BIOGRAPHY
スティール・パンサー:アルバム・バイオグラフィー
スティール・パンサーのサード・アルバム、『オール・ユー・キャン・イート』のタイトルは、ある夢から生まれた。
しかしながら、それはマーチン・ルーサー・キング牧師が持っていた夢ではなく、バンドのメンバー、Michael Starr(リード・シンガー) 、Satchel(ギタリスト) Lexxi Foxx(ベーシスト)、 Stix Zadinia (ドラマー)の誰かが見た夢でもなかった。
「信じようが信じまいが、このタイトルは俺がヤってた女のアイディアだった」
Satchelが認める。
「その女はツアーバスで俺の隣で寝てたんだ。目を覚まして、俺達がアルバムを『オール・ユー・キャン・イート』って呼んでる夢を見たって言ったのさ。彼女はマジでセクシーで、素晴らしいチチの持ち主だった。俺はそのタイトルを彼女から盗んで、彼女には教えないことにした。彼女をバスから追い出した。彼女は何もできやしないさ。たぶんどっかのトレイラー・パークにでも住んでるんだろうよ。でも、このタイトルは最高だぜ」
その上、この名前はこのロックンロール・アルバムにコンドームのようにぴったりとフィットするーースティール・パンサーがそれを使用したり、使用を許したりすることはないだろうが。いやつまり、『オール・ユー・キャン・イート』は生々しくて騒々しくて正しい、極上のヘヴィ・メタルである。
このロサンゼルスの4人組は、独自のサウンドの柱を掲げている。そこにあるのは大量の強力なリフと、アリーナ・サイズのグルーヴと、セックスとドラッグとシニアについての歌詞と、なかなか消えないウイスキーとストリッパーの香水とヘアスプレーの臭いである。これら全てを捕らえるために、バンドは全米コメディ・アルバム・チャートで初登場1位に輝いたセカンド・アルバム、『鋼鉄の玉!』のツアーを終えた後、ただちに作曲に取りかかった。
「俺達はすごく成長したのさ」 Michael Starrが言う。
「ファースト・アルバムには、ボン・ジョヴィやモトリー・クルーやデフ・レパードのフレイバーが入ってて、セカンド・アルバムには、ガンズ・アンド・ローゼズのフレイバーが入ってた。このアルバムは、メイン・フレイバーがスティール・パンサーなのさ」
スティール・パンサーを味わうために、メンバー達は長年のプロデューサーのJay Rustonと共に、クリアーレイク・スタジオにひきこもった。すぐに、彼らは彼らのグルーヴに乗り、全速力で突き進んだ。
「俺はクソする時かシャワーを浴びる時に、かなり曲を書いてる」 Satchelは言う。
「一週間に一度、シャワーを浴びるだろ、そうすると曲が出てくる。それを書きとめる。歌詞は、女をヤっている最中に女の背中に書くのさ。それから、それぞれのメンバーがそれぞれのことを曲にやって、あるいは女にやって、素晴らしい曲になるのさ。音楽は本当に自ら音楽を書くんだ。ただ神が自分を通して語るがままに任せるのさ」
ファースト・シングルの“パーティ・ライク・トゥモロウ・イズ・ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド”を聞いたら、スティール・パンサーが神から使命を受けているかのように思うであろう。ヘルペスよりもしつこい強烈なフックと荒々しいギターを有する究極のパーティ・アンセムである。ミュージック・ヴィデオは、Rob Riggle監督(『The Goods』、『21 Jump Street』)がその才能を提供し、TVドラマ『Breaking Bad』に出演しているR J Mitteと、リンプ・ビズキットのWes Borlandがカメオ出演している。
「“明日が世界の終わりみたいにパーティする”なら、当然、そこら中にセクシーなビッチをはべらせるに決まってるだろ」
Satchelが、力説する。
「それがこのヴィデオのアイディアだったのさ」
「今のところ俺達のアルバムはどれも、パーティ・ソングが入ってる」 Michael Starrが言う。
「それがスティール・パンサーのコンセプトじゃないかな。俺達はパーティすることによって結ばれてる。『パーティ・オール・デイ(ファック・オール・ナイト)』、『トゥモロウ・ナイト』と来て、今度はこれだ。全てはパーティに戻って来るのさ」
“ギャング・バング・アット・ザ・オールド・フォークス・ホーム・ゾウ”の曲中では、違う種類のパーティが行なわれている。スローなグルーヴで始まり、やみつきになるリフレインが続く、究極のシニアのラヴ・ソングだ。
「マイケルは昔、ツアーをしてない期間はピザの宅配をしてた。これは、実際に彼の身に起こったことだと思うね」 Satchelが言う。
(これが本当かどうかについて、Michaelのコメントは取れていない)
Satchelは続ける。
「マジで歳とった老婆とヤるのが大好きだなんて、あいつは認めないだろうけどな。マイケルは今でもツアーしてない時はピザを宅配してて、それで結構稼いでる。老人ホームに配達に行って、老婆が銃を手にして、「ここにいる全員とやりなさい、そうしたらビザ代を払うわ」って言ったら、やるしかないだろ」
しかし、Michaelは他のシングル曲“バーデン・オブ・ビーイング・ワンダフル(素敵な男であることの苦難)”については喜んで語ってくれる。
「俺の人生の物語なのさ。遂に、皆が実際に俺になることがどんなものかを理解する手段ができた。俺は子供の頃からずっと魅力的で、大人になっても魅力的だった。美しいと生き辛いんだよ、皆に特別扱いされるからな。皆は俺は頭が良くて、品行方正であることを期待する。辛いよ」
Lexxi Foxxが、同意する。
「美しいって本当に大変なんだ。一般人は俺が馬鹿だと思うから。そういう意味で、非常に孤独なのさ……」
今、この最高傑作を世界にばらまくべく、スティール・パンサーはKobalt Musicと手を組んだ。このパートナーシップについて、Stix Zadiniaは言う。
「Kobaltとの新しい契約を、俺は最高に喜んでる。聞いた話によると、彼らは約35000人の従業員を抱えてて、売れたアルバムは全て直接配達するんだってよ! かなり凄いことだぜ、行った先の専業主婦達を落とせるからな!! 35000人の熟女キラー達と仕事ができるなんて、最高だよ! 行け行けKobalt!」
勤勉な牛乳屋と同様、スティール・パンサーは、ショー・ビジネス界でも一番仕事熱心な男達ではないだろうか。デビュー作の『鋼鉄の女豹』は、ビルボードのトップ・コメディ・アルバム・チャートで1位を獲得した。そしてオーストラリア公演からイギリスの有名なブリクストン・アカデミーでの公演まで、世界中でソールドアウト・ショウを行ない、ダウンロードやロック・オン・ザ・レンジといったフェスティヴァルにも出演を果たしている。歴史的に重要な出来事としては、メジャー・レーベルの契約を獲得した最年長ヘヴィ・メタル・バンドであり、13年間に渡って、ロサンゼルスのサンセット・ストリップで毎週レギュラー公演を行なっている唯一のバンドである。さらに、エアロスミスのSteven Tyler、キッスのPaul Stanley 、スリップ・ノットの Cory Taylor、リンキン・パークの Chester Bennington 、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのTom Morelloといった有名ロック・スター達が、スティール・パンサーとステージ上でパーティしたことがある。それから、この4人組は、『Dancing With the Stars』、『Bad Girl’s Club』といったTVショウにも出演し、映画『ロック・オブ・エイジズ』のウェブ・キャンペーンにも登場した。
しかし彼らは、この先も止める気は全くない。
「ヘヴィ・メタルを取り戻したいっていう俺達の意欲は全く弱まっちゃいない」
Michaelは、こう締めくくる。
「実際のところ、それはもっと強くなってるんだ。俺達は止めない。これからも世界を制覇するのを楽しみにしてるぜ」
スティール・パンサー:パーソナル・バイオグラフィー
Michael Starr / マイケル・スター(ヴォーカル)
Satchel / サッチェル(ギター)
Lexxi Foxx / レクシー・フォックス(ベース)
Stix Zadinia / スティックス・ザディニア(ドラム)
http://steelpantherrocks.com
=マイケル・スター=
俺は幼稚園の時に歌い始めた。幼稚園で劇をやってたんだ。ベビーシッターにも歌いかけたっけ。そうすれば彼女が俺をぎゅっと抱きしめてくれるから、彼女のおっぱいのそばによれるんだもの。1年生の時にお袋と一緒にロサンゼルスへ引っ越したのは、クスリを売ったり、ハリウッドでテレビ番組のプロデュースをやったりしている男とお袋が出会ったからだ。そこで俺は“フリー・ビアー”(無料ビール、ただ酒の意味:訳注)っていう初めてのバンドを始めたんだけど、みんなが俺達のビールを飲みたがるもんだから名前を変えなきゃならなかった。最低だったよ。で、名前を“ブラック・パンサー”に変えたんだけど、これは女の子達が猫や黒い車が好きだからなんだ。俺達はビール・パーティや学校の文化祭みたいなところでプレイしていた。文化祭で10位になったら、女の子の方から寄ってくるようになったね。それはともかく、俺達としてはずっとただでビールが飲めて、ステージでハイになれるからビール・パーティの方がよかったよ。パーティをやってる家から食い物も盗めるし、そこで寝ることもできたしさ。(女の子達と一緒にね、もちろん)
=サッチェル=
俺はエンタテインメント業界で育ったんだ。俺のお袋はカリフォルニア州フレスノにできたチャック・E・チーズの最初の店でウエイトレスをしていたし、オヤジは2回『ゴング・ショー』のオーディションを受けているんだ。それに、俺のばあちゃんはスイスの出身なんだけど、彼女の家系は長年にわたって代々ヨーデル歌手を輩出しているんだよ。ヨーデルなんてのは間抜けのやるもんだと思うけど、とにかく俺の家族にはそういう才能があるから、俺が速弾きギタリストになっても不思議じゃないよな。
=レクシー・フォックス=
俺はレクシー・フォックス。Xが一杯あるのは、セックスが一杯ってことだから! 俺は自分の名前が気に入ってるんだ。レクシーってセクシーと韻を踏んでるし、フォックスもボックスと韻を踏んでいるからね。ボックスはヴァギナの別名でもあるしさ。ヴァギナはクールだよ。俺達はみんないつでもそこへ自分達のペニスを突っ込んでいるからな。マイケルによると、汚いヴァギナにペニスを突っ込むとヘルペスとか淋病みたいな性病にかかるんだって。そいつにかかると、小便をした時に焼け付くような痛みがあるんだよ。石けんでマスターベーションして、ペニスの穴に石けんが入った時も同じようになるけどね。
=スティックス・ザディニア=
ぶっ叩くドラマーもいれば、軽く叩くドラマーもいる。でも、ドラムとマリファナのパイプについちゃ、俺以上に激しく叩けるやつはいない。俺が軽く叩くのは、楽屋であばずれのケツを叩く時だけだ。俺はニュージャージーで、おばあちゃんに育てられた。彼女は大恐慌の時代を経験していたから、その印象が凄く強かったんだろうな。子供の頃の俺は皿の上のものをかけら一つ残さず全部きれいにたいらげないと、食事の席を離れることができなかったんだから。しかも食事は常に炭水化物過剰でね。おかげで3年生の頃には糖尿病になっていたよ。俺は以前、体重制限を104キロオーヴァーしちゃって、ボン・ジョヴィのオーディションを受ける機会を逃したことがあるよ。