【犬伏・薬師堂】

2016.09.08 TOPICS

みなさま、こんにちは。プロデューサーの左衛門佐です。
前回大河「犬伏」の回、素晴らしかったですね。シリーズ通して出色の内容だったと個人的には思います。
というわけで、本日は「犬伏・薬師堂」をご紹介します。

徳川方の会津・上杉討伐軍に加わった真田一族。が、行軍の途中、犬伏で書状を受け取ります。
それは石田三成からの書状でした。
大坂で石田三成を中心に徳川討伐軍が挙兵。ここに三成中心の西軍と徳川の東軍との天下分け目の戦、関ヶ原の戦いの
火蓋が切られるわけです。

昌幸・信幸・幸村親子はこの薬師堂で話し合ったといわれています。西軍、東軍、いずれにつくか?
大河では今までにないおもしろい描き方をしていました。長兄・信幸が、自分は徳川につき、昌幸・幸村は西軍につくよう献策したのです。それを父・昌幸が「よき策じゃ」と承認します。

小説「真田太平記」では昌幸と信幸の意見が分かれ、昌幸の策により親子が両陣営に分かれて真田の家名を存続させるという描き方をしています。同小説の中では犬伏に至るまで、昌幸・幸村親子と信幸との間に次第に溝ができていく様子を伏線として描いていっています。犬伏での「袂を分かざるをえない」状況に説得力をあたえるストーリーでした。

本作DVDではイラストで「犬伏の別れ」をミニドラマ風に再現しています。ナレーターの上川隆也氏の3人の声色の使い分けも聴きどころです。是非、ご覧になってみてください。

犬伏・薬師堂はJR両毛線・東武鉄道佐野線の佐野駅下車で徒歩約30分。県道沿いにあります。

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