BIOGRAPHY

THRICE
Dustin Kensrue (vo,g) ダスティン・ケンスルー 22歳
Teppei Teranishi (g,vo) テッペイ・テラニシ 23歳
Riley Breckenridge (ds,vo) ライリー・ブレッケンリッジ 28歳
Ed Breckenridge エド・ブレッケンリッジ 23歳

西海岸;カルフォルニア、アーヴァイン出身の4人組みパンク・ロック・メタル・バンド。エモコア・バンドTHURSDAYと共にアメリカのアンダーグラウンド・シーンでいま最も注目されていたニューカマー。

 スライス結成は今から5年前の’98年8月に遡る。ダスティンとテッペイはアーヴァイン・ハイスクールの同級生で、テッペイとエディはスケボー仲間でつながり、そこに既に学校を卒業し、職に就いていたものの、以前バンドでドラムをプレイした経験があることからライリーに声が掛かり、ブレッケンリッジ家のリヴィング・ルームに集合、音を出し始めたのが、そもそものきっかけだった。バンド名のTHRICEだが、ダンスティン曰く深い意味はないそうで、「オレたちはビデオ・ゲームをよくやってて、しょっちゅう誰が何回勝ったかなんて話をしてたんだ。一度、二度、三度(thrice)ってね。くだらないだろ。本当はもっとメタルっぽい名前を付けたかったんだけどね」とのこと。

 ライヴ・デビューから2ヵ月が経った時点で7曲の持ち曲があった彼らは、クラブへのプロモーションなどに使うことを目的とした初デモCDをレコーディングする。これが、彼らの事実上のファースト・リリースとなる『FIRST IMPRESSION』で「All Eyes」「Lockdown」「Opaque」「T&C」「Freedom」「Second Sight」「Better Days」が収められ、’99年に1000枚限定で発売した。CDプレス代金はダスティンの父親からの借金だった。このCDをライヴ会場などで売りつつ、彼らはゆっくりとだけどしかし着実にライヴの本数を増やして行き、ちゃんとしたクラブに出演し、プレイ出来るようにもなって行った。2000年にGREENFLAG RECORDSより『IDENTITY CRISIS』(日本未発)をリリースしたが、レーベルを移籍しSUB CITYより一年後に同作品を再リリースした。この次期からアイランド・レーベルは彼らに目をつけはじめ、セカンド・アルバム『THE ILLUSION OF SAFETY』のリリースで一気に頭角を現し、メジャー契約に踏み切る。メロディック・パンクとハードコアのユニークな混ざり合いに絶妙なメタル・リフが響く。7/22、THURSDAYに先駆けて全米メジャー・デビューを果たし、USビルボード初登場16位という素晴らしい滑り出しとなった。SPIN誌やAP誌などでもロック・シーンの次期主役として期待されている!

2003年6月~8月にかけてWARPED TOURにもメイン・ステージでの参戦を果たし、ファンを急激に拡大。ライヴで繰り広げられるモッシュ・ピットは新人とは思えないほどの大きさと激しさ。7月1日にサーズデーとのスプリット7インチ・シングル『THRICE/THURSDAY』を限定発売し、続いてこの『ザ・アーティスト・イン・ザ・アンビュランス』でメジャー・デビューを飾った。

ちなみにエディとライリーは実の兄弟でテッペイはアメリカ生まれのアメリカ育ちだが純粋の日本人。漢字表記にすると寺西哲平で、母親は現地のいくつかの大学で講師として日本語を教えている。なおテッペイとダスティンは、この若さで既婚者である。

影響受けたバンド;METALLICA, IRON MADIEN, BAD RELIGION, AT THE DRIVE-IN, ATARIS
Thrice.net / Islandrecords.com / Subcity.net  

一部ライナー抜粋;GRINDHOUSE有島博志