<イベントレポート>クイーン花火大会「QUEEN SUPER FIREWORKS~夜空のラプソディ~」大阪会場

2019.11.04 TOPICS

photo by 三上こうへい

映画『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒット、そして2020年の来日公演と話題沸騰中のスーパー・ロック・バンドQUEEN。

そんな彼らの大ヒット曲にのせて13,000発、約1時間の花火を打ち上げる「QUEEN SUPER FIREWORKS~夜空のラプソディ~」が、11月3日(日・祝)、大阪:舞洲スポーツアイランド太陽の広場にて行われ、24,500人の観客を魅了した。

QUEEN公認の元、世界初開催となる、QUEENの音楽と花火がシンクロする、花火大会「QUEEN SUPER FIREWORKS~夜空のラプソディ」。大阪・千葉・宮崎と日本国内3か所のみで開催されるこのイベントの花火演出を行うのは、日本一との呼び声高い花火コレオグラファー(振付師)の大矢亮氏。花火は、大矢をはじめとするノンストップ音楽シンクロ花火で話題の「芸術花火シリーズ」ドリーム・チームが担当。計19回の内閣総理大臣賞を受賞した「現代の名工」野村陽一氏をはじめ、花火競技会で数多くの受賞歴を誇る花火師たちが参加しているのも話題である。

「芸術花火」は、2019年5月に天皇陛下御即位記念として開催された「京都芸術花火2019」をはじめ、これまでに札幌、名古屋、福岡など全国各地で開催されており、延べ37万人を動員。 滞空時間、残存光を計算に入れ、1/30秒単位でコントロールされる花火は音楽のリズム・ メロディー・楽器・ 歌詞・ボーカルに合わせて演出されている。日本の花火の美しさ、表現性の豊かさを音楽の世界観と共に味わいつつ、まるで一本の映画を見終わった後のような感動を与えてくれるこの「芸術花火シリーズ」は、「新しい芸術のかたち」として注目されている。

穏やかな秋空の下、会場となる舞洲スポーツアイランド太陽の広場は開演前から多くの観客で賑わっており、花火の打ち上げを待ち構えているようであった。夜の闇が会場を包み始めた午後6時、花火大会が幕を開けた。

photo by 三上こうへい

1曲目は1989年6月にリリースされた「ブレイクスルー」。フレディの「Now!」の掛け声と共に疾走するメロディにのせて、次々と花火が打ち上げられていく。曲を経る度に会場の高揚感も高まっていき、拍手と歓声が沸き起こる。

ライブ音源もセレクトされており、「愛にすべてを」「レディオ・ガ・ガ」などでは大合唱が沸き起こり、ライブ空間さながらの光景も見られた。

息をつく間もなく打ち上げられる花火は、時に繊細に、時に勇壮に夜空を彩り、メロディアスかつドラマティックなQUEENの楽曲と相まって、得も言われぬ感動が会場を包んでいく。

中盤ではフレディのソロナンバーも登場。1988年にオペラ歌手モンセラート・カバリェと共に発表した「バルセロナ」では、情熱的なオペラを思わせる美しいメロディーにのせ、消えゆく一瞬まで光の孤が大阪の空を駆け抜けた。

「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」、そして「ボヘミアン・ラプソディ」で一気にクライマックスへ。高まるメロディーにまるで歓喜するかのように夜空を舞う大輪の花火。ラストの「トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー」の残響が止み、光の残像が夜空から消えても、その感動の余韻が会場から消え去ることは無かった。

「QUEEN SUPER FIREWORKS~夜空のラプソディ~」は、今月11月16日には(土)千葉、11月30日(土)には宮崎でそれぞれ開催予定。各公演共に楽曲のセレクトも異なるとのことで、今回の大阪公演とはまた異なるコラボレーションが繰り広げられるはず。

時代を越えて愛され続けるQUEENの音楽と「芸術花火」の夢の共演を、ぜひ体感して欲しい。

 


2019年11月16日(土) 千葉・浦安市総合公園
椅子席(全席指定): 7,560円(税込) 早割: 6,480円(税込)
チケット情報や詳細はこちら >>

2019年11月30日(土) 宮崎・みやざき臨海公園多目的芝広場 
椅子席(指定):7,560円(税込) 早割:6,480円(税込)
芝生席(エリア指定):3,240円(税込) 芝席早割:2,700円(税込)
チケット情報や詳細はこちら >>