商品紹介
イギリスの巨匠指揮者と強い絆で結ばれたオランダの楽団、息の合った録音を初集大成
コリン・デイヴィスは1966年コンセルトヘボウ管弦楽団にデビューしてすぐに、楽団と良好な関係を築きました。デイヴィスは楽団員に多くの自由を与えながら、良い形でコントロールし、人気があったということです。初めての録音はそれから8年後でした。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲(アルテュール・グリュミオーと)とベルリオーズの《幻想交響曲》は、そのリズム感のよさとデイヴィスの指揮の特徴となった謙虚な威厳で広く称えられました。特に本拠地で行われたフィリップス録音には温かみと透明感が際立っていました。その後、ハイドンの後期の交響曲に新たな光を当て、芸術的にも商業的にも成功が続きます。軽快なリズム、洗練された18世紀風のフレージング、そして彼の交響曲にいつもある歓喜の中にデイヴィスの共感が見られます。「パリ」交響曲(第85番を除く)に続いて「ロンドン」交響曲全曲(第93-104番)を録音しました。このセットにはデイヴィスが1960年にオワゾリールでイギリス室内管弦楽団と録音した第84番も収録されています。デイヴィスとコンセルトヘボウ管弦楽団のハイドンの交響曲録音がまとめて発売されるのも今回が初めてです。
ドヴォルザークの最後の3曲の交響曲とヴァイオリン協奏曲(サルヴァトーレ・アッカルドと)、チェロ協奏曲(ハインリヒ・シフと)を含むドヴォルザークの録音も高く評価されています。デイヴィスはその長いキャリアを通して、ドヴォルザークの音楽のノスタルジックな側面とチェコ風のリズムを引き出すことを特に楽しんでいました。そしてストラヴィンスキーに対しての鋭いアプローチも3曲のバレエ曲の録音に表れています。
これらの録音は人気があり、カタログから消えることはありませんでしたが、一緒に聴くことで特徴的のある注目すべきコンセルトヘボウ管弦楽団とデイヴィスとのパートナーシップの強さを改めて認識することができるでしょう。
ハイドンの交響曲 第84・86・87・88(デッカ)番は初CD化、サルヴァトーレ・アッカルドとのドヴォルザークの《ロマンス》は世界初CD化です。
オリジナル・ジャケット仕様。新規リマスタリング。ブックレットにはアーカイブ写真と、ニーク・ネリッセンによる詳しい解説が掲載されています。
曲目
[CD 1]
1-4) ハイドン:交響曲 第82番 ハ長調 Ho.b.I:82《熊》
5-8) ハイドン:交響曲 第83番 ト短調 Hob.I:83《めんどり》
9-12) ハイドン:交響曲 第84番 変ホ長調 Hob.I:84 [CD 初CD化]
[録音]1986年1月(1-8)、1960年10月(9-12)
[CD 2]
1-4) ハイドン:交響曲 第86番 ニ長調 Hob.I:86[CD 初CD化]
5-8) ハイドン:交響曲 第98番 変ロ長調 Hob.I:98
[録音]1979年5月
[CD 3]
1-4) ハイドン:交響曲 第103番変ホ長調 Hob.I:103《太鼓連打》
5-8) ハイドン:交響曲 第87番イ長調 Hob.I:87 [CD 初CD化]
[録音]1976年11月
[CD 4]
1-4) ハイドン:交響曲 第88番 ト長調 Hob.I:88《V字》[CD 初CD化]
5-8) ハイドン:交響曲 第99番 変ホ長調 Hob.I:99
[録音]1975年11月
[CD 5]
1-4) ハイドン:交響曲 第92番 ト長調 Hob.I:92《オックスフォード》
5-8) ハイドン:交響曲 第91番 変ホ長調 Hob.I:91
[録音]1983年1月
[CD 6]
1-4) ハイドン:交響曲 第93番 ニ長調 Hob.I:93
5-8) ハイドン:交響曲 第94番 ト長調 Hob.I:94《驚愕》
9-12) ハイドン:交響曲 第96番 ニ長調 Hob.I:96《奇蹟》
[録音]1981年11月-12月
[CD 7]
1-4) ハイドン:交響曲 第95番 ハ短調 Hob.I:95
5-8) ハイドン:交響曲 第97番 ハ長調 Hob.I:97
[録音]1980年12月
[CD 8]
1-4) ハイドン:ハイドン:交響曲 第100番 ト長調 Hob.I:100《軍隊》
5-8) ハイドン:交響曲 第104番 ニ長調 Hob.I:104《ロンドン》
[録音]1977年11月
[CD 9]
1-4) ハイドン:交響曲 第101番 ニ長調 Hob.I:101《時計》
5-8) ハイドン:交響曲 第102番 変ロ長調 Hob.I:102
[録音]1979年5月
[CD 10]
1-3) ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
[演奏]アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)[録音]1974年1月
[CD 11]
1-5) ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14
[録音]1974年1月
[CD 12]
1-12) ムソルグスキー:展覧会の絵(ラヴェルによる管弦楽編)
13) ムソルグスキー:交響詩《はげ山の一夜》(リムスキー=コルサコフ編)
[録音]1979年11月
[CD 13]
1-4) ドヴォルザーク:交響曲 第7番 ニ短調 作品70
5-8) ドヴォルザーク:交響曲 第8番 ト長調 作品88
[録音]1975年11月(1-4)、1978年11月(5-8)
[CD 14]
1-4) ドヴォルザーク:交響曲 第9番ホ短調 作品95《新世界より》
[録音]1977年11月
[CD 15]
1-3) ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品53
4) ドヴォルザーク:ロマンス ヘ短調[世界初CD化]
[演奏]サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン)[録音]1979年11月
[CD 16]
1-3) ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 作品104
4) ドヴォルザーク:森の静けさ 作品68の5
[演奏]ハインリヒ・シフ(チェロ)[録音]1980年12月
[CD 17]
1-15) ストラヴィンスキー:バレエ《火の鳥》(1910年版)
[録音]1978年11月
[CD 18]
1-13) ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》
14-28) ストラヴィンスキー:バレエ《ペトルーシュカ》(1947年版)
[録音]1976年11月(1-13)、1977年10月(14-28)