アルバム『齊藤ジョニー』収録、「星の終わりのラブソング」試聴スタート!
「星の終わりのラブソング」
小さい頃から、よく世界の終わりのことを想像していた。ノストラダムスの大予言、マヤ文明の予言、天変地異やはたまた隕石の衝突。混乱する街、逃げ惑い、パニックに陥る人々。いろんな終末を思い描いていたけど、すべて映画で描かれるような劇的なものだった。でも案外地球の終わりとは、それとはほど遠いいつも通りの穏やかな日に、突然「この星はもうダメです。」と告げられるようなものなのかもしれない、相変わらず空は青いし、海はやさしく砂を洗っているのに、確実に近いうちに人類は滅びてしまう。そんなことを想像したのは2年前くらいだった。
しばらくして、3.11の大震災、原発事故が起き、今日まで続く社会不安。この時勢に、ミュージシャンとして自分が発信できることは何か?そう考えたとき、歌にするなら今しかないと感じた。別に地球が滅びるぞなんてことを言うつもりはないし、社会的メッセージソングともまた違う。むしろ生きることそのものを問う、人間讃歌なのです。