4枚のアルバムから成る壮大な新ロックンロール・プロジェクトを発表!
新世代3大ロック・ギタリストの一人と称されるデレク・トラックスとシンガー/ギタリストのスーザン・テデスキの夫妻による12人組バンド、テデスキ・トラックス・バンドが、新スタジオ・プロジェクト『アイ・アム・ザ・ムーン』をリリースすることを発表した。
4枚のアルバムに24曲のオリジナル曲を収録した壮大なプロジェクトで、合計2時間以上に及ぶ音楽は、ジャンルを超え、テデスキ・トラックス・バンドをこれまで以上にスリリングな創造領域へ押し上げる大作。パンデミック時代の孤立と断絶に感情的に駆り立てられる中、12世紀のペルシャの詩人ニザーミーの「ライラとマジュヌーン」の物語にインスピレーションを受けて創造された。
アルバムは、「I. クレッセント」「II. アセンション」「III. ザ・フォール」そして「IV. フェアウェル」の4枚で完結する形となり、第一弾『アイ・アム・ザ・ムーン:I. クレッセント』の6月3日(金)から、ほぼ4ヵ月連続で1枚ずつ順次リリースされる。
4つのエピソードで構成してリリースすることに関し、トラックスはジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの1967年のLP『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』を引き合いに出している。
「自分たちの好きなレコードを考え始めたときに決めた。このレコードの収録時間は36分。それがレコードを満足に消化する手段のひとつかもしれないと。」
また、各アルバムに付随した映像作品『アイ・アム・ザ・ムーン:ザ・フィルム』が、アルバム発売の3日前(日本では2日前)にバンドのYouTubeチャンネルで公開される。アリックス・ランバートが監督を務め、スタジオや演奏の様子、雰囲気のある写真や画像を組み合わせて、音楽の万華鏡のような質感を美しく捉えたものとなり、第一弾『アイ・アム・ザ・ムーン・ザ・フィルム: I. クレッセント』は、6月1日(水)10:00am(日本時間)に公開される。
バンドは、6月24日からジャクソンヴィルを皮切りに大規模なツアーを本格スタートさせる。
■作品情報
『アイ・アム・ザ・ムーン』全4部作
SHM-CD 各¥2,860(TAX IN)
『アイ・アム・ザ・ムーン: I. クレッセント』UCCO-1235
2022.6.3 発売
Film: 6.1 10:00am(日本時間)公開
<収録曲>
1. ヒア・マイ・ディア / Hear My Dear
2. フォール・イン / Fall In
3. アイ・アム・ザ・ムーン / I Am The Moon
4. サークルズ・ラウンド・ザ・サン / Circles Round The Sun
5. パサクアン / Pasaquan
『アイ・アム・ザ・ムーン: II. アセンション』UCCO-1236
2022.7.1 発売
Film: 6.29 公開
<収録曲>
1. プレイング・ウィズ・マイ・エモーションズ / Playing With My Emotions
2. エイント・ザット・サムシング / Ain’t That Something
3. オール・ザ・ラヴ / All The Love
4. ソー・ロング・セイヴィアー / So Long Savior
5. レイニー・デイ / Rainy Day
6. ラ・ディ・ダ / La Di Da
7. ホールド・ザット・ライン / Hold That Line
『アイ・アム・ザ・ムーン: III. ザ・フォール』UCCO-1237
2022.7.29 発売
Film: 7.27 公開
<収録曲>
1. サムハウ / Somehow
2. ナン・アバヴ / None Above
3. イエス・ウィ・ウィル / Yes We Will
4. グラヴィティ / Gravity
5. エメリーン / Emmaline
6. テイク・ミー・アズ・アイ・アム / Take Me As I Am
『アイ・アム・ザ・ムーン: IV. フェアウェル』UCCO-1238
2022.8.26 発売
Film: 8.24 公開
<収録曲>
1. ラスト・ナイト・イン・ザ・レイン / Last Night In The Rain
2. ソウル・スウィート・ソング / Soul Sweet Song
3. Dゲーリー / D’Gary
4. ホエア・アー・マイ・フレンズ? / Where Are My Friends?
5. アイ・キャン・シー・ユー・スマイリング / I Can See You Smiling
6. アナザー・デイ / Another Day
グラミー賞受賞バンドの5枚目のスタジオ録音作品となる『アイ・アム・ザ・ムーン』のコンセプトは、バンドがパンデミックによってツアーに出られなくなってしまった2カ月後の2020年5月に、ボーカルのマイク・マティソンの提案から始まった。
ペルシャの詩人ニザーミー・ガンジャヴィによる12世紀の詩「ライラとマジュヌーン」は、エリック・クラプトンが1970年にデレク・アンド・ドミノスとしてリリースした2枚組LP『いとしのレイラ』のタイトル・インスピレーションにもなっており、全曲再現したライヴ・アルバム『レイラ・リヴィジテッド』を昨年リリースしているほどバンドに影響を与えたアルバムで、この出典元の原作をグループ読みして、みんなで掘り下げないかとマティソンが提案した。ニザーミーの原作は、マティソンと他のメンバーに、まったく別の形で響き、複雑なテーマとストーリーをそれぞれが見出し、それが創作活動のインスピレーションとなって100ページに及ぶ膨大な詩を新たに現代的に解釈することに成功したという。
『アイ・アム・ザ・ムーン』は、バンド・メンバーそれぞれが独自の視点で作品に貢献し、共同作業で書き上げられ、2021年1月にフロリダ州ジャクソンヴィルにあるテデスキとトラックスの自宅スタジオ、スワンプ・ラーガでレコーディングを行った。デレク・トラックスがプロデュース、長年のスタジオ・エンジニア、ボビー・ティスが録音とミキシングを担当した。
バンドは、『アイ・アム・ザ・ムーン』において、ロマンチックな関係、集団的闘争、信仰、そして人間の経験について、オペラのような壮大な規模で探求している。
「この曲のほとんどは、かなり短期間で書き上げられたことに自分たちも驚いている。テーマやヴァリエーション、歌詞の引用など、またアルバムの他の曲と同じようなコード・チェンジも入っている。」
「いつも何か大きなテーマ性のあることをやりたいと思ってきたが、今回初めて自然にそうなったんだ。」