トム・ペティ&ザ・ハードブレイカーズ『ロング・アフター・ダーク』2CD+ブルーレイ・デラックス・エディション、10/18発売!

2024.08.30 TOPICS


トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ
ロング・アフター・ダーク
【2CDデラックス+ブルーレイ・エディション】

Tom Petty And The Heartbreakers – Long After Dark (Deluxe Edition)

発売日:2024年10月18日

「ユー・ゴット・ラッキー」や「チェンジ・オブ・ハート」を収め、80年代という時代を決定づけた傑作に、トム・ペティがオリジナル・アルバムに収録したいと考えていた楽曲の数々等を併録

7曲の未発表トラックを含む12の秘蔵トラックを追加収録

「ストレイト・イントゥ・ダークネス」の新たなビデオも公開
「ストレイト・イントゥ・ダークネス」(フレンチTV)の視聴&試聴はこちら >>


画期的な作風ながら見過ごされることの多いトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの1982年作『ロング・アフター・ダーク』――。発表から40年以上の歳月を経て、同アルバムのデラックス・エディションがリリースされる。

今年、ペティ・レガシーが管理するアーカイヴから、1982年と1983年に制作された未公開映像/未発表音源が新たにリマスターされ、公開される。その第一弾となるのは、フランスのテレビ向けに撮影された「ストレイト・イントゥ・ダークネス」の新しいビデオだ。そこには、受賞歴のある映像作家であるアラン・ビビーの監督の下、レコード・プラント・スタジオで同曲を演奏するバンドの姿が収められている。

「『ロング・アフター・ダーク』に向けて録音したけれども、結局は収録しなかったっていう楽曲がいくつかある。そういう曲を入れていれば、もっと良いアルバムになったんじゃないかと思うんだ」とトム・ペティは語っている。「アルバムから外した中で、かなり気に入っていた曲が4曲ある。それに、作曲しただけでレコーディングさえしなかった曲もあと何曲かあったはずだ」。

他方、ロック界の伝説的なプロデューサーであるジミー・アイオヴィンは、ペティとの3作目にして最後のコラボレーションとなった同作についてこう振り返る。「『ロング・アフター・ダーク』に関して俺たちは、納得のいくものができたと感じていた。<ポジティヴリー・フォース・ストリート(寂しき4番街)>みたいなサウンドの作品を作ることができたと思っていたんだ。ちなみに、俺はいまでもそう思っているよ!」

『ロング・アフター・ダーク』はハートブレイカーズが黄金期を迎え、もっとも勢いに乗っていたころの作品でありながら、グループ史上もっとも誤解され、過小評価されたヒット作として広く知られている。このアルバムは、ロック・バラードやギター・アンセムの数々を含むエッジの効いた作風の一作だ。バックを務めるハートブレイカーズはハウイー・エプスタイン(ベース、バック・ヴォーカル)を加えて新たな布陣となっていたが、彼ららしいサウンドをしっかりと奏でている。

『ロング・アフター・ダーク』のデラックス・エディションには、アルバムの方向性について議論する中で収録を見送られた楽曲も併録されている。中でも注目すべきハイライトとしては、作曲者のペティ自身が歌う「ネヴァー・ビー・ユー」(ロザンヌ・キャッシュのヴァージョンがカントリー・チャートの首位を獲得するヒットとなった一曲)や、変則的なポップ・ナンバーの「ドント・メイク・ミー・ウォーク・ザ・ライン」、コロラド州デンヴァーのアップルウッド・スタジオでレコーディングされた「ウェイズ・トゥ・ビー・ウィキッド」(以前にローン・ジャスティスがカヴァーしている)のアップテンポなヴァージョンなどの発掘音源が挙げられる。

そのほかの追加トラックの多くは、上述したフランスのテレビ向けのセッションで制作されたもの。その中にはエヴァリー・ブラザーズの影響が感じられる「キーピング・ミー・アライヴ」といった秀逸なアコースティック・ナンバーも含まれている。

ビルボード・チャートのトップ10に入り、ゴールド・ディスクにも認定された『ロング・アフター・ダーク』は、通常の基準でいえば大ヒット作といえる。しかも同作からは、「ユー・ゴット・ラッキー」、「チェンジ・オブ・ハート」、「ストレイト・イントゥ・ダークネス」という、ファンのあいだでの人気曲が3曲も生まれているのだから。それでもこのアルバムは、前2作の『ダム・ザ・トーピードーズ(破壊)』と『ハード・プロミス』の陰に隠れた”知られざる傑作”であり続けているのだ。ペティ本人は、ポール・ゾロによるインタビューを纏めた本『カンヴァセーションズ・ウィズ・トム・ペティ』の中で以下のように語っている。「あれは素朴で質の良いロックンロール・アルバム」だが、一方で「難しいアルバムでもあった。それは、楽曲に関して正しい選択ができているかという点について、俺が自信を持てていなかったからだよ」。

『ロング・アフター・ダーク』のデラックス・エディションは、さまざまな形態でリリースされる予定。一番の目玉であるディスク3枚組のセットは、アルバム本編とボーナス・トラックを収めた2CD(ミキシングは、ペティの作品のエンジニアを長年に亘り務めたライアン・アルイェイトが担当)と、同じくアルイェイトがミキシングを担当したアルバム収録曲のハイレゾ・ステレオ・ミックス/ドルビー・アトモス・ミックスを収めたブルーレイ・オーディオで構成される。さらに、グラミー賞を受賞したデザイナーのジェリ・ハイデンが手がけたパッケージ、デヴィッド・フリックが執筆したライナー・ノーツ(その中で、ジミー・アイオヴィンやキャメロン・クロウのコメントも取り上げられている)、デニス・キャラハン、ニール・プレストン、アーロン・ラパポートが撮影した写真の数々などもこのセットの魅力となっている。

また、今回のリリースでは数種類のアナログ盤も発売される。その内訳は、180グラム重量盤ブラック・ヴァイナル仕様の2LP、180グラム重量盤レッド・ウィズ・ブラック・スプラッター・カラー・ヴァイナル仕様の限定版2LP(TomPetty.com、uDiscover Music、Sound of Vinylのみで販売。箔を貼ったナンバー入りのA式ジャケットに収納/限定のリトグラフ付き)、アルバム本編のみ(ボーナス・トラックなし)を収録した180グラム重量盤ターコイズ・カラー・ヴァイナル仕様の限定版1LP(独立系レコード店のみで販売。ブレイズ・ブルックスによるイラストを両面に印刷したリトグラフ付き)である。(LPは全て輸入盤のみ)

またこのアルバムは、ストリーミング、ダウンロード、HDオーディオ・ダウンロードの各種提携サイトでも配信される。

<発売詳細>

2CD+ブルーレイ(音源のみ)
品番:UICY-16245
価格:5,500円税込

<日本盤のみ>
英文解説翻訳付/歌詞対訳付
SHM-CD仕様
ご予約はこちら >>

<収録曲>

DISC 1
1. ワン・ストーリー・タウン
2. ユー・ゴット・ラッキー
3. デリヴァー・ミー
4. チェンジ・オブ・ハート
5. ファインディング・アウト
6. ウィ・スタンド・ア・チャンス
7. ストレイト・イントゥ・ダークネス
8. セイム・オールド・ユー
9. ビトウィーン・トゥー・ワールズ
10. ウェイステッド・ライフ

DISC 2
1. ストーリーズ・ウィ・クッド・テル(フレンチTV)
2. ネヴァー・ビー・ユー*
3. ターニング・ポイント(オリジナル・ドラムズ・ヴァージョン)
4. ドント・メイク・ミー・ウォーク・ザ・ライン*
5. ファインディング・アウト(フレンチTV)*
6. ハートブレイカーズ・ビーチ・パーティ(エクステンデッド・ヴァージョン)
7. キーピング・ミー・アライヴ(フレンチTV)
8. ストレイト・イントゥ・ダークネス(フレンチTV)
9. ウェイズ・トゥ・ビー・ウィキッド(デンヴァー・セッションズ)*
10. ビトウィーン・トゥー・ワールズ(フレンチTV)*
11. ワン・オン・ワン*
12. ワイルド・シング*

*未発表トラック

ブルーレイ(音源のみ)
48kHz 24-bit ドルビーアトモス/48kHz 24-bit ドルビーTrue HD 5.1/96kHz 24-bit ステレオ
1. ワン・ストーリー・タウン
2. ユー・ゴット・ラッキー
3. デリヴァー・ミー
4. チェンジ・オブ・ハート
5. ファインディング・アウト
6. ウィ・スタンド・ア・チャンス
7. ストレイト・イントゥ・ダークネス
8. セイム・オールド・ユー
9. ビトウィーン・トゥー・ワールズ
10. ウェイステッド・ライフ
11. ストーリーズ・ウィ・クッド・テル(フレンチTV)
12. ネヴァー・ビー・ユー*
13. ターニング・ポイント(オリジナル・ドラムズ・ヴァージョン)
14. ドント・メイク・ミー・ウォーク・ザ・ライン*
15. ファインディング・アウト(フレンチTV)*
16. ハートブレイカーズ・ビーチ・パーティ(エクステンデッド・ヴァージョン)
17. キーピング・ミー・アライヴ(フレンチTV)
18. ストレイト・イントゥ・ダークネス(フレンチTV)
19. ウェイズ・トゥ・ビー・ウィキッド(デンヴァー・セッションズ)*
20. ビトウィーン・トゥー・ワールズ(フレンチTV)*
21. ワン・オン・ワン*
22. ワイルド・シング*

*未発表トラック