FM YOKOHAMA「Radio HITS Radio」にて放送されたテイク・ザットのインタビュー、大公開!

2018.12.14 TOPICS

12月7日(土)に放送された、FM YOKOYAMA「Radio HITS Radio」にてテイク・ザットの最新インタビューを全文掲載!
インタビュアーは同番組でDJを務める今泉圭姫子氏。
なお、同放送はradikoタイムフリー(radiko.jp)にて試聴も可能です。(12月15日まで)合わせてチェックして下さい!

【番組詳細】
FM YOKOHAMA「Radio Hits Radio」
毎週土曜日26:00~28:00オンエアー
DJ:今泉圭姫子
番組ブログ:http://blog.fmyokohama.jp/snu/

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インタビュアー:今泉圭姫子(DJ Snoopy)
テイク・ザット:ゲイリー・バーロウ(Gary)、マーク・オーエン(Mark)、ハワード・ドナルド(Howard)
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Mark: Hi! DJ Snoopy!

DJ Snoopy:どうも。マーク、調子はどう?

Mark: 調子はいいよ。

DJ Snoopy:リスナーに挨拶をお願いします。

Mark: オー。アリガットー!日本のみんな、マークだよ。アリガトウ、スヌーピー。暫く会えてなくて寂しいよ。

DJ Snoopy:こちらこそ。では、まず最初に30周年おめでとう。

Mark: そうなんだよ。信じられないよね。気持ちだけはまだ10代のままだよ。

DJ Snoopy:わかってます。同じです。で、『オデッセイ~グレイテスト・ヒッツ』を聞きました。本当に素晴らしくて。全てのミックス、ニュー・ヴァージョンが、生まれ変わって、涙が出るようなベスト・アルバムでした。

Mark: うわぁ、本当に?!それは本当に良かった。僕たちも心から満足している。実際アルバムを形にするのに18ヶ月もかけたわけで、昔の曲を聴き返しながら一つの作品にまとめてみて、本当に誇りに思えた。一つの作品で、テイク・ザットを知ってる人にも、知らない人にも、このグループの本質が伝わるような、そんな作品を作りたかったんだ。僕自身も心にグッとくるものがあったから、君が今「涙が出るような」と言ったの不思議じゃないよ。

DJ Snoopy: 「ネヴァー・フォゲット」のコーラスがオープニングで、その後に「グレイテスト・デイ」に流れるんだけど、特別な意味はありますか。

Mark:『プログレス』ツアーの時に五人で「ネヴァー・フォゲット」をアルバム冒頭のように歌ったんだ。臨場感を付けたかったんだよね。曲と曲の間にサウンド・バイツを入れているのもそう。それに、「グレイテスト・デイ」はオープニングに持ってくるのに最高の曲だし。今回凄く意識したのは、曲順を年代順にしないこと。曲をあえて混在させることで、リスナーを今と過去を行き来する旅に連れて行きたかった。ある種のタイムマシーンのような作品だ。
それじゃあ、次のゲストに変わるね!ハワードに変わるよ。今日はどうもありがとう。また直ぐに話そうね!

DJ Snoopy: 今、曲の順番についてマークから話があったんですけども、そのこだわりというのか、この曲をここに持ってこよう、というような具体的なポイントを教えて下さい。

Howard: なんて言うか、年代順に並べてみたけど、イマイチしっくりこなかった。年代順である必要もないと思ったし。色々な曲順を試してみて、結果的にアルバムとしての流れを考えた時に、一番いいものになったと思う。それから曲の間にサウンド・バイツを入れてみたのも曲をより一層引き立ていると思う。このアルバムが誘う旅というのが、聞いた人たちが昔を懐かしみながら楽しむのにぴったりのものになったと思う。

DJ Snoopy:ハワードは「スピン」をメイン・ボーカルしてますけれども、これについて教えて下さい。

Howard:まず「スピン」が今回収録されて本当に光栄だよ。今回メンバーそれぞれが曲、或いは曲のアイディアを持ち込むことにしたんだ。そうやって新曲は個々で書いたもの、そしてグループでポップ・ソングに仕上げたものが入っている。「スピン」に関しては、歌詞の内容は、家から離れて活動することで、愛する人や家族と会えない寂しさだったり、家に帰りたいと思う気持ちを歌っていて、世界が回るように僕たちの生活も目まぐるしく回っている、そんな中で愛を再確認するという感じかな。

DJ Snoopy:ハワード、最後にもう一つ質問ですが、30年間振り返って、一番嬉しかったこと、そして最も辛かったことは何ですか。

Howard:スタジアム公演はやっぱりハイライトだね。バンドにとっても個人的にも。大観衆の前でライヴをやること、特に『ザ・サーカス』のアルバムの時のコンサートが一番嬉しかった瞬間かな。一番辛かったのは、やっぱり96年にグループが解散して、「この先自分はどうしたらいいのか」わからなかった時かな。これで終わりだって思ったから。実際当時は2005年に復活するなんてわからなかったから、本当に終わりだと思ってた。
Howard:ゲイリーに変わるから残りの質問は彼に聞いて。スヌーピー、話せて楽しかったよ!

Gary:OK、主役の登場だ!

DJ Snoopy:「セッド・イット・オール」から解散の記者会見の音声が流れて、「愛はきらめきの中に」のバリー・ギブを入れてのニュー・ヴァージョンがあって、このくだりがもう、グッと胸にしみる、そんな泣けてくる曲順なんですけど、ゲイリーにとってはどうですか。

Gary:その通りだよ!激しく同感だ。正に第一幕の終わりだ。そしてあれこそが今作を象徴している。制作で意図したのは、90年代のあの時よりもさらにみんなの思いを強く引き出すことだった。そんな僕たちの物語をうまく伝えられたと思う。

DJ Snoopy:バリー・ギブとボーイズIIメンが入っていますけど、これはどういう経緯で入ってもらうことになったのですか。

Gary:バリー・ギブは僕たちが心から敬愛する人で、みんなにとってのレジェンドだ。僕らは彼が書いた「愛はきらめきの中に」を25年間歌ってきた。そして今こそ彼とスタジオに入って、彼とこの曲を歌うことで彼にこの曲の恩返しをしたいと思ったんだ。

通訳:ボーイズIIメンはどうでしょう。

Gary:同じだ。90年代に人気が出始めた頃、僕たちがいつもお手本にしていたグループがボーイズIIメンだった。バック・コーラスの組み立て方を始め、自分たちのサウンドを構築するのに、彼らから学んだことは多かった。だから今回「ラヴ・エイント・ヒア・エニモア」をレコーディングする際、自分たちに大きな影響を与えてくれたグループと一緒に声を重ね合わせるのが凄く自然に思えた。そうしてロサンゼルスで彼らとレコーディングをしたわけだけど、最高の午後になったよ。彼らは素晴らしいヴォーカルを披露してくれた。彼らがこのアルバムに参加してくれたことは僕たちにとっても凄く意義深いものになったよ。

DJ Snoopy : シングルの「アウト・オブ・アワ・ヘッズ」は凄くスウィング・ジャズ的な新しいテイク・ザットのサウンドだと思いますけれども、どこからアイディアが出たのですか。

Gary:30年間を振り返った時に言えることは、僕たちが一貫して、アルバム毎に違うサウンドを追求してきたということ。今回のグレイテスト・ヒッツの新曲、と考えたとき、これまで自分たちが一度も行ったことのない領域に行く必要があると感じた。そうやってスタジオで「アウト・オブ・アワ・ヘッズ」のアイディアが出たとき、みんなそのアイディアに直ぐに惹かれた。これまでと全く違うサウンドだったから。それに来年は大規模なツアーを予定しているわけだけど、ライヴでやった時に観客が凄く盛り上がってくれる曲だと確信した。

DJ Snoopy:間も無く来年は30周年で、グレイテスト・ヒッツのツアーがあるわけですけれども、日本にコンサートで何回来たか覚えていますか。

Gary:今ここで確実に言えることは、十分行けてない、ということだ。また日本に行かないと!

DJ Snoopy:去年も電話インタビューで直ぐに戻ってくるよって私はリスナー、ファンの皆さんに伝えたけれども、それがまだかなってなくて嘘つきになってます。

Gary:そうだよね。でもなかなか難しくてね。ご存知の通り日本はUKから遠く離れている。来年はそのUKで大規模なツアーがあるし、メンバー全員家族もいて責任も多い。そんな中でツアーする時間を割り出すのは大変なんだ。でも日本のことはいつも考えているし、ずっと大好きだってことは約束するよ。絶対に行くから待っててね!

DJ Snoopy:では、5月のロンドン公演見にいきますので。

Gary:UKに来た時は絶対に僕たちに会いにきてね。会えるのを楽しみにしているよ。

DJ Snoopy:はい。約束します。

Gary:OK。

DJ Snoopy:ありがとう。

Gary:アリガトウ!thank you! 日本のみんなもまた直ぐに会えるのを楽しみにしているよ!バーイ!

 

インタビュー:今泉圭姫子