通算20作目となるスタジオ・アルバム『ホワッツ・マイ・ネーム』10/25発売決定!
10月25日発売
2,500円+税 / UICY-15842
解説/歌詞対訳付 SHM-CD仕様
通算20作目となるスタジオ・アルバム。最近の一連のアルバムと同様、自宅のレコーディング・スタジオで、仲間と共に制作された作品。
今回、ジョン・レノンの曲「グロウ・オールド・ウィズ・ミー」(アルバム『ミルク・アンド・ハニー』収録)のカヴァーを収録。この曲にはポール・マッカートニーがベースで参加!
ポール・マッカートニー以外にも、ジョー・ウォルシュ、エドガー・ウィンター、デイヴ・スチュワート、ベンモント・テンチ、スティーヴ・ルカサー、ネイザン・イースト、コリン・ヘイ、リチャード・ペイジ、ウォーレン・ハム、ウィンディ・ワーグナー、カリ・キンメル等の豪華ミュージシャンが参加。
“ロッカベラ・ウエスト(Roccabella West)”と呼ばれる自宅スタジオで制作された新曲10曲には、ジョー・ウォルシュ、スティーヴ・ルカサーなどおなじみの面々との共作だけではなく、昨年からオール・スター・バンドに復帰したコリン・ヘイの作品や今回が初めての参加となるソングライター、サム・ホランダーとの曲も収録。
ジョン・レノンの曲以外に、かつてザ・ビートルズでもアルバム『ウィズ・ア・ビートルズ』で取り上げた「マネー」をカヴァー。(ザ・ビートルズ・ヴァージョンではジョンがヴォーカルを担当。)
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https://umj.lnk.to/Ringo_WMN
「グロウ・オールド・ウィズ・ミー」を取り上げたのは、とにかく好きだったからだ。僕はベストを尽くして歌った。ジョンを思いながら、自分の最高の歌唱を披露したと思っている。僕はポールに是非この曲で演奏してもらいたいと思った。で、彼は参加を快諾してくれた。僕のスタジオに来て、ベースを弾いて、僕と一緒にちょっと歌ってもくれた。この曲にはジョンも関わっているわけだし、僕も、ポールも参加しているってことだ。今回のアルバムを宣伝したくて話題作りのためにやったわけじゃない。ただこの曲をポールと一緒にレコーディングしたかったんだ。ジャックがこのトラックに提供してくれたストリング・アレンジをよく聴いてもらえれば、「Here Comes The Sun」のフレーズが引用されていることに気付くはずだ。つまりこのトラックには僕たち”4人”全員が関わっているんだよ。— リンゴ・スター
【収録曲】
1. ガッタ・ゲット・アップ・トゥ・ゲット・ダウン
Gotta Get Up To Get Down
2. イッツ・ノット・ラヴ・ザット・ユー・ウォント
Its Not Love That You Want
3. グロウ・オールド・ウィズ・ミー
Grow Old With Me
4. マジック
Magic
5. マネー
Money (That’s What I Want)
6. ベター・デイズ
Better Days
7. ライフ・イズ・グッド
Life Is Good
8. サンク・ゴッド・フォー・ミュージック
Thank God For Music
9. センド・ラヴ・スプレッド・ピース
Send Love Spread Peace
10. ホワッツ・マイ・ネーム
What’s My Name
【アルバム&収録曲クレジット】
Produced by: Ringo Starr
Recorded and mixed by: Bruce Sugar
Pro Tools Editing: Bruce Sugar
Recorded at: Roccabella West Studio, United Recording
Gotta Get Up To Get Down (Richard Starkey, Joe Walsh)
Drums, Vocals: Ringo Starr
Guitar, Vocals: Joe Walsh
Clavinet, Synthesizer, Vocals: Edgar Winter
Bass: Nathan East
Synthesizer: Bruce Sugar
BGV: Richard Page, Warren Ham, Windy Wagner, Kari Kimmel
Its Not Love That You Want (Richard Starkey, Dave Stewart)
Drums, Percussion, Vocals: Ringo Starr
Guitar: Dave Stewart
Bass: Nathan East
Piano: Jim Cox
Clavinet: Benmont Tench
Synth Horns: Bruce Sugar
BGV: Windy Wagner, Amy Keys
Additional Engineering: Ned Douglas
Grow Old With Me (John Lennon)
Drums, Vocals: Ringo Starr
Bass, BGV: Paul McCartney
Guitar: Joe Walsh
Piano: Jim Cox
Violin: Rhea Fowler, Bianca McClure
Viola: Lauren Baba
Cello: Isaiah Gage
Accordion: Allison Lovejoy
String Arrangement by Jack Douglas, Daniel Cole
Assistant Engineer on string session: Wesley Seidman
Magic (Richard Starkey, Steve Lukather)
Drums, Percussion, Vocals: Ringo Starr
Guitar, Piano: Steve Lukather
Bass: John Pierce
Synthesizer: Bruce Sugar
BGV: Richard Page, Warren Ham, Windy Wagner, Kari Kimmel
Money (That’s What I Want) (Berry Gordy, Janie Bradford)
Drums, Percussion, Vocals: Ringo Starr
Guitar: Steve Lukather
Bass: Nathan East
BGV: Maxine Waters, Julia Waters
Piano, Organ, Synth: Bruce Sugar
Better Days (Sam Hollander)
Drums, Percussion, Vocals: Ringo Starr
Piano: Grant Michaels
Organ: Peter Levin
Bass: Kaveh Rastegar
Guitar: Pete Min
BGV: Zelma Davis, Garen Gueyikian
Horns: James King
Produced by: Ringo Starr, Sam Hollander
Life Is Good (Richard Starkey, Gary Burr)
Drums, Percussion, Vocals: Ringo Starr
Guitar: Steve Lukather
Bass: Nathan East
Organ: Benmont Tench
Synthesizer: Bruce Sugar
BGV: Richard Page, Warren Ham, Windy Wagner, Kari Kimmel
Thank God For Music (Richard Starkey, Sam Hollander)
Drums: Percussion, Vocals: Ringo Starr
Guitar: Steve Lukather
Synth Bass, Piano, Organ: Jim Cox
Synth Voice Pad: Bruce Sugar
BGV: Maxine Waters, Julia Waters
Send Love Spread Peace (Richard Starkey, Gary Nicholson)
Drums, Percussion, Vocals: Ringo Starr
Guitar: Steve Dudas
Bass: Nathan East
Organ, Piano: Benmont Tench
BGV: Windy Wagner, Amy Keys
What’s My Name (Colin Hay)
Drums, Percussion, Vocals: Ringo Starr
Guitar, BGV: Colin Hay
Guitar: Steve Lukather
Bass: Nathan East
Harmonica: Warren Ham
BGV: Maxine Waters, Julia Waters
<海外プレス・リリース全文>
(2019年9月13日、カリフォルニア州ロサンゼルス)
リンゴ・スターは、彼の20作目となるスタジオ・アルバム『What’s My Name』を、2019年10月25日にユニバーサル・ミュージックからリリースすることを発表した。『What’s My Name』は、最近の彼の一連のアルバムと同様、スターが、自宅のレコーディング・スタジオで、仲間と共に制作された、気取らない、心のこもった作品になっている。彼の”ミュージシャン仲間”の顔触れは折に触れて変化してきた。また中には一旦輪を離れていた友人が再び参加するという例もめずらしくない。今回の『What’s My Name』には、ポール・マッカートニー、ジョー・ウォルシュ、エドガー・ウィンター、デイヴ・スチュワート、ベンモント・テンチ、スティーヴ・ルカサー、ネイザン・イースト、コリン・ヘイ、リチャード・ペイジ、ウォーレン・ハム、ウィンディ・ワーグナー、カリ・キンメルといった面々が参加している。
”Roccabella West”と呼ばれる自宅スタジオはリンゴ・スターにとって、今やなくてはならない生産的で、なおかつ居心地のいい場所で、必要なものはそこにすべて揃っている。「僕はもう旧態依然としたレコーディング・スタジオに戻りたくないね。」スターが説明する。 「あの巨大なガラスの壁もセパレーションもうんざりだね。ここには僕たちを隔てるものは何もない。僕自身が招待した連中が集まっているんだからね。いってみればこぢんまりとしたクラブみたいなものだよ。そこが、ここで仕事をする利点だよ。ここなら、レコーディングの合間にバーバラの顔を見ることもできる。僕にとっても、僕の音楽にとっても最良の環境だよ。」
『What’s My Name』にはお馴染みの面々やブルース・シュガー(レコーディング・エンジニア/ミキシング担当)に加え、これまでリンゴ・スターの作品にクレジットされたことのないミュージシャンとのコラボレーションの成果も収録されている。こうした試みには、自身の”ホームメード・ミュージック”の新鮮さと活気を維持したいというリンゴ・スターの欲求が反映したもので、彼は常に、それまで自身が作曲したり共作したりしたことのないような曲を積極的に取り上げようとしている。ソングライター、サム・ホランダーとの共作はその一例で、本作でとりあげられているホランダーの自作曲の一つ「Better Days」では、彼がリンゴとともにプロデュースも担っている。「サム・ホランダーの関係者が、僕の弁護士を務めているブルース・グラカルに連絡してきたんだ。『サムがリンゴに会って挨拶をしたいと言っている』ってね。それを聞いて僕はサムにうちに来ないかと伝えた。そして彼と『Thank God For Music』を共作したんだ。その後、サムが電話をかけてきて、『もう1曲、使ってもらえそうな曲があるかもしれない』とうので、僕は『そいつを聞かせてくれよ』と答えた。その曲は、僕がローリング・ストーン誌のインタビューで語った内容をヒントにしたものだった。それは心から共感できる曲だったけれども、歌詞には病院でとてつもなく長い時間を過ごすっていう一節があって、僕はどうしてもそのくだりを歌う気になれなかった。やがてサムがやって来て、僕はそのトラックにヴォーカルを加えた。で、彼に『この曲はきみがプロデュースするといい』と伝えた。するとサムはただひとことこう言った。「じゃあきみはドラムを叩いてくれ」とね。で、僕はいつもやるように2テイクを演奏した。そしてそれから彼は一人であの『Better Days』を完成させたんだよ。」
新しいアルバムのタイトル・トラックであり、同作からの最初のシングルにも選ばれた「What’s My Name」は、昨年夏のツアーからリンゴ・スターのオールスター・バンドに復帰したコリン・ヘイの作品で、この先、行われるコンサートで、まちがいなく観客を歓喜させることになるだろう。「コリン・ヘイがオール・スター・バンドに加わるのはこれで3度目だ。ある友だちに言われたんだよ。『あなたはまだ知らないだろうけれども、コリンは何年か前に『What’s My Name』という曲を書いている』とね。で、僕はそれを是非うちで一緒に聞こうと言った。だけどコリンはその曲を見つけ出すことができなかった!6年前に書き上げて、以来、どこかに放り込んだままになっていたわけだからね。けれどもやがて、彼は引き出しの奥の方か何かからそれを見つけ出し、うちに来て僕に聞かせてくれたんだよ。凄く気に入ったね。曲調もよかったし、特にヴァースが猛烈に気に入った。率直に言って、「僕の名前は?」なんてフレーズを歌い込むこを許される人はそんなに多くないと思う。だけど僕のコンサートに来たことがある人なら、この「What’s My Name」ってフレーズには既に馴染みがあるはずだ。さいわいなことに、僕の人生は平和と愛に恵まれてきた。一方で、もちろん試練や苦難に遭うこともあったけれども、僕はいつも明るい人生を歩んできたし、今も陽射しと温もりを感じている。本当に恵まれたことだと思う。それを苦痛に感じる人もいるかもしれないが、コンサートでも、いつも僕はいつも同じ話をする。自分たちに与えることのできるものはすべて与えるし、互いのために全力を尽くす。十分じゃないこともあるかもしれないけれども、ほとんどのショーが満足いくものになっていると思う。常にみんなのためにベストを尽くすようにしているし、みんなにもそうしてもらいたいと思っている。僕の望むことはそれだけだね。」
すばらしい作品が並ぶ『What’s My Name』にあっても、とりわけ感動的なトラックが、今は亡き、リンゴのすばらしい友人、ジョン・レノンが書いた「Grow Old With Me」の心揺さぶるカヴァー・ヴァージョンである。ジョン・レノンは、この曲を、自身の妻であるヨーコ・オノとともに歳を重ねていく未来を思いながら、書き上げている。その数年後の悲劇的な死によって、ジョンの思いは潰えたが、今、彼の親友だったリンゴは、ジョンが望んだように、愛する妻と幸せに歳を重ねている ―― その事実に思いを馳せるとき、このカヴァー・ヴァージョンはいっそう聴き手の胸に迫ってくる。穏やかな笑みを湛え、リンゴも以下のようにコメントしている。「僕は今も彼が思い描いた夢を生きている。」
リンゴは、ジャック・ダグラスとのあるやりとりをきっかけに、この「Grow Old With Me」をレコーディングすることに決めたという。ダグラスは、多数のすばらしい作品を手がけてきたプロデューサーで、その一つにジョンレノンとヨーコ・オノのアルバム『Double Fantasy』がある。
「ジャックに訊ねられたんだよ。ジョンのデモを纏めた『The Bermuda Tapes』を聴いたことがあるかってね。」リンゴが回想する。「僕は、それをほとんど聴いたことがなかった。ジョンは、生前、僕のことを感情に流されやすいタイプだと言っていた。この曲を取り上げたのは、とにかく好きだったからだ。僕はベストを尽くして歌った。ジョンを思いながら、自分の最高の歌唱を披露したと思っている。僕はポールに是非この曲で演奏してもらいたいと思った。で、彼は参加を快諾してくれた。僕のスタジオに来て、ベースを弾いて、僕と一緒にちょっと歌ってもくれた。この曲にはジョンも関わっているわけだし、僕も、ポールも参加しているってことだ。今回のアルバムを宣伝したくて話題作りのためにやったわけじゃない。ただこの曲をポールと一緒にレコーディングしたかったんだ。ジャックがこのトラックに提供してくれたストリング・アレンジをよく聴いてもらえれば、「Here Comes The Sun」のフレーズが引用されていることに気付くはずだ。つまりこのトラックには僕たち”4人”全員が関わっているんだよ。」
『What’s My Name』には、このほかにも傑出したコラボレーションの成果と閃きが詰まっている。オープニング・トラック「Gotta Get Up To Get Down」は、スターが、義理の兄弟であり、長年の創作上のパートナーでもあるジョー・ウォルシュと共作したロック・ナンバーだ。「僕とジョーは、義理の兄弟になるずっと前から一緒に音楽をやっている。」リンゴが語る。 「数ヶ月前、僕たちはクラウス・フォアマンと夕食を共にした。で、どういう経緯でだったか、とにかく僕がこう言ったんだ。『よし、横になるにはまず起き上がらなきゃならないな』ってね。その瞬間、ジョーと僕は目を合わせてこんな風に言い合った。『タイトルはこれで決まりだ。あとは曲を書き上げるだけだ』と……。まあ、そういうわけだ。このトラックで聴けるエドガー・ウィンターの演奏は実にすばらしい。エドガーはいつだってすばらしい演奏をしてくれるけれども、僕の知る限り、このトラックで披露している演奏は抜群だよ。」「It’s Not Love That You Want」、そして「Magic」も、本作のハイライトに数えられるトラックだ。後者はリンゴのオール・スター・バンドに長年に亘って参加しているスティーヴ・ルカサーとリンゴの共作である。『あの曲はスティーヴ・ルカサーと一緒に書いた。まさにマジックみたいな彼とね。以前、僕は間違えて、彼に『きみは最後の親友だ』っていったことがある。で、知っての通り、今、彼はオール・スター・バンドのコンサートで最後に前に出てくる。彼はすばらしいやつだよ。頑なになることもあるけれども、心のあるやつだ。僕たちはとてもうまくやっている。1分間に1000もの音符を弾き倒すようなことをしないでくれたら、文句なしだね。彼は本物の男だ。心から頼れるやつだよ。スティーヴには言わないでほしいけど……。スティーヴも僕との演奏をときには楽しんでくれているんじゃないかな。僕はいつも彼に言っているんだ。『きみは楽しみすぎだ』ってね。』
知らない者はいないであろう「Money (That’s What I Want)」のカヴァー・ヴァージョンと「Send Love、Spread Peace」、そして「Life Is Good」は、バート・ジェイコブスとジョン・ジェイコブスの兄弟が起ち上げた、”楽観的な”アパレル・メーカー、”Life Is Good”が発表したある本にインスピレーションを得てレコーディングされた曲だ。「去年、ペイリー・センターで開催されたある賞の授賞式に出席した際に、僕は”Life is Good”っていう印字がデザインされた帽子をかぶっていったんだ。とてもいいメッセージだよね。その後、あの”Life is Good”からTシャツと1冊の本が送られてきた。ゲイリーと僕はそれを見て、”Life is Good”はいいタイトルになると思った。タイトルが決まったら、あとは曲を書くだけだ。」
”What’s My Name” ―― この問いかけを前に、デヴィッド・ワイルドは、名前というものは何を表しているのかと考える。
華やかで特異な人生を歩んできたリンゴ・スターという人物の場合、その名前は、深い意味と音楽、そして平和と音楽彩られた人生を表している。そしてそれはそのまま彼の最新のアルバム『What’s My Name』にもあてはまる。
”Ringo Starr”という名前は、半世紀以上にも及ぶ輝かしい歴史を表している。しかしながら、何より重要なのは、かつてリチャード・スターキーという名前で知られた”Ringo Starr”という名のアーティストが、さまざまな顔触れのオール・スター・バンドとステージに上がるたびに、また新しい音楽を発表するたびに、さらにその名声を高めているという事実なのである。
そして、ドラムを演奏するという行為は、今もリンゴの最大の楽しみであり、彼の原動力であり続けている。リンゴが懐かしげに回想する。「僕がティーネイジャーだったころ、母親にいつもこう言われたよ。『あなたはそうやって演奏しているときが一番しあわせなのね』ってね。それは今でも同じだ。僕はまったく幸せだと思うよ。13歳のころ夢見ていたことが現実になっているんだから。ゆうべもグリーク・シアターで仲間たちと演奏してきたばかりだし、オール・スター・バンドの活動はもう30年も続いている。今もみんなと演奏するのが楽しくて仕方ないんだ。」
尚、リンゴは10月15日にジェネシス・パブリケーションズから『Another Day In The Life』という新しい本も発売予定。