いよいよ来週7月25日(水)は、アルバム『齊藤ジョニー』がリリース。本日より、アルバム収録トラックの試聴をカウントダウン形式でアップしていきます。ぜひともご試聴ください!
「夏の正体」
太陽の光が差し、少しずつ霧が晴れた。この光り輝く天体は東の水平線から顔を出していた。海はその眼前に照らされ、頬紅を引いたかのように赤く燃えた。上空に散った雲はみごとな濃淡のついた鮮やかな色調に染まった。そして多数の<ネコ舌雲>が、一日中風のあることを告げていた。
しかし、嵐をも恐れないノーチラス号にとって風がどうだというのだ!(「海底二万里(上)」岩波文庫)
「Happiness」
最初の恋のこととか、思い出すと恥ずかしくなってしまう。
まだ何もわかってない子供で、あきれるほど不器用で、駆け引きする余裕もこれっぽっちもない。
今思えば続きそうにない恋だったけど、不思議とあの時は恋の終わりのことなんて考えなかった。
とにかく経験したことのない刺激的な喜びに心を奪われてしまった。
でも間違いなく、世界は美しかった。
「One More Time」
「都市の空気は自由にする」という世界史用語があります。
個人的には「音楽は自由にする」も加わって欲しいと思うわけです。
「D.P.T」
某プロデューサーに連れて行かれた、渋谷のとあるバーのパーティーは、衝撃だった。
店の中は性別、年齢、職業もばらばらな人々が、各々個性的な格好をしてひしめきあっていた。ピンクや紫の怪しげな照明、次々と空けられて行くお酒に、漂う煙草の煙。DJがゴキゲンな選曲でダンサブルなナンバーをまわし続け、ステージでは人が踊り狂っている。そこへサンバの衣装を身にまとったゲイダンサーに、バーレスクダンサーまで登場して・・・なんでもありだ。僕が今までパーティーだと思っていたものは、何だったのだろうか?
僕はと言えばスタジオの後だったこともあり格好はTシャツにジーンズ。およそパーティーピーポーとはほど遠い様子であったが、最終的にステージで踊りまくり、ハイビスカスの首飾りをぶら下げながら家路についたのであった。