【スーザン・テデスキ】名作デビュー・アルバム『Just Won’t Burn』25周年記念盤が来日直前にリリース!

2023.07.28 TOPICS


 
テデスキ・トラックス・バンドの共同リーダーであるスーザン・テデスキが、プラチナ・ソロ・アルバム『Just Won’t Burn』の25周年記念盤をリリースすることが発表された。

アルバム『Just Won’t Burn』は、スーザンのキャリアをスタートさせた記念すべきアルバムで、長らく廃盤となっていた作品。25周年記念盤には、オリジナルからの別テイク1曲と2曲の未発表曲、テデスキ・トラックス・バンド12人編成によるライヴ・パフォーマンス2曲のボーナス・トラックが収録される予定。
 

 

Suzan Tedeschi『Just Won’t Burn』
2023年9月22日(金)リリース

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<収録曲>
1. Rock Me Right
2. You Need to Be With Me
3. Little By Little
4. It Hurt So Bad
5. Found Someone New
6. Looking For Answers
7. Can’t Leave You Alone
8. Just Won’t Burn
9. Mama, He Treats Your Daughter Mean
10. Angel From Montgomery
11. Friar’s Point

BONUS TRACKS
12. Looking For Answers (Alternate Take)
13. Voodoo Woman (Album Outtake)
14. Waste Of Time (Album Outtake)
15. Looking For Answers (Tedeschi Trucks Band - Live at the Beacon Theatre,10/06/2022)
16. Just Won’t Burn (Tedeschi Trucks Band - Live at the Beacon Theatre,10/07/2022)

 


90年代初頭に地元ボストンのブルース・ジャムで始まったスーザンのキャリアは、早くから地元で高い評価を得て、1998年にリリースしたソロ・デビュー作『Just Won’t Burn』で、音楽界に真の実力者であることを知らしめた。

「アルバム『Just Won’t Burn』の制作は、ひとつの転機だった」

このアルバムトム・ハンブリッジとの共同プロデュースで、ショーン・カーベリーがマサチューセッツ州ブルックラインにあるリア・ウィンドウ・スタジオでレコーディングされた。ギタリストのエイドリアン・ヘイズ、ショーン・コステロ、ハーモニカ奏者のアニー・レインズらと共に、ルース・ブラウン、ジュニア・ウェルズ、ジョン・プリンによって広められた楽曲とオリジナル曲を録音した。

「突然、新しいミュージシャンやソングライティングのコラボレーターなど、さまざまな人たちと仕事をすることになった。どうなるかなんて見当もつかなかった。でも、そのすべてを支えていたのは、ブルースだったと思う。ブルースは私が愛する言語です。世界中どこにでも持って行けて、人々とコミュニケーションが取れる。黒人の世界にいる白人のアーティストである以上、音楽で語らなければならないんです」

『Just Won’t Burn』はリリース後にプラチナ・ディスクを獲得し(当時のブルース・ベースのアルバムとしては異例の快挙)、スーザンは2000年のグラミー賞最優秀新人賞にノミネートされた(同年の新人賞にはブリトニー・スピアーズ、メイシー・グレイ、キッド・ロック、クリスティーナ・アギレラといった面々もノミネートされていた)。その後、スーザンがソロ・アーティストとしてグラミー賞に5度ノミネートされた内の最初の作品となり、その後リリースされた3枚のソロ・アルバムはいずれもグラミー賞最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム賞にノミネートされている。

スーザン自身が作曲した曲では、ルーツ・アメリカーナを幅広く研究していることが分かる。ラジオでの大ヒット曲となった「It Hurt So Bad」では、ニューオーリンズのR&Bを響かせ、タイトル・トラックの「Just Won’t Burn」ではメンフィス・ソウルから引用した彼女の味わい深いギター・ラインを加え、「You Need to Be with Me」ではレゲエのフィーリングを織り込んでいる。
アルバムの1曲目「Rock Me Right」は、エネルギッシュなビートに満ちており、よりモダンなロックの「Can’t Leave You Alone」(ギタリストのエイドリアン・ヘイズが作詞作曲)では、ドリーミーで浮遊感のあるエフェクトと歪んだスライド・ギターが、後にテデスキ・トラックス・バンドで彼女が追求することになるスタイル感を的確に見せている。
オリジナル・アルバムのエンディング・ナンバーである「Friar’s Point」は、スーザンのヒーローやお気に入りを多く引用しており、12小節のヘビーなバックビートという型にはまらず、ミックスの中で音を構築させている。

スーザンが夫のデレク・トラックスとともにテデスキ・トラックス・バンドを結成し、さらなる高みへと上り詰めた後でも、『Just Won’t Burn』はブルースをベースにしたロックンロールの試金石であり続けている。