ブライアン・メイ、『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』リマスター盤 発売決定!
ブライアン・メイの『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』リマスター盤として再び光を放つ
CD、アナログ盤レコード、ピクチャー盤レコード、カセット、デジタル・ダウンロード、ストリーミングの各フォーマットで8月6日発売
国内盤は2CD、1CDのみ8月11発売
日本盤2CD【デラックス・エディション】のみ1993年のブライアンのソロ来日公演時のパンフレットのミニチュア(全20ページ)封入も決定!!
*日本盤は制作進行上の都合により、発売が8月11日(水)に変更となりました。 (2021/7/19追記)
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「好奇心をそそるオマケが盛り沢山の、ブライアン・メイ再発シリーズはいかがかな?」――クイーンの伝説的ギタリスト、ブライアン・メイが、自身のインスタグラムでそう問いかけたのは2020年のことだ。「今、計画を立てているところなんだ!!!」と。そして今回、ブライアンの傑作ソロ・デビュー・アルバム『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』(原題: Back to the Light)が待望の復刻を果たし、その計画の第一段階が実現することとなった。発表から約30年が経つ『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』は、同世代のギタリスト/ソングライターの中でも最重要な一人であるブライア
ンの才能と、彼の不屈の精神の証として存在する、個人的かつ多角的な作品だ。 1992年9月の発売当時、『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』は文句なしの大ヒット作であった。全英アルバム・チャートで6位を記録した同アルバムは、不朽の名シングルを次々と輩出。「ドリヴン・バイ・ユー」(原題: Driven by You)[*1991年11月発売]が全英シングル・チャート6位にランクインした後、1992年4月にウェンブリー・スタジアムで開催された〈フレディ・マーキュリー追悼コンサート〉でクイーン・ファンに披露され、感動的なパフォーマンスが話題を呼んだ「愛の結末」(原題: Too Much Love Will Kill You)は、全英5位を記録した。さらに壮大なアンセム「バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~」(原題: Back to the Light)と、陽気な「華麗なる復活」(原題: Resurrection)も全英シングル・チャート入り。また、インストゥルメンタル曲「地平線の彼方へ」(原題: Last Horizon)は、ブライアン・メイ・バンドのソロ・コンサートのみならず、後にクイーンとして復帰を果たしたメイのライヴ定番曲となっている。 ある時はロック調、またある時は思索的なこれらのシングルが伝えているのは、アルバム本体が持つ深みと広がりだ。冒頭を飾る「ザ・ダーク」(原題: The Dark)は、クイーンの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」を内省的に再構成。その後、次第に音量を増し、シンフォニックなクライマックスへと到達していく。それに続く力強いアルバム表題曲「バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~」では、多重録音したヴォーカル、幸福感に溢れたコーラス、そしてザクザクと鳴り響くギターが整えた舞台の上で、メイの本領が存分に発揮されている。次の「ラヴ・トークン」(原題: Love Token)は、別れの物語をブルース・ロックに乗せて描いた、ブライアンによる“ママとパパの歌”[*家族を題材に両親の夫婦仲を歌った曲]の一つだ。「華麗なる復活」は、ドラマーのコージー・パウエルとの共作曲で、キーボードには敬愛するロック・ミュージシャン、ドン・エイリーを起用。煌びやかでハイエナジーなこのロック・ナンバーには、恐らく「ボヘミアン・ラプソディ」と同じくらい多重的なオペラ調のオーバーダブが施されている。離れ業と言うべきメイのギターと、華々しくも凄まじいパウエルのドラムがフィーチャーされたこの曲を、本アルバムで最も傑出した曲だと評する人は数多い。歌詞の内容は個人的な体験に基づいており、そこに描かれているのは、心に悩みを抱えながらも、“未来の約束”に希望を見出そうという決意である。 「愛の結末」は、自身の人生でレコーディングした曲のうち最も重要なものだと、ブライアンが語っている、痛切な告白の歌だ。同曲は、音楽家垂涎の的であるアイヴァー・ノヴェロ賞(最優秀作詞作曲・楽曲部門)を受賞。後にクイーンの曲として別ヴァージョンが発表された。「ドリヴン・バイ・ユー」は、聴き手を鼓舞するコーラスが印象的な耳に快いロックで、車のテレビ・コマーシャル用の曲をフォード社から依頼され、ブライアンが引き受けた結果出来上がった曲だ。この曲でのブライアンのヴォ
ーカルを賞賛したのは、ほかでもないフレディであった! 胸が張り裂けるような思いをさせる「ブルーな気持ち」(原題: Nothin’ but Blue)は、コージー・パウエルとの共作名義で、彼のアルバム『ザ・ドラムス・アー・バック』(原題: The Drums Are Back)に収録されている「サムホエア・イン・タイム」(原題: Somewhere In Time)の姉妹曲。この曲をブライアンが書いたのは、フレディ・マーキュリーが亡くなる前夜のこと。ゲストとしてクイーンのジョン・ディーコンがベースに特別参加している。 浮かれ騒いだ雰囲気の「アイム・スケアード」(原題: I’m Scared)では恐怖心を吐露している一方、「地平線の彼方へ」では表情豊かなギター・ワークで安らぎを得ようとしているブライアン。また、スキッフル界のスター、ロニー・ドネガンのために書いた「想いのままに」(原題: Let Your Heart Rule Your Head)では、朗らかなメロディを容易く操れる様を彼流に証明している。「ジャスト・ワン・ライフ」(原題: Just One Life)は、今は亡き愛する人への哀悼の意を表した胸を打つ曲だが、ブライアンが実際には一度も会ったことのない相手――追悼番組や記事等でその生涯が称えられた際に初めて知った人物――について書いた曲という点で非常に珍しい。 最後を締め括るのは、本アルバム唯一のカヴァー曲であるスモール・フェイセスの「ローリン・オーヴァー」(原題: Rollin’ Over)だ。喜びに満ちたこの曲では、ブライアンの初期のロック・ルーツが再現されている。
アルバム『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』の全体を通じて展開されている味わいは実に多彩であり、ブライアンの曲作りがクイーンにとっていかに重要であったかを再認識せずにはいられない。すぐに彼だと分かる聴き間違えようのないギター・ワークに加え、バラード(「セイヴ・ミー」)や、複数の楽章から成る叙事詩(「預言者の唄」)から、映画のテーマ曲(「フラッシュのテーマ」)、ブルージーなワーク・アウト(「うつろな人生」)、そしてもちろん、足で踏み鳴らす強烈なリズムが特徴的なライヴの支柱「ウィ・ウィル・ロック・ユー」をはじめとする、数々のパワー全開なロック・ナンバーに至るまで、ブライアンのソングライティングは多岐に亘っている。
『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』の収録曲は、ブライアンが個人的な激動の渦中にあった1988年から1992年にかけて書かれたもので、カタルシスに満ちた率直さと芸術性を伴ったこのアルバムにより、ブライアンにスポットライトが当たることとなった。本作が発表されたのは、ブライアンが自身の父親とクイーンのフロントマンであるフレディ・マーキュリーを亡くし、バンドの活動を一時的に休止していた時のこと。また、それに続いて最初の妻と1988年に別居し、女優アニタ・ドブソンと交際を始めたことにより、タブロイド紙の注目を否応なく浴びるという状況にもあった。こうした人
生の変化に伴う苦悩についてインタビューで語ったブライアンは、本アルバムを一種のセラピーだったと表現している。
このアルバムの制作にあたり、彼は友人や名高いコラボレーター達の協力を仰いだ。ジョン・ディーコン、コージー・パウエル、ドン・エイリーに加え、ベースにはニール・マーレイとゲイリー・ティブス(アダム&ジ・アンツ、ロキシー・ミュージック)が、ドラムにはジェフ・ダグモア(「想いのままに」「ローリン・オーヴァー」)が参加しており、また、マイク・モランが3曲でピアノ/キーボードを提供。ヴォーカルには、イギリスの著名歌手クリス・トンプソンが(「ローリン・オーヴァー」で)アシストに加わっている他、ミリアム・ストックリー、マギー・ライダー、スージー・オリスト、ジル・オドノヴァンが、随所でバッキング・ヴォーカルを披露している。 CD盤、アナログ盤レコード、デジタル配信(ストリーミング再生、ダウンロード購入)のいずれでも、本作は長らく入手不可能な状態にあった。今回の待望のリイシュー版で音響監督の任に就いたのは、ジャスティン・シャーリー=スミスとクリス・フレドリクソンだ。オリジナル盤のライナーノーツでブライアンは、シャーリー=スミスについて、「僕の気まぐれなレコーディング習慣に付き合ってくれた」共同プロデューサー兼エンジニアとして紹介。1984年からクイーンと仕事をしているシャーリー=スミスは、「ブライアンは完璧主義者で、自分の満足がいくまで、何事も決して途中で放り出したりしないんだ」と、語っている。 サウンド・エンジニアのフレドリクソンは、そういった完璧主義を今回のリイシューに反映させたいと考えた。「しばらく入手不可能だったものを今回リイシューするのであれば、世界最高のマスタリング・エンジニアにリマスターしてもらってはどうだ?と、僕らは考えたんだ」と、彼は述べている。そこで登場したのが、グラミー賞受賞者のボブ・ラドウィックだ。彼はオリジナルのマスターテープからフラットなミックスを復元、それを基に今回の『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』のニュー・エディションに取り組み、これまで以上に素晴らしいサウンドになるよう仕上げた。 一方、フレドリクソンは、CD2の『アウト・オブ・ザ・ライト』(原題: Out of the Light)に収録するボーナス・トラックを手に入れるため、広く網を張り巡らせた。心に響く「ブルーな気持ち」「愛の結末」「ジャスト・ワン・ライフ」のインスト・ヴァージョンでは、ブライアンのレッド・スペシャルの音色が雄弁に心情を物語っている。さらに「ドリヴン・バイ・ユー・トゥー」[*「ドリヴン・バイ・ユー」のインスト]と、フォードCMヴァージョンの「ドリヴン・バイ・ユー」、そして「ドリヴン・バイ・ユー」(コージー&ニール・ヴァージョン ’93)という別ヴァージョン3つを、その他の様々な曲のライヴ音源と共に収録。ライヴ・ヴァージョンの「’39 / 想いのままに」(原題: ’39 / Let Your Heart Rule Your Head)
「地平線の彼方へ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」は、ブライアン・メイ・バンドとして1993年6月15日に行われ、大成功を収めた英ロンドン・ブリクストン・アカデミー公演で収録されたもので、そのライヴの模様はアルバム『ライヴ・アット・ブリクストン・アカデミー』(原題: Live at the Brixton Academy)やビデオでもリリース。ブライアン・メイ・バンドには、パウエル(ドラムス)、スパイク・エドニー(キーボード)、ジェイミー・モーゼス(ギター)、ニール・マーレイ(ベース)、そしてバッキング・ヴォーカルにキャサリン・ポーターとシェリー・プレストンが参加していた。また、「愛の結末」のライヴ・ヴァージョンは、1993年4月6日にロサンゼルスのパレス・シアターで録音されたものだ。その前夜、ブライアンとスペシャル・ゲストのスラッシュは、米NBCの人気番組『ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ』に出演し、クイーンのライヴ人気曲「タイ・ユア・マザー・ダウン」で共演。曲の途中でブライアンは、「ようこそ、Mr.スラッシュ」と、彼を紹介し、ガンズ・アンド・ローゼズのギタリストであるスラッシュは、メイが何世代にもわたって影響を与えて続けている存在であることを改めて世に知らしめた。 今回のリイシューを記念して、『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』のコレクターズ・エディション・ボックス・セットが併せて発売される。この豪華セットには、ボックス・セット限定のカラー盤(白)LPレコード1枚と、2枚組CDに加え、32ページの別冊本、12インチのアートプリント、ダウンロード・カード、エナメル・バッジが付属。この全てが蓋付きの箱に収納されている。Queen Online Storeでは、このボックス・セットにサイン入り12インチ・アートプリントが付いた限定版(1,000枚)も購入可能だ。また、同アルバムは、高音質180g重量盤のLPレコード(1枚)、CD1枚の通常盤、CD2枚組のデラックス盤、カセット・テープ、デジタル・フォーマットでも発売され、『アウト・オブ・ザ・ライト』はボックス・セット、CD2枚組、及びデジタル・フォーマットで入手可能となっている。なお、Queen Online Store限定で、ピクチャー・ディスク(LPレコード1枚)の限定盤も発売予定だ。
『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』は、あらゆる面において、熱意と立ち直る力、高揚感と感受性を備えたアルバムとして、堂々と屹立している作品だ。「僕の心の中で、このアルバムはずっと『光にむかって』という名で呼ばれていた」と、ブライアンはオリジナル盤の解説の中で記していた。「制作当初は、光を見つけることが出来るのかどうか、全く希望が持てそうにないと感じていた。だが、今は、鏡に囲まれた広間の中で、常に途切れ途切れではあるものの、薄ぼんやりとした光が、こちらを励ますかのように微かにちらついている」。
発表から約30年を経た現在、ブライアンが書き下ろした新たなライナーノーツには、偉大なる故コージー・パウエルへの感謝と共に、このアルバムに記録されている探究についての考察が綴られてい
る。「2021年、誇りと懐かしさを込めて、新たな聴き手のみなさんにこの作品をご紹介しよう」と、ブライアン。「オリジナル盤のライナーノーツを注意深く読み返した上で伝えられるのは、この一連の曲の中で投げかけていた殆どの問いに対する答えを探そうと、僕が今もなお、探求の旅を続けているということだ。今日に至るまで、その“光”はまだ、焦ったいほどに、いつもほんの少し手の届かない所で、暗く微かにちらついている。僕らが乗り切ることが出来るのは、音楽のおかげなのだ」。率直な感情と、壮大な曲調、ロックン・ロールの活力、そしてワールドクラスのギター・ワークで彩られた『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』は、これからも輝き続けていく。
「このアルバムは、一連のシリーズの一部。つまり、“ブライアン・メイ・ゴールド・シリーズ”の一部だ。各作品に、小さな金印が押されることになる。そしてきっとその一つ一つが、これまで僕が旅してきた道程を再発見する機会を与えてくれるだろう。このことが僕にとって本当に魅力的だと思えたんだ。 僕の中のどんな記憶が掘り返されるのだろうか?と思いながら、最初は少し緊張した。けれども、そこに立ち返ることを心から楽しんだんだ。これまでこの作品を聴いたことのなかった人達に届けばいいと、ひたすら願っているよ。僕はクイーンのギタリストとして知られている。天文学者として、僕を知っている人もいる。動物の権利を主張する活動家として知る人もいる。僕は、ヴィクトリア時代における立体鏡学の熱烈な唱導者のような存在だ。でも、僕のソロ作品を聴いたことがある人はほとんどいなかった。だから、これを出したらどうなるか、成り行きがとても楽しみだ。このアルバムを作った当時に立ち返り、ある特定の題材について、なぜ自分がそれを書いたのか、その理由を再発見することに僕は非常に興味をそそられた。それが僕にとってどんな意味を持っていたのか。僕らがそれをどんな風にレコーディングしたかのか。中には、あまりに圧倒的なレコーディング作となっていて、自分達がやり遂げたとは思えないほどのものもある――何曲かは、本当に壮大だ。そこを気に入っているよ。また、同時に、とてもシンプルで、すごく控えめで、感情が露わになった、小ぢんまりとした曲もある。このアルバムの中で訴えていることの多くは、僕が今も感じていることだと気づいたんだ。僕は今もそういった、危険や、恐怖、希望、夢を感じている」。
ブライアン・メイ
<リリース情報>
バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~ / ブライアン・メイ
BACK TO THE LIGHT / BRIAN MAY
2021年8月6日(金) 全世界同時発売
日本盤のみ1CD、2CDともにSHM-CD仕様、8月11日(水)発売
*日本盤は制作進行上の都合により、発売が8月11日(水)に変更となりました。 (2021/7/19追記)
1CD
バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~ BACK TO THE LIGHT
品番: UICY-16011
価格: 1,980円(税込)
2CD
バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~【デラックス・エディション】
BACK TO THE LIGHT Deluxe
品番: UICY-79738/9 (CD2枚組)
価格: 3,960円(税込)
※日本盤2CD【デラックス・エディション】のみ1993年のブライアンのソロ来日公演時のパンフレットのミニチュア(全20ページ)封入!!
こちらのパンフレットは、1993年来日時と同じ全編英語版のミニチュアになります。
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★日本盤CD先着購入者特典決定
ブライアン・メイの『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』の日本盤CD(1CD、2CDともに)は、SHM-CD仕様でのリリースとなり、さらにこのアルバムのオリジナル発売時に伴う1993年の来日公演のポスターとチラシの復刻版が先着購入者特典として決定!! もはや伝説のブライアン・メイの1993年のソロ来日公演のポスターのレプリカ、当時の来日公演告知のチラシと同じデザインのクリアファイル、さらにamazon限定のメガジャケットが、それぞれ先着購入特典として決定しました。
詳細は、以下の通りです。
<先着購入者特典>
●全国共通特典:1993年のブライアン・メイのソロ来日公演告知ポスターの復刻版B2ポスター
●タワーレコード オリジナル特典:1993年のブライアン・メイのソロ来日公演告知チラシと同デザインのA4クリアファイル
●Amazon.co.jpオリジナル特典:メガジャケ
※先着購入者特典は数に限りがあり、無くなり次第終了となります。 / 詳細はご購入先でご確認ください。
※特典対象外の店舗もございますので、特典の有無は店舗にてご確認ください。