代官山が南国に!タナカアツシ52歳遅咲きデビューから72日記念ライブで重大発表「ハゲ〜!奄美紅白決まりました!」
代官山が南国に!
タナカアツシ52歳遅咲きデビューから72日記念ライブで重大発表「ハゲ〜!奄美紅白決まりました!」
(「ハゲー」は奄美方言で「びっくり!」の意)
沖縄の一部と思われがちな奄美の”奄美あるある”を島唄歌唱で歌うムード歌謡「大島エレジー」を引っさげてデビューしたタナカアツシのライブが10月12日(金)東京代官山のライブハウス「晴れたら空に豆まいてれて」で開催された。
ライブのタイトルは、「タナカアツシレコ発72日記念ライブ〜沖縄じゃないの代官山なのよ〜」。デビュー曲「大島エレジー」の歌詞をもじって付けられたタイトルだ。
ゲストに、島唄歌謡ユニット「マブリ」の相棒でもあるパーカッショニスト奈良大介、タナカと同じく喜界島にルーツを持つ島唄シンガー牧岡奈美、そして世界的に活躍するマルチプレイヤー向島ゆり子をピアノ、バイオリンで迎えた豪華なステージ。
ステージは挨拶がわりの奄美民謡「朝花節」でスタート。エスニックでハッピーな雰囲気でステージは展開した。つい先日BSフジ「昭和歌謡パレード」でタナカアツシが歌い話題になった「十九の春」を牧岡とデュエット、奄美の繁華街「屋仁川」の裏通りで静かに燃え盛る恋を歌った新曲デュエット歌謡「屋仁川セレナーデ」を歌った。
そして、奈良大介がパーカッションで加わり、島言葉で「こっちにおいで」と歌うオリジナルダンスナンバー「かんもうれ」、奄美でののほほんとした毎日を歌った「ハンミ」など、奄美民謡と南国テイストの歌謡曲を織り交ぜ披露。
タナカが喜界島の三味線屋さんに特注で作った奄美で唯一のダブルネック三味線。その愛称を事前にネットで募集しており、集まった愛称を休憩時間に発表した。候補の名前として「ツイン マブリン」「あなたも二本あればね」「二俣川の黄昏」などおもしろ愛称が集まる中、奈良大介がその場で「三絃と六絃で『サブロー』!」と提案し、満場一致で「サブロー」に決定した。
コンサートは2部制で15分の休憩を挟んで始まった2部のオープニングはジョンレノンのイマジンの奄美方言バージョン「シマ人」。
続いてデビューシングルから「てぃだぬうた 花ぬうた」を披露。喜界島出身の祖父が喜界島から仲間をたくさん呼び寄せ近所に住ませた事によって、タナカの生まれた東京大田区馬込の一角がプチ奄美状態になった事を歌った「東京城南ブルース」、そして、今年公開の有森成美主演映画の挿入歌で「夜を超えて」などを披露した。
ライブ終盤では、奄美島唄では鉄板の盛り上がり民謡「ワイド節」で客席も交えてダンスホール状態。そこで本人から重大発表と前置きして「紅白出演決定しました!12月2日に奄美文化センターで開催されるイベント、奄美紅白です!」と発表するなり客席は大盛り上がり。続いて、お馴染みの「大島エレジー」を歌い、客席の興奮は最高潮に達した。
そして、奄美本当の南端、加計呂麻島へ8年前に行った時の思い出の写真をスクリーンに投影しながら奄美の美しさと神々しさを歌うバラード「ハレルヤ」を1人だけで歌い本編を締めた。
アンコールでは、浜千鳥を人生に例えた教訓を歌った「千鳥浜」をしっとりと歌い、最後に、でもでもダンサーズを迎え、「大島エレジー」を歌い、合計19曲を披露した。
歌謡曲、ブルース、奄美島唄のハイブリッド音楽。楽しいだけでなく、南国の人の温もりが伝わってくるヒューマンなライブが繰り広げられた。
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