『ディグ・ユア・オウン・ホール(25周年記念エディション)』本日発売。メンバーが語る2曲の名曲についての曲解説が到着
1997年4月7日にリリースされ全英1位を獲得したケミカル・ブラザーズのセカンド・アルバム『ディグ・ユア・オウン・ホール』の25周年記念盤が本日(7月29日)リリースされた。未発表トラック/ヴァージョン5曲がCD2に追加収録された2枚組で、日本盤はSHM-CD仕様となっている。
Cylinders (25/9/96)<未発表曲>
このアルバム1曲目の「ブロック・ロッキン・ビーツ」と、ノエル・ギャラガーをヴォーカルに迎えた「セッティング・サン」の2曲のシングルが全英1位を獲得。
この2曲についてメンバーによる曲解説が到着した。
「ブロック・ロッキン・ビーツ」
「僕らがロンドンでDJをしていた時、土曜日の夜にプレイするために作ったものだ。ごく限られた特定のダンスフロア用に作った曲だったから、それが突然ブレイクして世界中でヒットしていく様子は見ていてものすごくエキサイティングだった。僕らのヒップホップ愛から大きく影響を受けた曲だよ。
アルバムの中でミックスするのが一番簡単だったのがこのトラック。作曲とアレンジは前年に終えていたから、アルバム・セッションの初日にミックスするだけで完成した。いつも通り、スティーヴ・ダブが素晴らしいサウンドに仕上げてくれている。
とてつもないミュージック・ビデオを手掛けてくれたのは、“セッティング・サン”のビデオも担当したドムとニックだ。彼らは本当に素晴らしい監督で、長年にわたって彼らと一緒に仕事ができて、僕らは幸運だったよ」
「セッティング・サン」
「この曲がラジオでかかっているのを聴いた時は興奮したね。BBC Radio 1の『ブレックファスト・ショー』はこの曲のことが気に入らなくて、途中でかけるのを止めてしまった。
ノエル・ギャラガーは本当に良くやってくれたよ。彼が参加してくれたおかげで、最先端を走る急進的な曲を、大衆文化にこっそり持ち込めたと言っても差し支えない。
ヴォーカル全体にリバース・リバーブをかけていた。まだ本物のテープを使ってやっていた時代だよ。ものすごく時間をかけてリバーブを全て録音し、テープを逆再生するだろ、そしたら『ああ、これじゃまだ長さが足りないぞ』って、また最初から全部録音し直さなきゃならなくなる、といった具合でさ」
ドムとニックが監督した、本物のレイヴ・ビデオはこちら。
『ディグ・ユア・オウン・ホール』は全米でもTOP 20入り(14位)を果たし、リリース後6カ月間で50万枚のセールスを記録。全米ロック・チャートに進出した初のUKエレクトリック・アルバムであった。間違いなく90年代で最も革新的で刺激的なアルバムの1枚である。
このアルバムの25周年を記念して、アルバム・ジャケットのSNSフィルターが公開中(インスタグラムとフェイズブック、モバイルのみで使用可能)
https://TheChemicalBrothers.lnk.to/Dig25Filter
◆商品情報
ケミカル・ブラザーズ『ディグ・ユア・オウン・ホール(25周年記念エディション)』
2022年7月29日発売
2CD: UICY-16083/4 / 3,960円 (税込) / 日本盤のみSHM-CD仕様