「ドン・ウィルソン ラスト・ツアー 2015」初日レポート掲載!

2015.07.23 TOPICS

ドン・ウィルソン ラスト・ツアー 2015
2015年7月17日 松戸市民会館(初日) 

2015年メンバー
ドン・ウィルソン (リズム・ギター、リード・ギター、ヴォーカル)
ジェリー・マギー (リード・ギター、シタール、ベース・ギター、ヴォーカル)
ボブ・スポルディング (ベース・ギター、リード・ギター)
レオン・テイラー (ドラムス) 

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1962年のベンチャーズ・オリジナル・メンバー =ドン・ウィルソンとボブ・ボーグルの初来日から通算69回目、ドン・ウィルソンのラスト・ツアーが7月17日 松戸市民会館からスタートした。6時の開場前から会場の外には往年のファン、若いファンの長蛇の列が!初日にもかかわらず、会場は満員御礼!ドン・ウィルソンのラスト・ツアーにふさわしい幕開けとなった。

オープニングは1965年の日本でのヒット曲「クルーエル・シー」、そして アルバムベンチャーズ宇宙に行く から 「ペネトレイション」そして1970年の大ヒット曲、「京都の恋」と続く。毎回 京都の恋 と ローリング・ストーンズの 黒くぬれ はエレキ・シタールが使われ、かつ コード進行が似ている為メドレーで演奏される。4曲目はドン・ウィルソンのヴォーカルで リッキー・ネルソンのヒット曲で有名なハロー・メリー・ルーが披露されファンの喝采を浴びていた。
その後、ファンにはお馴染みの日本のヒット曲、加山雄三のブラック・サンド・ビーチ、ベンチャーズのオリジナル曲 二人の銀座、そして当時日本、アメリカともにシングル発売されたブルー・スターと続く。

8曲目(レベル・ラウザー~ライダース・イン・ザ・スカイ)ではドンのラスト・ツアーに相応しく、ドン・ウィルソンがリード・ギターをとる珍しい2曲が披露された。どちらも1960年代前半の録音曲でなかなか渋い選曲である。

9曲目はアメリカでも大ヒットしたTVドラマのテーマ曲、秘密諜報員が演奏され、次の 朝日のあたる家 では 毎回恒例の ジェリー・マギーが客席に降りて、アドリブを弾きながら客席を廻るというファン待望のパフォーマンスが繰り広げられた。
そして1部のラストはパワフルなレオン・テイラーのドラム・ソロをフィーチャーしたサーフィン・インストの名曲 ワイプ・アウトで締めくくられた。

約15分の休憩後、第2部の幕開けは アコースティック・ギターのセットで始まる。
ドンとジェリーはアコースティック・ギターを、ボブはウッド・ベースを弾き、ベンチャーズ歌謡として当時大ヒットした日本を題材にしたヒット曲雨の御堂筋、京都慕情、北国の青い空 と続く。
同じアコースティック・セットで ラテンの名曲 マリア・エレナ、 そして ジェリーのアコギの名演 クラシカル・ガス が演奏された。

この後、再びエレキ・セットでの演奏に変更になるが、17曲目から22曲目までは ボブ・スポルディングのリード・ギター、ジェリー・マギーのベースとなるセット。

17曲目のウォーク・ドント・ラン・メドレーは 1965年のライヴ・アルバム ベンチャーズ・イン・ジャパンから有名であるが、今回は通常の3曲 (ウォーク・ドント・ラン~パーフィディア~木の葉の子守唄)に加え ブルドッグ、 ウォーク・ドント・ラン 64をメドレー形式で演奏しファンを驚かせた。
また18曲目のラウンチーは1960年のデビュー・アルバム ウォーク・ドント・ランの収録曲でライヴで演奏されるのは極めて珍しい。21曲目の ウェィリンも 1961年発売のセカンド・アルバムからの選曲であり、所謂エレキ・ブーム到来以前のレパートリーだ。
ドン・ウィルソンのラスト・ツアーということもあり、一部で演奏された レベル・ラウザー~ライダース・イン・ザ・スカイと共にドンさんの想い出の深い曲だったのかもしれない。

23曲目のホワッド・アイ・セイからはジェリーがリード・ギター、ボブがベースを弾く通常パターンに戻り、ホワッド・アイ・セイ では ジェリーがヴォーカルを披露し観客との掛け合いも素晴らしかった。

会場が盛り上がったところでコンサートもいよいよ大詰め、ヒット曲 テルスター、ハワイ・ファイヴ・オーを披露。そしてここが今までのコンサートとは異なる曲順なのだが必ずアンコール曲として毎回演奏していたキャラバンで2部の幕を閉じた。

このキャラバン終了後、ファンがステージに殺到!特にドンさんにプレゼントを渡すファン、握手を求めるファン、ドンさんに最後に一言を話したいファンが長打の列をなし、ドンさんのラスト・ツアーを惜しんだ。ドンさんも一人ひとりのファンに丁寧にあいさつし可能な限りギター・ピックをプレゼントしていた。

この感動的なブレイクの後、アンコールで これを聴かなきゃ帰れないという大ヒット曲、 ダイアモンド・ヘッドとパイプラインのメドレーでコンサートの幕は閉じられた。

初日からベンチャーズ、特に日本を愛してやまないドンさんのファンへの心遣いがひしひしと伝わる感動的はコンサートであった。

ベンチャーズは9月13日の大阪公演まで合計38回のツアーを敢行する。
猛暑の中 今年82歳のドンさんが日本ツアーを敢行してくれることにファンならずとも応援し拍手を贈りましょう。

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<セット・リスト>
1部【1st set】
01.クルーエル・シー
02ペネトレイション
03.京都の恋(エレキ・シタール) ~ 黒くぬれ(エレキ・シタール) メドレー
04.ハロー・メリー・ルー(Vocal Don Wilson)
05.ブラック・サンド・ビーチ
06.二人の銀座
07.ブルー・スター
08.レベル・ラウザー~ライダース・イン・ザ・スカイ メドレー (Lead Guitar : Don Wilson)
09.秘密諜報員
10.朝日のあたる家
11.10番街の殺人
12.ワイプ・アウト

2部【2nd set】
13.雨の御堂筋~京都慕情 メドレー (アコースティック・セット)
14.北国の青い空(アコースティック・セット)
15.マリア・エレナ(アコースティック・セット)
16.クラシカル・ガス(アコースティック・セット)
17. メドレー
  ウォーク・ドント・ラン~パーフィディア
  ~木の葉の子守歌~ブルドッグ~
  ~ウォーク・ドント・ラン’64(Lead Guitar :Bob Spalding) 
18.ラウンチー(Lead Guitar :Bob Spalding)
19.サーフ・ライダー(Lead Guitar :Bob Spalding)
20.アパッチ(Lead Guitar :Bob Spalding)
21.ウェイリン(Lead Guitar :Bob Spalding)
22.星への旅路(Lead Guitar :Bob Spalding)
23.ホワッド・アイ・セイ(Vocal :Gerry)
24.テルスター
25.ハワイ・ファイヴ・オー
26.キャラバン
アンコール
27.ダイアモンド・ヘッド~パイプライン

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