<LIVE REPORT>渋谷CLUB QUATTROでの千秋楽公演で1stツアー完走。圧倒的熱量のパフォーマンスで満員の観客を魅了。

2024.07.12 TOPICS

 
初の全国ツアー「粗品 1stツアー『星彩と大義のアリア』」の千秋楽公演が、7月11日(木)に渋谷CLUB QUATTROで開催された。

4月にリリースしたファースト・アルバム『星彩と大義のアリア』は、オリコンデイリーアルバムランキング(4/17付)で8位にランクイン。それを受けて全国3か所(大阪・福岡・東京)で開催された今回のツアーも全公演が即時ソールドアウトとなり、アーティスト活動の注目度の高さを証明した。

大阪公演はI’s、福岡公演はPaleduskを迎えた対バン形式だったが、ツアー・ファイナルのこの日はワンマン公演として開催。クラシックの名曲をバックにステージに登場すると、会場を埋め尽くした約800人の観客から大歓声が上がった。ライヴは、ファースト・アルバム同様、スリーピースのバンド形態で粗品はヴォーカルとギターを担当。レコーディングにも参加したベースの藤本ひかり、ドラムの岸波藍とともに、「ビームが撃てたらいいのに」を皮切りに次々とアルバム収録曲を披露した。

最初のMCで「長い間芸人として言葉を扱ってきたが、今日は言葉だけでは伝えきれないものを音楽で伝えたい」と語った粗品。自身が全曲の作詞・作曲を手がけたファースト・アルバムに込めたメッセージがライヴ・パフォーマンスだとよりダイレクトにオーディエンスに届けられ、場内の盛り上がりも曲を重ねるごとに熱くなっていった。

ステージの中盤で演奏した「サルバドルサーガ」は、激しいギター・サウンドの中、ストレートで力強いメッセージが放たれるナンバー。この日はサビ部分の歌詞を「渋谷のみんなありがとう 生きてくれている」と変えて歌った。また、17歳のときにガンで亡くなった父親へのあふれる想いをMCで語ったあとに披露した「はるばらぱれ」では、場内が感動的なムードに包まれた。

「宙ぶらりん」で本編を締めくくったあと、アンコールを求める拍手の中、スクリーン上にて9月下旬から10月にかけて全国五大都市のZeppをまわる「粗品 全国五大都市ツアー 『くるみ割り人形』」を開催することが発表され、場内は再び大歓声に包まれた。アンコール含めアルバム収録の全12曲を披露、ソリッドで情熱的なアーティスト=粗品を見せつけたステージだった。

 
▼SET LIST
粗品 1stツアー『星彩と大義のアリア』
7月11日(木) 渋谷CLUB QUATTRO公演
1. ビームが撃てたらいいのに
2. オーディンの騎行
3. 普通幻想曲
4. タイムトラベルマシンガン
5. 七赤シジジー
6. 風炎のデージー
7. サルバドルサーガ
8. 翌貿の薦濯祉
9. はるばらぱれ
10. 宙ぶらりん
Encore
11. 不条理な外連味
12. 絶対大丈夫の歌

 

Photo by 渡邉一生