<レポート>『シクラツアー2019』開幕!
8月3日、東京・新宿BLAZEでツアー『シクラツアー2019 熱く燃やせ!Wow Wow Summer!~6日間の夏祭り~』の初日公演が開催!
以下、レポートが到着しました!
東京都大田区蒲田で結成された3MC+1トラックメイカーのポップグループのシクラメンが8月3日、東京・新宿BLAZEでツアー『シクラツアー2019 熱く燃やせ!Wow Wow Summer!~6日間の夏祭り~』の初日公演をおこなった。ツアーは新宿BLAZEを皮切りに8月30日の名古屋ボトムラインまで全6公演をおこなう。9月18日にリリースされるニューシングル「BRAND NEW DAY」など、夏にピッタリのナンバーを数多く投入し、どこよりも熱い空間を作り上げた。来年2月8日と9日に大田区民ホール・アプリコ 大ホールで2日間開催されるワンマンライブ『~いざ夢の舞台へ~ 第二章』の詳細を発表した。
ステージ上には2本ののぼり旗には「ウォウ!」の文字が威勢良く飛び出してきそうな存在感を放っていた。天井から「祭」と書かれた提灯も夏らしさを演出していた。これからこのステージで所狭しと暴れ動き回る4人の姿が想像出来る。
会場のフロアは子どもから大人まで幅広い年齢層のオーディエンスで埋めつくされていた。それは、シクラメンの“四者四様”のユーモアあふれるキャラクターと、確かな歌唱力と楽曲のクオリティの高さが評価されている証拠だ。世代関係なく楽しめるアミューズメントパークのような存在。
爽やかな「風まかせ」や「エンドレスサマー」など、夏らしい楽曲で畳み掛ける。アクティブにパフォーマンスするフロントの3人に引き寄せられように、オーディエンスも手を掲げ、身体を弾ませ、タオルをプロペラのように勢いよく回したりと、楽曲に合わせた楽しみ方で一体感を作り出していく。夏祭りということでアップチューン多めのセットリストということもあり、終始お祭り騒ぎな盛り上がりで会場の熱気もどんどん高まっていく。
シクラメンの魅力のひとつに、真面目なところ、ふざけたところのメリハリ、そして、どんなときでもガムシャラに頑張る姿を見せてくれるところだ。このライブでも、MCではメンバーそれぞれをフィーチャーし笑いを誘い、「100年初恋」や「手紙」のようなミディアムナンバーでは涙と感動を誘い、感情を揺さぶりかける。シクラメンの武器である“泣いて笑える”ということを体現したステージ。
9月18日にリリースされるシングル「BRAND NEW DAY」に収録される大田区観光PR曲の「手のひらたたけば」は、ハッピーオーラー振りまくポップチューンで、大田区出身の彼らと縁が深い大田区PRキャラクターのはねぴょんも登場し、シクラメンとのシナジーを作り上げ、会場を盛り上げた。
客席から登場するなどステージとフロアの境目など関係ないといった、シームレスな空間は、それぞれの胸に忘れられない思い出にする。それはこのライブを楽しむオーディエンスの笑顔が物語っていた。
DEppaは「俺たちも一歩一歩進んでいくよ。そして、みんなも一歩一歩進めるように、この曲を届けるよ! 手を挙げて一緒に歌いましょう」と投げかけ、TBS系プロ野球中継SAMURAI BASEBALLテーマ曲の「BRAND NEW DAY」を披露。このライブのハイライトで「Wow Wow Summer!」を象徴するような力強いシンガロングと、<本当の勝負はここから>と、聴くものを鼓舞してくれる歌詞が印象的な1曲だ。オーディエンスも4人と同じように威風堂々と拳を掲げ、歌い上げ最高の一体感に会場は包まれた。これからのシクラメンに欠かせない一曲、アンセムになっていくのではないかと、予感させてくれるようなパフォーマンスだった。
そして、「BRAND NEW DAY」の通常盤に収録される『ようかい でるでるばあ!!』イメージソング「ようかい音頭」も披露。音頭という日本人に馴染み深い曲調も相まって、夏の定番ナンバーになっていくことを感じさせてくれた。1発で覚えられるキャッチーさも魅力の1曲で、シクラメンらしさが溢れていた。
この日は2020年2月8日と9日に大田区民ホール・アプリコ 大ホールで開催されるワンマンライブ『~いざ夢の舞台へ~ 第二章』の詳細も発表された。エンターテインメントスタイルの初日『エンターテイメントスタイル!♪大田区へ いらっしゃ~い♪』と、シクラメン初のバンドスタイルの千秋楽『バンドスタイル!♪初の生音 胸いっぱ~い♪』の2Days公演。それぞれ趣きのことなるステージで楽しませてくれること間違いなしだ。
ツアー初日ではあったが、既にファイナルかのような盛り上がりをみせるなか、DEppaは「最高に幸せでした!」と告げ、東京公演の幕は閉じた。全国6カ所を回るツアーは始まったばかり。残り5公演も4人が全国各地で大暴れする姿が目に浮かぶ。きっと期待以上のステージを届け、その場所に笑顔の花を咲かせてくれるはずだ。
(村上順一)
写真:多胡麻巳子