名盤『シグナルズ』40周年記念リマスター・エディション 5月31日発売。輸入盤ボックス・セットも5月26日に発売。
ラッシュの『シグナルズ』再発へのカウントダウン
ラッシュの名作『シグナルズ』40周年記念リマスター・エディション 5月31日(水)発売
名門アビイ・ロード・マスタリング・スタジオで2015年にリマスターされたオリジナル・アルバムを初CD化!!
この2015年リマスター音源の単独CD発売は日本のみ!!
Signals - 40th Anniversary Super Deluxe Edition
ボックス・セットは、日本では輸入盤のみ5月26日(金)発売
ラッシュの40周年記念アルバム・シリーズの一環として、 UMe/マーキュリーとアンセム・レコードは、80年代の彼らの人気を決定付けた1982年発表作品『シグナルズ』の新装版及びボックス・セットをリリース。このアルバムは、絶えず変化していた1980年代の音楽風景から彼らが距離を置くことなく、同時に“細分化”もされずにいたことを示すアルバムであった。“Signals - 40th Anniversary”は、海外では(1)スーパー・デラックス・エディション、(2)1LPピクチャー・ディスク・エディション、(3)ドルビーアトモス・デジタル・エディションという、3種の形態での発売。また、ラッシュの公式オンライン・ショップでのみ購入出来る限定盤スーパー・デラックス・ボックスには、『Signals』各曲の歌詞をニール・パートが手書きしたオリジナル・リトグラフ8枚を封入。
日本では、海外で発売されるボックス・セット“Super Deluxe Edition”に収録された、名門アビイ・ロード・マスタリング・スタジオで2015年にリマスターされたオリジナル・アルバムを、オリジナルのアートワークで単独CD発売!! この2015年リマスター音源は初CD化です。
ボックス・セット“Super Deluxe Edition”は、日本では輸入盤のみ5月26日(金)発売です。
Super Deluxe Edition
RUSH
SIGNALS - 40TH ANNIVERSARY EDITIONS SUPER DELUXE EDITION
*日本では輸入盤のみ発売
発売日:2023年5月26日(金)
ラッシュ9作目のスタジオ・アルバム『Signals』は、1982年9月にリリース。高い評価を得ていたこのカナダの3人組が、80年代という新たな時代の要求を図化し続けていく中で、テクノロジーを駆使した本アルバムのリフとリズムは、先見性に満ちた軌道を描き続けていた。本作収録の8曲は、プログレッシヴなルーツとラジオでかかりやすい楽曲アレンジを融合させるという、ラッシュが長年にわたり培ってきた鋭いセンスを損なうことなく、時代の流れに適応することを求める彼らの嗜好を土台に構築。長年の腹心の友であるテリー・ブラウンとラッシュが共同プロデュースし、ポール・ノースフィールドがエンジニアを務めたこの『Signals』は、ケベック州モラン=エイトの〈ル・スタジオ〉で、彼らが行ってきた数々のレコーディング・セッションから生まれた3枚目のアルバムだ。〈ル・スタジオ〉でのレコーディング・プロセスから生まれる相乗効果の高さは、前作『ムーヴィング・ピクチャーズ』や、その前身である1980年1月発表の『パーマネント・ウェイヴス』のセッションを通じて既に確立されていた。
『シグナルズ』の幕開けとなるトラック「サブディヴィジョンズ (Subdivisions)」では、永遠に満たされることのない若者の夢への不安を簡潔に表現。シンセサイザーを駆使したこの曲は、その後FM局で最も人気を博したラッシュの曲の一つとなり、コンサートの定番曲としても長年にわたって愛されてきた。続く「アナログ・キッド (The Analog Kid)」では、バンドはギアを入れ替え、天真爛漫な憧憬に身を任せる。推進力あるこのトラックは、メインストリーム・ロック・チャートで19位を記録した。一方、次の「化学 (Chemistry)」では、音楽的な結合組織の中で、感情の双方向性の追求が最高潮に達して燃え上がる。そして、アナログLPのA面を締め括るのは、先見の明に溢れた「デジタル・マン (Digital Man)」だ。現在、我々の日常生活には“0と1”(=デジタル技術)が浸透しているが、それに依存する時代がやがて到来することが、ここで予言されている。
アナログLPのB面冒頭を飾る「恐怖兵器 (The Weapon)」(別名「“Fear”三部作第二部」)では、尖った攻撃を食らわせながら、個人的な不安と疑念とを反芻。これは『ムーヴィング・ピクチャーズ』収録の「魔女狩り (Witch Hunt)」(別名「“Fear”三部作第三部」)の派生曲でもあり、そこで描かれていた群集心理に基づく偏見を現代化している。また、「恐怖兵器」がライヴで披露される際には、『SCTV』(カナダのコメディTV番組シリーズ)で喜劇俳優ジョー・フラハティが演じた数々のキャラクターの中でも特に有名な“カウント・フロイド”がイントロでビデオ・スクリーンに映し出され、これはラッシュのコンサートのもう一つの人気曲ともなった。レゲエ調の「ニュー・ワールド・マン (New World Man)」は、ビルボード・ホット100のシングル・チャートで21位を記録。ラッシュにとって唯一の全米トップ40ヒットとなっている。また、実に美しい「失われた夢 (Losing It)」は、人が自身の持ち得る才能を最大限に発揮出来なくなったことを悟った際、その結果にいかに潔く対処するか(あるいはしないか)について率直な判断を下している曲で、ゲスト演奏者のベン・ミンクによる胸に迫るようなエレクトリック・バイオリンが特徴だ。「失われた夢」は、2015年に行われたラッシュ最後のライヴ・ツアー“R40”において、ステージで初演奏。トロント公演ではミンクがそのパートを再演し、アメリカでこの曲が演奏された際にはクロックワーク・エンジェルズ・アンサンブルのジョナサン・ディンクレイジが同パートを担当した。最後に、本アルバムは、1981年のスペースシャトル・コロンビア号打ち上げを臆面もなく祝福する年代記「カウントダウン(Countdown)」で締め括られる。空に広がる光景を楽観的な視点で描いた同曲には、コロンビア号の宇宙飛行士と地上管制官との間で交わされた通信の音声も収録された。
ボックス・セット“Super Deluxe Edition”に含まれるのは、1CD、Blu-rayオーディオ・ディスク1枚、オリジナル・アルバムのデザイナーであるヒュー・サイムが手掛けた新規アートワークが施された高品質180g重量盤の黒盤LP1枚、そして同じくサイムの新規アートワークを使用した7インチ・シングル4枚(「Subdivisions」「Countdown」「New World Man」「The Weapon (Single Edit”)」)だ。本エディションのCDは、アビーロード・マスタリング・スタジオで行われた2015年リマスター音源の初CD化。また、Blu-rayオーディオ・ディスクには、高名なプロデューサー/エンジニアのリチャード・チッキによってオリジナル・マルチトラックから新たに24ビット/48kHzのドルビーアトモス(ラッシュのアルバムがアトモスで登場するのは『ムーヴィング・ピクチャーズ』に続いて2作目)及び24ビット/96kHzのドルビーTrueHD 5.1でミックスされたアルバム本編のほか、既発の24ビット/48kHz PCMステレオ・ミックスを収録。さらにBlu-rayには、全8曲を視覚化した新作アニメーション・ヴィジュアライザーに加え、ハイスクールの廊下等を舞台に撮影した「Subdivisions」と「Countdown」のリマスター・ヴィンテージ・プロモ・ビデオ計2曲も収録されている(後者にはスペースシャトル・コロンビア号の打ち上げ映像を使用)。加えて、Super Deluxe EditionのLPは、ハーフスピード・ダイレクト・メタル・マスタリングでカッティング(ラッシュのアルバムでは『ムーヴィング・ピクチャーズ』に続いて2作目)し、チェコのGZメディア社でプレスした、オーディオ・マニア垂涎の180g重量盤・黒盤LPとなっている。
”Signals-40th Anniversary”のSuper Deluxe Editionには、様々な限定アイテムも付属予定だ。オリジナル・アルバムのデザイナーであるヒュー・サイムによる楽曲をテーマにした新規イラストや最新描き下ろしアートワーク、“シグナルズ・ツアー”の未発表写真等が掲載された40頁のハードカバー本の他、メンバーのモノクロ顔写真の原版からオリジナル・アルバム掲載のカラー顔写真“デジタル・マン”へと図柄が切り替わる3Dレンチキュラー・リトグラフ3枚、“シグナルズ・ツアー”のバンド・リトグラフ4枚、サイムによるオリジナル・アルバム・ジャケットのスケッチ・リトグラフ1枚、そしてサイムによる『Signals』の新アートワークとオリジナル・アルバムのジャケット撮影時のアウトテイク写真とを表裏に使用した24×24インチの両面ポスターといった全コンテンツが、ヒュー・サイムの手によって大幅にリニューアルされたカバー・アートワークが施されているプレミアム・リフト・トップ・ボックス(蓋付収納箱)に格納されている。※Super Deluxe Editionに付属する様々な限定アイテムは、変更になる場合もございます。予めご了承ください。
続く”Signals-40th Anniversary”の海外で発売される2種目は、1LPピクチャー・ディスク・エディションで、ヒュー・サイムによる新たなアートワークが両面に施されたピクチャー盤が透明ビニール・ジャケットに収められたものとなっている。
そして、最後の3種目となるのが、ドルビーアトモス・デジタル・エディションだ。こちらは名匠リチャード・チッキが手掛けたオリジナル・アルバム全8曲のアトモス・ミックス・デジタル音源となっている。