21世紀のECMを代表するピアニスト、トルド・グスタフセンが記念すべきECM10作目をリリース!

2024.08.09 TOPICS

20年以上ヨーロッパ・ジャズの第一線で活躍するノルウェーのピアニスト、トルド・グスタフセンがECMから10作目となるアルバムのリリースを発表、先行SG「The Old Church」が公開された。
 

 
「年を重ねるにつれ、人生と音楽の本質を追求するようになった私の個人的な成長を反映している」

トリオ・アルバムとなる今作には、トルドのオリジナル5曲、JSバッハの合唱曲2曲、ノルウェーの伝統的な賛美歌、そして19世紀の英国合唱曲「Near My God, to Thee」を収録。長年の盟友であるヤーレ・ヴェスペスタ(ds)、ステイナー・ラクネス(double-b)と共に、ジャズ・ブルース・ゴスペル・スカンジナビアの民族音楽、教会音楽をブレンドした独自の音楽を深く掘り下げている。

「メロディを大切にする」このグループのインタープレイは、抑制から強さを引き出し、忍耐強く、しかしシンプルに音楽をクライマックスに向けて構築する。一方で、トリオ・フォーマットの熟練マスターであるトルドは、繊細なタッチとゴスペルの輝きでリードする。

このようにアルバムは、魅惑的なダウン・ホーム・フィーリングだけでなく、トルドが「形の効率性」と呼ぶものによっても強く特徴づけられている。

「このアルバムでは、大がかりなソロはあまり見られない。その代わり、小さな即興パートの相互作用と形成に音楽性を注ぎ込み、基本的なディテールを 『最大化』することに努めた。そうすることで、このアルバムは、最近のライヴ・コンサートでは、より壮大な形式や長大な組曲、いくつかのテーマをひとつにまとめたり、長大なフリー・インプロヴィゼーションをしたりすることが多いのとは対照的な、クールな作品に仕上がっている。しかし、このアルバムに共通しているのは、計画や台本に従うのではなく、その瞬間に、より振動的で本質的だと感じられることを追求することなんだ。特に興味深いのは、ベースとピアノの間の対位法的な作業と、ダブルベースの温かく木製のふくよかな音である」

 
 

トルド・グスタフセン・トリオ『シーイング』
Tord Gustavsen Trio / Seeing

2024年9月20日(金)リリース
SHM-CD:UCCE-1210 税込:¥3,080

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1. 神様、私を静めてください / Jesus, gjør meg stille
2. 古い教会 / The Old Church
3. シーイング / Seeing
4. キリストは死の縄目につながれたり / Christ lag in Todesbanden
5. いとしき主に われは頼らん / Auf meinen lieben Gott.
6. エクステンデッド・サークル / Extended Circle
7. ピアノ・インタールード:メディテーション / Piano Interlude - Meditation
8. ビニース・ユア・ウィズダム / Beneath Your Wisdom
9. 主よ 御許に近づかん / Nearer My God, To Thee
10. シアトル・ソング / Seattle Song

パーソネル:トルド・グスタフセン(p,) スタイナー・ラクネス(double-b) ヤーレ・ヴェスペスタ(ds)
プロデュース:マンフレッド・アイヒャー

★2023年10月 南フランス ペルヌ・レ・フォンテーヌ、ステュディオ・ラ・ビュイソンヌにて録音