BIOGRAPHY

上段左から:加藤和彦、ミカ、小原礼、下段左から:高橋幸宏、今井裕、高中正義

サディスティック・ミカ・バンド


 
1971年、ザ・フォーク・クルセダーズを1968年に解散した加藤和彦が、当時の夫人だった加藤ミカ(現、福井ミカ)とドラムスの角田ひろ(現、つのだ☆ひろ)と結成。

その後、ギターの高中正義が加入し、1972年6月にシングル「サイクリング・ブギ」でデビュー。同年9月に角田ひろが自らのバンドを結成するために脱退し、後任として大口広司の一時的加入を経た後、ドラムスに高橋幸宏、さらに高橋に誘われる形でベースの小原 礼が参加。
 
1973年 ファースト・アルバム『サディスティック・ミカ・バンド』を発表。イギリスのハーヴェスト・レコードからも発売、このヒットを受け、逆輸入の形で日本国内でも評価を受ける。
 
1974年、ザ・ビートルズやピンク・フロイドを手がけたイギリスのプロデューサー、クリス・トーマスのプロデュースの下、セカンド・アルバム『黒船』を発表。ファースト・アルバムにサポート的に参加していたキーボード、サックスの今井 裕は『黒船』から参加している。海外でも発売され、イギリスでもその年を代表するトップ10アルバムに選出。現在でもロックの名盤と評価されている。
 
1975年10月、ロキシー・ミュージックとのイギリス・ツアーを成功させ、BBCの音楽番組『オールド・グレイ・ウィッスル・テスト』に出演、「WA-KAH! CHICO」「塀までひとっとび」を演奏。11月にサード・アルバム『ホット!メニュー』を発表後、バンドは解散。翌1976年、ライブ・アルバム『Live In London』を発表。

左から高中正義、加藤和彦、ミカ 上:今井裕、中:後藤次利、下:高橋幸宏

1989年、加藤和彦、高中正義、小原 礼、高橋幸宏の4人に桐島かれんをゲストヴォーカルに加え「Sadistic Mica Band」として再結成、4月にアルバム『天晴』を発表。同月に東京ベイNKホールで2日間ライブを行い、7月にライブ・アルバム『晴天~ライブ・イン・トーキョー1989』として発表。


 
2006年、ビールのCMタイアップをきっかけに、木村カエラをフィーチャリング・ヴォーカリストとして迎えた「Sadistic Mica Band Revisited」で復活。10月25日に17年振りとなるフル・アルバム『ナルキッソス』を発表。