「旋風」。それは2002年に恒例のニュージーランド・スクール・ツアーを初めて成し遂げ、アメリカの伝説的レーベルであるキャピトル・レコーズと契約を結んだステリオグラムを控えめに説明するのに最も適した言葉ではないだろうか。 この契約によりステリオグラムは世界を舞台とした活動に取り組む。2003年にはデビュー・アルバム『シュマック！』をヘンソン・スタジオ（ハリウッド）にてレコーディングを行ったのち、アメリカ各地のみならず世界各地で計３００回を超えるライヴを成功に収めた。イギリスの音楽チャートで１９位にランクインした直前には、かの有名な映像監督であるミシェル・ゴンドリーを迎えて作成したビデオ・クリップが、アメリカで開催されたＭＴＶビデオ・ミュージック・アワードにて４部門にノミネートされ、更にはグラミー賞にまでもノミネートされていた。彼らのシングル「ウォーキー・トーキー・マン」はiPodのテーマ・ソングとして世界中に広がり、それは彼らの人気を国際的に引き上げるきっかけともなった。 しかし、彼らは自らの信じる道を突き進むため、インディーズとしてセルフ･プロデュースで新作を製作することを選択した。そして、ついに完成させたのが待望のセカンド・アルバムである『ノット・ザ・ターゲット・マーケット』だ。06年10月、本国ニュージーランドにて先行発売され、そして日本でも2007年2月リリースが決定した。