先行シングル「ザ・カミング・オブ・ザ・ストレンジ・ワンズ」リリース&催眠をテーマにしたMV(ヴィジュアライザー)も公開!

2020.02.21 TOPICS

▼配信リンク
https://jazz.lnk.to/ComingPR

 

ユニットとしてのメジャー・デビュー作となるアルバム『ウィー・アー・セント・ヒア・バイ・ヒストリー』は、人類が行き付く未来がテーマである。シャバカのルーツであるアフリカとアフロ・カリビアンの伝統文化を融合させ、西アフリカの「グリオ(※1)」とカリブ海の「カリプソニアン(※2)」の両者の役割を担うことを目的に、シャバカ本人が作曲を行った。レコーディングはケープタウンとヨハネスブルグで約2年間にわたって行われ、明るいメロディ・ラインに社会性を意識した歌詞を織り込み、アルバムを通して1つの物語となるように仕上げた。

アルバムについてシャバカは「大西洋両岸に位置する国々を中心とする現代の様々な文脈において、グリオの伝統的な働きを促進する試みだ」と話す。アルバムにはシャバカが完成した曲を聴いて感じたことを、各曲に呼応する形で書いた詩が同梱されており、アルバムを読み解く入口となるという。しかし一方で「理想は詩の感じ方によって皆がそれぞれ別の経験をすること」とシャバカ語る。続けてアルバム全体を通したメッセージとして「私たちが長く続くと考えていた多くの制度が崩壊しているのを目の当たりにしている中で、私たちは生きることが何を意味するのか、支えることが何を意味するのか、進歩の概念が何を意味するのかを考え直す必要があると思う」と語った。

※1、グリオとは西アフリカに古くから残る文化で文字を持たない文化の中で神話や歴史を詩や歌にして後世に歌い継いできたミュージシャンのことを指す。
※2、20世紀に生まれたカリブ海の島々で生まれた、政治や国際情勢への批判や皮肉を盛り込んだ即興音楽「カリプソ」を歌うミュージシャンのことを指す。