『shallm 3rd Live 決起集会』オフィシャルライブレポート公開!

2025.03.03 TOPICS

3月1日(土)に開催された『shallm 3rd Live 決起集会』のオフィシャルライブレポートが公開となった。

 

『shallm 3rd Live 決起集会』レポート。

shallmとファンによる団結力に包まれたステージが生まれた。

 

『決起集会』・・・改めて辞書で調べるとその意味は「新規プロジェクトなどが始まる際に、その成功に向けてメンバー同士が気持ちを高め合うために行われる会」。

 

Liveを通して感じられたのは、今回の「決起集会」というタイトルになぞるかのように、shallmと会場に集まったファンとの間には、お互いがお互いの意識を高めあう光景が広がっていた。

 

1つは、shallmが奏でるサウンドにより、会場に集まった観客の気持ちを高めていったことである。

そのステージを1度でも見ると、観客の気持ちが1曲ごとに高まるようなステージであった。

 

そしてもう1つが、会場に集まったファンの存在によって、shallmの気持ちを高めていったことである。

観客の楽しんでいる景色を見たバンドメンバーの演奏は、より熱をおび、迫力が増していくのが感じとれた。

 

バンドと観客、お互いがお互いに “気持ちを高め合う”という現象。そして更にどこか会場の端々から感じる優しさも溢れている。今回の「決起集会」というタイトルによって、shallm、そしてliaにとってのファンの存在がいかに大事であるか、そしてファンにとってもshallmがいかに大事であるかを会場で表現された、そんなLiveのように感じられた。

 

2025年3月1日(土)shallmにとって実に1年ぶり、3回目となるワンマンライブ『shallm 3rd Live 決起集会』が Veats Shibuyaにて開催された。本公演のチケットはSOLD OUTとなり、会場前には多くの観客が集まり、開場するとフロアの隅から隅まで多くの観客で埋め尽くされた。

 

開演時間、ステージにバンドメンバーが、続いてボーカル・liaが登場すると会場から大歓声が巻き起こる。ディストーション・ボイスによって「決起集会」の開会が宣言されると、本日のイベントがスタートした。

 

本Liveの1曲目に選曲された楽曲は「白魔」。

「冬を感じる楽曲を作りたいと思い制作」したと語っているように、冬の季節から春に変わるこの3月1日という日のLiveにピッタリのスタートナンバーであった。バンドの演奏と歌声によって生まれたグルーヴと暖かさを感じさせるサウンドが会場を包み、どこか穏やかな空気が会場を包み込む。その雰囲気をダイレクトに感じ取った観客はボーカルに合わせながらリズムを刻み、そしてサビではハンズアップで応えていく。1st、2ndのワンマンライブのときとはまた違ったスタートで、より大人になったshallmによって、静かに集会の開会を準備し始めるかのようなパフォーマンスであった。

 

続いて、昨年夏にリリースした「脳内ディストーション」を披露。一気に疾走感のあるロックナンバーによって会場を瞬く間にロックしていった。バンド全体から激しく奏でられるサウンドに合わせて、観客は掛け声やハンズアップ、手拍子を行っていく。その会場の様子に喜びを噛み締めているかのようにshallmのパフォーマンスが熱を高めていった。

 

テンポも雰囲気も違う2曲からスタートしたが、shallmが奏でるサウンドはよりバンドとしてのまとまりや厚みが成熟され、会場に集まった観客の気持ちを高めていき、それに呼応するように観客は、ときには思い思いに、ときにはまとまりながらステージに向けて反応していった。

 

この2曲で集会の準備は完了。

改めてliaが「それでは決起集会をはじめます!」と高らかに宣言し、改めて決起集会がスタートする。

 

本日初のカバー曲、キタニタツヤの「ずうっといっしょ!(cover)」を披露。liaは抱えているギターを下ろし、ステージを左右に動きながら、集まった観客を鼓舞するかのように、力強く歌っていく。「ハイドレンジアブルー」では美しいハイトーンボイスがすっと心に入っていき、切なさを包むような歌詞が観客に突き刺さるようであった。

 

ここから続けて様々なバラードナンバーで会場を魅了していく。

2024年10月9日に発売された自身初のアルバム「charme」から、このアルバムリリースに伴い制作された「閃光バード」を披露。自身の経験を元に「今辛いことがあるなら、そんなときに聴いてくれないかな」という思いで制作されたバラードナンバー。前半は囁くように、サビでは思いが届くように歌い上げ、思いが伝染したかのように会場は静まり返っていった。続く「へミニス」では歌詞に書かれた愛を情感溢れる歌声にのせて歌い、「if 1/2」でも切なさを噛み締めながらこのロックナンバーを、「短夜の星」は印象的なピアノのフレーズに合わせた歌声が優しく包むかのようであった。

 

そして「みんなのために温かい気持ちで書いたラブレターのような曲」と語ってから披露したのは「花便り」。歌声は感情が会場中に染み渡るように、ファルセットとビブラートを同時に使い、メッセージ性をより高めていった。聴き入るかのような、静まり返った会場の中、liaの歌声には涙声が混ざっていった。チケットがSOLD OUTし、これだけ多くの観客が集まったことへの感謝、そして、今まで自分が出会い、支えてくれた人全てへの感謝が歌唱中に溢れ出たのである。

 

曲が終わると一斉に会場中から拍手と声援が送られる。温かくも優しさ溢れる観客の反応にliaは感情を隠すことは出来ないようであった。後のMCでも語られたが「今回の目標はみんなの背中を押してあげたい」という思いがLiveにはあった。その思いに突き進むようにliaは涙を振り払い、ここから一気にラストまで彼女の魅力がたっぷり詰め込まれたステージが展開されていく。その思いを受け取った観客、そしてバンドメンバーによって熱く、そして温かい会場になっていった。

 

アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の挿入歌「ギターと孤独と青い惑星(cover)」は、以前歌ってみた動画でのリクエストがあったという、この曲を3rd Liveで披露。続く4月から放送されるTVアニメ『阿波連さんははかれない season2』ED曲「トワイライト」をアニメに先行してライブ初披露していく。この2曲で、歌声とパフォーマンスによって様々な表情を見せるliaの魅力をたっぷりと堪能できることとなった。続く「アイ・ラブ・ジェー・ケー・キス・デート」「stardust」「境界戦」と、力強さの中に伸びのある歌声で、shallmの演奏がよりダイナミックになっていき、観客の熱気はさらに上昇していった。「G2G」では会場中がshallmに合わせて躍動し、メジャーデビュー曲となった「センチメンタル☆ラッキーガール」ではこの日一番と言っていいほどの観客の手拍子が鳴り響くなか、そのリズムに合わせるように明るさを届けていった。

 

本編ラストでは「まっさかさマジック!」を披露。会場の隅々まで笑顔に溢れ、ハンズアップする様子がこの日の雰囲気を表しているような一体感が見られた。

 

本編が終わると、すぐさま会場中からアンコールの声と手拍子が鳴り響く。

ほどなくして、サプライズ映像が流れる。shallmのキャラクターである「リアゴ」がビッグニュースを発表することとなった。

なんと、自身初となるツアー「shallm 1st LIVE TOUR 2025 一揆」の開催決定をお知らせした。会場から盛大な拍手と歓声が巻き起こる中、再び登場。

 

アンコールの1曲目ではアコースティックギター、ピアニカのミニマムの編成で映画『20世紀少年』のメッセージ・ソング「Bob Lennon」。静かな会場の中、アコースティックのサウンドと感情をあえて抑えるかのような歌声がマッチした1曲となった。演奏が終わると、会場から拍手が巻き起こる中、先ほどサプライズ発表されたツアーを本公演のバンドメンバーで回ることも発表され、さらに歓声が巻き起こった。

 

続いて3月1日という日に思い浮かぶ曲として披露したのが3年前の同日に発表した初のオリジナル曲「夢幻ホログラム」。憧れのステージに立つことを夢見て、楽曲を書き下ろしたナンバー。初のツアーを控えた中で披露されたこの曲の意味を理解するかのように、shallmも、そして集まった観客全員で、思いの詰まった1曲を会場の隅々まで楽しんでいるのが印象的な1曲になった。

 

そして最後の曲、選曲されたのは「暴動」。歌声と演奏に呼応するかのようにハンズアップ、手拍子を一体となって観客は繰り出していく。エネルギーを持ったサウンドと重なって、会場全体から1つのグルーヴがうねりをあげているかのようであった。各々が心の中にある“暴動”を会場全体で開放するかのように、集会の最後を締めていった。

 

liaは詰めかけた大勢の観客に再度感謝の言葉を語り、「またツアーでお会いしましょう!」と宣言し『決起集会』は幕を閉じた。今回が「気持ちを高め合うために行われる会」とは正にその通りであり、shallmとファンが織りなす“団結”の力を大いに見せられたLiveであった。

 

ちなみにツアータイトルとなる『一揆』を辞書で調べると「一致団結することを意味する」と記されている。なるほど「一揆」の前に全体の団結力を高め合う『決起集会』であったのか。但し、shallmのLiveに関しては集会に参加しなくても、一揆には参加できるそうだ。なぜなら、shallmのサウンドは、liaの歌声は曲を知らなくても人々を魅了し、例えLive初心者であっても温かい空間で包んでくれるだろう。

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【セットリスト】

  1. 白魔
  2. 脳内ディストーション
  3. ずうっといっしょ!(cover)
  4. ハイドレンジアブルー
  5. 閃光バード
  6. ヘミニス
  7. if 1/2
  8. 短夜の星
  9. 花便り
  10. ギターと孤独と青い惑星(cover)
  11. トワイライト
  12. アイ・ラブ・ジェー・ケー・キス・デート
  13. stardust
  14. 境界戦
  15. G2G
  16. センチメンタル☆ラッキーガール
  17. まっさかさマジック!

 

<アンコール>

1. Bob Lennon(cover)

2. 夢幻ホログラム

3. 暴動

 

カメラマン:飛鳥井里奈
カメラマン:飛鳥井里奈
カメラマン:飛鳥井里奈
カメラマン:飛鳥井里奈
カメラマン:飛鳥井里奈
カメラマン:飛鳥井里奈
カメラマン:飛鳥井里奈