれる。
手放すべきもの、その一方で、それ以上に強く握りしめておくべきもののことを歌った曲だ…「バッド」”
1983年、初めての公演で訪れた日本で、バンドはその展覧会『Unforgettable Fire(忘れざる炎)』に足を運んだ(*)。タイトルはU2が翌年に発表された4枚目のスタジオ・アルバムとなった。
今夜、デヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」の一節を交え、「バッド」は暗闇の中、日本だけでなく、世界の平和を願う“祈り”へと姿を変えた。
「平和に尽力する者たちに感謝を。謳われることなき英雄に。来る日も来る日も、戦争ではなく、平和を実現しようとしている女性たちに、男たちに。我々の目に見えぬところで輝く星たちに。
一瞬でいい、この暗闇の中、祈りを送ろう。思いを寄せよう。謳われることなき英雄たちに。
彼らをこの瞬間に連れてこよう…」
2006年以来となる記念すべき日本でのコンサート初日、もう一つ、記念すべき発表が行われた。U2X RADIOの立ち上げだ。発表に続いてステージに戻ったU2は「エレヴェイション」を演奏。その模様はハワード・スターンがDJを務める米国の番組(デジタルラジオ、Sirius XM)内で生放送された。
“…ここ東京からニューヨークへ
みんなの声を世界に聴かせよう
U2X RADIO
第1回放送
みんなの声を届けよう
U2X RADIO
高い所に上がる準備はできてるかい?
光り輝く準備はできてるかい?
ハワード・スターン 聴こえるかい?
なんでそんなに…シリアス(**)なんだ?”
<訳注>
*U2『THE UNFORGETTABLE FIRE(邦題:焔)』制作秘話:“忘れざる”新章(https://www.udiscovermusic.jp/essentials/u2-unforgettable-fire)に詳しく記載があります
**SiriusXMとのダブルミーニング