2002年のニュース
■ボノがD.スチュワート、J.ストラマーとN.マンデラ氏のトリビュート曲を制作
U2のボノ、デイヴ・スチュワート(ユーリズミックス)、ジョー・ストラマー(ザ・ク
ラッシュ/12月22日に急逝)が、南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラ氏をトリビュートする曲「48864」を書き上げました。このタイトルは、マ
ンデラ氏がアパルトヘイト時代に収監されていた際の囚人番号なのだそうです。マンデラ氏は’03年2月2日に南アフリカのロベン島で、エイズ・チャリ
ティ・コンサート『Mandela
SOS』を主催しますが、この曲は、そのコンサートの際にパフォームされる予定になっています。なお、同コンサートの出演者として、新たにネリー・ファー
タドの参加が発表されました。
また、急逝したジョー・ストラマーについてボノは、次のようなお悔やみのコメントを発表しました。「ザ・クラッシュは最高のロック・バンドだった。彼ら
は、U2にとってのルール・ブックを書いたんだ。彼とは’03年1月に再び会って、デイヴ・スチュワートと3人でマンデラ氏のための曲を完璧なものにする
予定だった。本当にショックだよ。」
■『第60回ゴールデン・グローブ賞』の音楽部門賞にノミネート
12月19日に発表された『第60回ゴールデン・グローブ賞』(ハリウッド外国人記者
協会主催)のノミネーションで、U2とエミネムが音楽部門賞”Best Original Song From A Motion
Picture”にノミネートされました。U2は映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』に使用された「ザ・ハンド・ザット・ビルト・アメリカ」で、エミネ
ムは自身の初主演映画『8マイル』に使用された「ルーズ・ユアセルフ」で、それぞれノミネートされています。また同部門には、映画『スピリット』に使用さ
れた「ヒア・アイ・アム」(楽曲はブライアン・アダムス)で、ハンス・ジマーもノミネートされました。なお、1月19日に開催される授賞式の模様は、
NBCテレビを通じて全米に放映される予定です。
2002.12.26更新
■映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』のプレミアに出席
マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ギャング・オブ・
ニューヨーク』の、ニューヨークで12月9日に行われたプレミアにボノとエッジが出席。二人はアフターパーティで主題歌の「ザ・ハンド・ザット・ビルト・
アメリカ」のパフォーマンスを披露しました。この映画の企画を30年間温めてきたスコセッシ監督は「映画化が実現できたなんて信じられないくらいだ」と語
り、ボノは「これほど野心的なものに参加できただけでハッピーだよ」とコメントしています。
2002.12.13更新
■ネルソン・マンデラ氏が主催するアフリカのエイズ患者救済コンサートに出演
元南アフリカ大統領でノーベル平和賞受賞者のネルソン・マンデラ氏が主催する、アフリ カのエイズ患者救済コンサート『Mandela
SOS』に、U2のボノとシャギーが出演することになりました。このコンサートは’03年2月2日に、ケープタウンの沖にあるロベン島(アパルトヘイト時
代にマンデラ氏が国家反逆罪で収監されていた場所)で、約3000人の招待客を前に開催されるもの。ボノとシャギー以外にメイシー・グレイの出演が決定し
ている他、スティング、エルトン・ジョン、ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディラン、マイケル・ジャクソン、ジャネット・ジャクソンなどと出演交
渉中だということです。12月6日に行なわれたイベント発表記者会見でマンデラ氏は、「このコンサートは、南アフリカだけでなく世界中の人々の間で大きく
なっている、エイズの脅威に焦点を当てるものです。もはやエイズは健康上の問題だけでなく、人権の危機でもあるのです」と語りました。なお、このイベント
の模様は、世界各国でテレビ放映される予定になっています。
2002.12.11更新
■アフリカのエイズ問題に関する講演で、ボノがU2の新曲を初披露
アフリカでのエイズ問題を改善するためのキャンペーンの一環として、現在『Heart Of America
Tour』を行なっているU2のボノ。このツアーは、ボノを中心に設立されたNGO組織DATA(Debt, Aids, Trade for
Africa)が主催したもので、先進国の中でアフリカのエイズ問題に最も非協力的だとされるアメリカの人々(人口割合から協力度を算出)に、より見識を
深めてもらうことを目的としています。12月1日の世界エイズ・デイに開催されたイベント初日にボノは、「これはチャリティではない。正義と平等というこ
とだ。レクチャーするために来たわけではないし、日曜日だからといって説教するために来たわけではない」と発言した後、アフリカでのエイズの蔓延について
語り、この致命的な病の撲滅に協力するよう呼びかけました。そして講演の最後には、約2300人の聴衆の前で、U2の新曲「America’s
Prayer」のパフォーマンスを初披露したそうです。
『Heart Of America Tour』の日程は以下の通りです。
12/1 - Lincoln, NE; 12/2 - Iowa City, IA; 12/3 - Waterloo, IA;
12/3 - Chicago, IL; 12/4 - Chicago, IL; 12/5 - Indianapolis, IN;
12/6 - Cincinnati, OH;
12/7 - Louisville, KY; 12/8 - Nashville, TN
2002.12.06更新
■ベスト・アルバムが3週連続でヨーロッパNo.1
U2のベスト・アルバム『ザ・ベスト・オブU2 1990-2000』が、European Top 100 Albums
Chartで3週連続No.1に輝いています。このアルバムは、現在までに世界18ヵ国でNo.1を獲得。特にカナダでは、『ザ・ベスト・オブU2
1990-2000』が総合アルバム・チャートで初登場No.1を獲得すると同時に、’98年にリリースされたベスト・アルバム『ザ・ベスト・オブU2
1980-1990』もカタログ・チャートでNo.1を獲得しています。
2002.12.04更新
■人権機関がボノにHumanitarian Laureate Awardを授与
U2のボノが、人権機関のSimon Wiesenthal CenterからHumanitarian Laureate
Awardを授与されました。この受賞記念ディナー・パーティは、11月18日にニューヨークのマリオット・マーキー・ホテルで開催されています。ボノの
受賞理由は、貧しい後進国を発展させるために負債を免除するよう先進国に働きかけてきた活動などが認められた結果で、同機関の創設者は、「ボノは世界をよ
り良くする活動のために、たゆまぬ努力を続けています。自身の才能と影響力を、アフリカのエイズ問題など、人権に関する活動に役立てています。これは称賛
に値するでしょう」と語りました。
2002.11.27更新
■『ザ・ベスト・オブU2
1990-2000』16カ国で1位獲得(11/15現在)!
『ザ・ベスト・オブU2 1990-2000』の各国のアルバム・チャートが出揃ってきました。
11月15日現在、次の16カ国で1位を獲得しています!
アルゼンチン オーストリア オーストラリア ベルギー カナダ デンマーク オランダ
アイルランド アイスランド イタリア 日本 メキシコ ニュージーランド ポルトガル
スペイン スイス (イギリス:2位、アメリカ:3位)
■ベスト・アルバムが全米チャート第3位に初登場
11月23日付のビルボード誌総合アルバム・チャート(The Billboard
200)で、U2のベスト・アルバム『ザ・ベスト・オブ U2
1990-2000』が第3位に初登場しました。このアルバムは、リリース第1週に約18万5000枚のセールスを記録しています。
■ダブリンに建設予定の高層ビルにスタジオを新設
U2が’80年代からレコーディングに使用してきたアイルランドのダブリンにあるスタジ
オの取り壊しを受け、彼らは新たに旧スタジオにほど近いリフィ川沿いに建設が予定されている高層ビルに、新スタジオを建設することになりました。11月
12日にボノがダブリン市開発当局と共に行なった記者会見によると、建設予定の高層ビルは高さ60メートルに及ぶもので、U2のスタジオは最上階の2フロ
アを占めるそうです。また、今後開催されるビル設計のコンペには、ボノも参加する予定になっています。この席上でボノは、「新しいダブリンに対してエキサ
イトしている」と語りました。なお、この高層ビルは、’05年までに完成する予定になっています。
2002.11.15更新
■エッジが次のスタジオ・アルバムについて語る
先日エッジがアメリカのビルボード誌のインタビューに応え、U2の次のスタジオ・アルバムについて語りました。
「ベスト・アルバムに収録された新曲の『エレクトリカル・ストーム』は、たぶん次のアルバムとの結合点になるんだと思う。僕達は次のアルバムでギター、
ベース、ドラムスに戻りたいと思っている…、つまり”原色のロックン・ロール”の方向性に進みたいと思っているんだ。僕自身はすでにラフなアイディアに取
り掛かっているから、これが今後U2の曲に進化すればいいと思っている。でも、本格的な制作作業をスタジオで真剣にスタートするのは、来年1月からになる
と思うよ。11~12月には、2週間くらいスタジオに入るかもしれないけど、どんな具合になるか少しやってみるだけだよ。だからしばらくの間は、多くの音
楽を聴くチャンスがあるし、新しいアイディアや方向性を考える時間もあるね」。
ちなみに最近エッジがよく聴いている音楽は、Sonic Youth、The Hives、The Pixies、Black Rebel
Motorcycle Clubなどだそうです。
■ベスト・アルバムがUKチャートの第2位に初登場
11月10日付のUK総合アルバム・チャートで、U2のベスト・アルバム『ザ・ベスト・オブ
U2 1990-2000』が第2位に初登場しました。
2002.11.13更新
■ 『ザ・ベスト・オブU2
1990-2000』オリコン・チャート(11月11日付)
11月11日付オリコン・チャートで、『ザ・ベスト・オブU2
1990-2000』が洋楽アルバム・チャート1位、総合アルバム・チャート3位を獲得しました!
2002.11.07更新
■新曲「ザ・ハンズ・ザット・ビルト・アメリカ」が映画「ギャング・オブ・ニューヨーク」の主題歌に決定!
12月21日に日米同時公開されるこの冬一番の話題映画「ギャング・オブ・ニューヨーク」(監督:マーティン・スコセッシ、主演:レオナルド・ディカプリオ、キャメロン・ディアス)の主題歌に、U2の「ザ・ハンズ・ザット・ビルト・アメリカ」が決定!
“映画界と音楽界のトップによる最強タッグ”と、スポーツ報知紙で大々的に報じられました。昨年の「エレヴェイション」(「トゥームレイダー」のエンディング・テーマ)に続き、また今作からも話題映画とのタイアップが生まれました。
2002.11.05更新
■ 新作映画用にGavin Fridayなどと共に新曲を制作
U2のボノが、Gavin FridayやMaurice Seezerとのコラボレーションにより、新曲「Time Enough
For Tears」を制作しました。この曲は、アイルランドの監督Jim Sheridanの新作映画『In
America』のために書かれた曲で、The CorrsのAndre
Corrのヴォーカルがフィーチャーされているそうです。曲には’40年代の雰囲気があり、作曲家のCole
Porterや、シンガーのElla
Fitzgeraldなどに影響されているということです。この曲についてGavinは、次のように語りました。「ボノは映画を見て、圧倒されたんだ。彼
は僕達と一緒にこの映画のための曲を作りたくて、自然とこうなったんだよ。すごく詩的で、ロマンティックで、傷つきやすく、むき出しで、きれいな曲なん
だ。」
■ ベスト盤の発売に伴い、3ヵ国を結んでライヴ・チャットを開催
日本で11月6日にリリースされるベスト・アルバム『ベスト・オブ・U2
1990-2000』に伴いU2のメンバー全員が、11月4日の午後8時(UK時間)から約1時間、ファンの質問に答えるライヴ・チャットを行なうことに
なりました。当日は各メンバーが違う場所に滞在しているため、3ヵ国を同時に結んでのチャットとなります。ボノとラリー・マレンはニューヨークから、ジ・
エッジはダブリンから、アダム・クレイトンはインド周辺からの参加となる予定です(アダムのみ電話を使用)。なお、当日のファンからの質問は、オフィシャ
ル・ウェブサイトのU2.comとmsn.comで前もって募集されたものです。
■ ニュー・シングルがUKチャートの第5位に初登場
10月27日付けのUK総合シングル・チャートで、U2のニュー・シングル「エレクトリカル・ストーム」が第5位に初登場しました。この曲は、ベスト・アルバム『ベスト・オブ・U2
1990-2000』に収録された新曲です。
2002.10.30更新
■ 本国アイルランドでU2の切手を発行
U2が、10月後半にアイルランドで発行される郵便切手に登場することになりました。これは、郵便切手のコレクション・シリーズ『Irish
Rock
Legends』として発行されるもので、U2以外にフィル・リノット(シン・リジィ)、ロリー・ギャラガー、ヴァン・モリソンといった、アイルランド出身のアーティスト達の絵柄がデザインされているそうです。
2002.10.23更新
■『ザ・ベスト・オブU2 1990-2000』ジャケのキャラは・・・?
2頭のバッファロー。一瞬、何だこれ?と思うかもしれませんが、U2のベスト・ソングのひとつ、「ワン」のシングルのジャケ写とビデオ・クリップに出てきたバッファローです。『ザ・ベスト・オブU2
1980-1990』のジャケ写には、1st &
3rdアルバムのジャケの男の子、ピーターくんの写真が使われていますが、ジャケ写が公開された時は、誰もが80年代のU2が走馬灯のように蘇るのを感じたものでした。
90年代の場合は、それが「ワン」のバッファロー。「ワン」は名曲であるだけでなく、とても重要な曲なのです。
2002.10.15更新
■ローリング・ストーン誌”読者が選ぶベスト100アルバム”
U2のアルバムが6枚ランク・イン!
U2の10枚のフル・アルバムのうち半数以上の6枚が、1990-2000のアルバム4枚のうち3枚が、米ローリング・ストーン誌の”読者が選ぶ
ベスト100アルバム”にランク・インしました。しかもトップ10に2枚!
ちなみに1位はザ・ビートルズ『リボルバー』、2位はニルヴァーナ『ネヴァーマインド』、3位はザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・
ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』。それに続くのがU2なのです。
4位:『ヨシュア・トゥリー』(1987):全米1位、全米売上枚数1,000万枚
10位:『アクトン・ベイビー』(1991):全米1位、全米売上枚数800万枚
<読者のコメント 「曲を犠牲にせずにサウンド実験をしている素晴らしい例」>
15位:『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド』(2000):全米3位、全米売上枚数300万枚
<読者のコメント 「一曲として感動を覚えない曲がない。このアルバムは私の人生を変えた。」>
49位:『WAR(闘)』(1983):全米12位、全米売上枚数400万枚
53位:『焔(ほのお)』(1984):全米12位、全米売上枚数300万枚
70位:『ZOOROPA』(1993):全米1位、全米売上枚数200万枚
2002.10.7更新
■ボノがストーンズのシカゴ公演に飛び入り
9月16日、シカゴのアラゴン・ボールルームで開催されたローリング・ストーンズのショウに、U2のボノが飛び入り出演しました。当日ボノは、紹介のないままステージに登場し、5000人の観客を前に何も話さず、ただ単にミックと共に’74年の名曲「It’s
Only Rock And Roll (But I Like
It)」を歌ったのだそうです。ボノがシカゴに滞在していたのは、この翌日の17日に収録された、有名テレビ・トーク番組『Oprah
Winfrey
Show』に出演するためで、この番組の中でボノは開発途上国の人々を支援するキャンペーンについて語ったといいます。なお、この日の収録分は9月20日に全米で放映されました
2002/09/20更新
■「エレクトリカル・ストーム」のビデオが全世界で放映開始
U2のニュー・シングル「エレクトリカル・ストーム」のビデオ・クリップが、9月第3週
から全世界のテレビ番組等で放映開始となりました。アントン・コービン監督によるこのビデオは、8月に南フランスで撮影されたもの。映画『マイノリティ・
リポート』にトム・クルーズと共演していたイギリス人女優のサマンサ・モートンが、人魚役で出演しています。
2002/09/20更新
■ボノが「エレクトリカル・ストーム」について語る
先日、正式にラジオでのオン・エアが解禁となった、U2のニュー・シングル「エレクトリカル・ストーム」。この曲についてボノが、UKのデイリー・テレグラフ紙に、次のように語りました。
「この曲は、1つの部屋の中にいるカップルについての曲なんだ。部屋の外は嵐が吹き荒れていて、彼らはそれをまるで自分達の関係の状況のようだと思い、
プレッシャーに感じている。これは、僕が世界全体に対して感じている不安感を捉えたものなんだ。特に今のアメリカには、ナーヴァスな空気が蔓延している。
あからさまに政治的な曲ではないけど、もしニューヨークで起きた出来事(同時多発テロ)がなければ、書けなかった曲だろうね」。
2002/09/1更新