ポール・マッカートニー、リンゴ・スターも登場。「ザ・ビートルズ ~EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years ロンドン・ワールド・プレミア生中継」開催
9月16日の午前2時、「ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years ロンドン・ワールド・プレミア生中継」が開催された。日本国内では東京、大阪、名古屋での実施で、深夜にも関わらず東京はTOHOシネマズ新宿に多くのファンが集まった。イギリス・ロンドンの繁華街レスター・スクエアの映画館ODEONで現地時間15日午後に行われたイベントが生中継された。
映画館前の広場にブルーのカーペットが敷かれ、出演者、スタッフなど多くが生中継のカメラの前に立った。監督のロン・ハワードは「世界中がビートルマニア状態になる以前の段階で、偉大なバンドだった。音楽も素晴らしいし、ストーリーにも気を配った。素晴らしいバンドの旅を描いている」と自らの映画を語った。
映画には、子供だった頃にロサンゼルス・ハリウッド・ボウルのライヴを鑑賞したシガニー・ウィーバーが登場し、思い出を語る。プロデューサーのブライアン・ブレイザーは「世界中の一般のファンから送られてきた映像がたくさんあって、それを見ていたら、”これシガニー・ウィーバーじゃない?”って話になったんだ。確認したら本当にそうだったんだよね」とのエピソードを披露した。オノ・ヨーコ、オリヴィア・ハリスンも登場。ロン・ハワードは「ヨーコとオリヴィアからは多くの重要な情報をもらった」と明かした。
2014年7月、ザ・ビートルズが創設した会社であるアップル社は、「ロン・ハワードが監督するビートルズ・ドキュメンタリー」を制作するために、世界中のファンに向けて「珍しい、普通じゃない映像、写真や録音をお持ちの方は送ってください」とのメッセージを発信している(http://www.thebeatlesliveproject.com/)。2年以上を経て、映画『ザ・ビートルズ ~EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years 』として完成した。9月22日より全国公開される。
音楽を担当したジャイルズ・マーティンは「私がやりたかったのは当時のビートルズのコンサートのパワー、エネルギーを体験してもらうこと。ビートルズは若くして、ワン・ダイレクションと変わらない年齢で世界を席巻した。父(ザ・ビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティン 1926-2016)が亡くなり、さびしい気持と、誇らしい気持が複雑に混ざっています」
映画を見るためにプレミアを訪れたマドンナ、リアム・ギャラガー、ボブ・ゲルドフ、ニック・メイソン、ステラ・マッカートニーの姿も生中継に登場した。最後にポール・マッカートニーとリンゴ・スターが広場に集まったファンからの大きな拍手に迎えられて登場し、ポールは「興奮してるよ」、リンゴが「早く観たいよ。僕たちもまだ仮編集しか観ていないから全編を観るのは初めてなんだ。今日は完成版を見るのが楽しみ」と語ると、ロン・ハワードは「今から文句を言っても遅いからね」と笑わせた。
司会が「SNSがない時代にあっという間にビートルズは有名になった」と話を向けると、ポールは「ビートルズは一夜にして成功したわけじゃない。リバプールで長く努力し、ハンブルクにも行った。突然じゃなかったんだよ」と語り、「僕たちはリバプールの4人の仲間からスタートしたんだ。小さな素晴らしいバンドにいて演奏し続けた。あとは全てなるようになったのさ」、リンゴは「僕たちは好きなことをやり続けただけ。そしたらこんな結果になったんだよ」と話した。
#TheBeatlesPremiere #ビートルズ映画 のハッシュタグで、イベントの様子が多数投稿されている。
「ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK-The Touring Years」は 9 月 22 日(木・祝)より公開。アルバム『ザ・ビートルズ ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』は9月9日に発売され、大ヒット中である。
◇映画『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK』(配給:KADOKAWA)
2016年9月22日(木・祝)全国公開
http://thebeatles-eightdaysaweek.jp/
写真:James Gillham