Biography
サーシャ・ダブソン/Sasha Dobson (vocals, acoustic guitar, bass, drums)
サーシャ・ダブソンはカリフォルニアのサンタ・クルーズで育った。父親、スミス・ダブソンはベイエリアで活動する大変影響力を持った人気のピアニストの1人で、母親は有名なシンガー、兄弟は優れたドラマーである。12歳のときにはモントレー・ジャズ・フェスティバルに家族で出演。17歳でブルックリンに移りニューヨークのジャズ・シーンに早くも溶け込んだ。2005年にはザ・クリス・バイヤーズ・オクテット(The Chris Byars Octet)と『ザ・ダークリング・スラッシュ(The Darkling Thrush)』を、2006年には『モダン・ロマンス(Modern Romance)』をリリース。米タイム・マガジンから受賞された『モダン・ロマンス』はジェシー・ハリスのプロデュース。サーシャをツアーに招いた友人、ノラ・ジョーンズと近所のバーでプレイを始める。ダブソンの最新作『アクエリアス Aquarius (2013)』はギタリスト/プロデューサーであるジョエル・ハミルトン( (Black Keys, Tom Waits, Sparklehorse) とレコーディング。米音楽誌MAGNET では“かっこよくて惹きつけるアルバム”と評価された。ダブソンと彼女のバンドは、ファーム・エイド2013(Frm Aid 2013)にてパフォーマンスを果たし、2014年始めにはウィリー・ネルソンのオープニングを何度か務めている。
キャサリン・ポッパー/Catherine Popper (vocals, bass, acoustic guitar)
ノース・キャロライン出身のキャサリン・ポッパーはヘム、レヴォン・ヘルム、マイケル・スタイプ、カレン・エルソン、レット・ミラー、ジム・キャンピロンゴ、ピーター・ロワン、トニー・ライス、ノラ・ジョーンズ、マーク・オルソン、ケヴン・キニーなど様々なアーティストとパフォーマンスおよびレコーディングを行っている。2004年~2006年にはライアン・アダムス&ザ・カーディナルスのベース、ダブルベース、バックボーカルを担当。数々の楽曲の作曲を手掛けた。ポッパーは2009年にグレイス・ポッター&ザ・ノクターナルズのツアーと、2010年にビルボード・チャートで初登場20位を記録した彼らの5枚目となるアルバムに参加。2013年、ジョセフ・アーサーの『The Ballad of Boogie Christ』とマイク・ドーティの『Circles Super Bon Bon…』にも登場。2014年ジャック・ホワイトの新作『ラザレット』に参加。
ノラ・ジョーンズ/ Norah Jones (vocals, electric guitar, fiddle)
9つのグラミー賞を受賞したジャズ・シンガー、ピアニスト。1979年3月30日ニューヨーク生まれ、テキサス育ち。現在はニューヨークに在住。
母親の膨大なレコード・コレクションを聴いて育つ。5歳より教会の合唱団でヴォーカルを、7歳よりピアノを始める。ノース・テキサス大学でジャズ・ピアノを専攻するも、1999年、一ヶ月だけのつもりで訪れたニューヨークにそのまま在住し、大学にはもどらず音楽活動を始める。まもなくジェシー・ハリス(「ドント・ノー・ホワイ」の作者)、リー・アレキサンダーらと自己のグループを結成。ブルース・ランドヴァルの目にとまり、ブルーノート・レコードと契約。
2002年2月26日、巨匠アリフ・マーディンのプロデュースでデビュー・アルバム『ノラ・ジョーンズ』(原題: Come Away With Me)をリリース。4月11日、国内盤リリース。3月16日付米ビルボードにてアルバム・チャートHOT200に初チャート・イン。9月初来日公演、東京、大阪、名古屋、福岡、広島の全国を回る。東京国際フォーラム2日を初めとする7, 000枚のチケット即日完売させる。続いてヨーロッパ・ツアー、全12カ国で公演。人気がじわじわと広がり、2003年1月25日付ビルボード、アルバム・チャートでついに1位を獲得。チャート・インより46週目にしての1位となり、以後3週連続で1位の座に。
同年2月にロンドンで開催されたヨーロッパ最大の音楽賞、ブリット・アワードでは最優秀洋楽新人賞(International Breakthrough Act)を受賞。さらに、ニューヨークにて開催された第45回グラミー賞にてノミネートされていた主要3部門を含む5部門を受賞。作品としては作曲者やエンジニア、プロデューサーに送られる部門を含めて合計8部門の受賞となった。2003年6月~8月 北米54ヶ所を周るコンサート・ツアーを敢行。各地でチケットは即日完売。又、訪れる先々でのファースト・アルバム『ノラ・ジョーンズ』のアルバム・チャートが1位に。全世界で2000万枚を超えるセールスを記録した。
2004年2月4日国内盤セカンド・アルバム『フィールズ・ライク・ホーム』をリリース(アメリカ2月9日)。米ビルボード初登場1位(6週連続)他、全16カ国で1位を獲得。全世界で1000万枚を超えるセールスを記録。2005年2月に第47回グラミー賞にて「ベスト女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス」(「サンライズ」from『フィールズ・ライク・ホーム』)、「レコード・オブ・ザ・イヤー」、「ベスト・ポップ・コラボレーション・ウィズ・ヴォーカル」(「ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン」(レイ・チャールズ&ノラ・ジョーンズfrom『ジーニアス・ラヴ~永遠の愛』))の3部門を受賞した。
2006年3月1日(アメリカ3月6日) リチャード・ジュリアン、リー・アレキサンダーらと結成したNY発の話題のバンド、リトル・ウィリーズのセルフタイトル・アルバム『リトル・ウィリーズ』をリリース。テキサスで育ったノラ・ジョーンズのルーツを感じさせるカントリー・ロックを収録。また、香港映画界の巨匠ウォン・カーワイ監督による初の英語映画『My Blueberry Nights』(2008年)の主役に抜擢。脇を固める共演者として、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン等の演技派ぞろい。続く翌年、2007年1月にリリースした3rdアルバム『ノット・トゥ・レイト』 (国内盤は1月24日リリース)では、全曲、ノラ・ジョーンズ本人が手がけ、全世界で29カ国・地域で1位を獲得した。
2009年2年10ヶ月ぶり、自身4作目のアルバム『ザ・フォール』をリリースし、全世界で500万枚を超える大ヒットを記録する。デビュー10周年となった2012年には5作目となるアルバム『リトル・ブロークン・ハーツ』発売。スモーキー &ナチュラルな歌声に乗せた繊細かつ刺激に満ちた“愛し、傷ついた心”の短篇集となっており、 今注目の奇才のグラミー・プロデューサー:デンジャー・マウスと組んだ。2014年にはギターを練習するために、友人のサーシャ・ダブソンとキャサリン・ポッパーと集まったことがきっかけで2008年に結成したのガールズ・バンド、プスンブーツよりアルバム『ノー・フールズ、ノーファン』をリリース。ロックやカントリーにも挑戦した。
2016年には、彼女のルーツであるジャズに回帰したアルバム『デイ・ブレイクス』をリリース。フィジカルが売れないと呼ばれる中、世界的なヒットを記録。ジャズをベースに、カントリー、フォーク、ロック、ソウルを織り込み、紛れもなくユニークな音楽を確立。
近年では、ウィルコのフロントマンであるジェフ・トゥイーディやブライアン・ブレイド、タリオナ・タンク・ボールなどのジャンルの垣根を超えたアーティストたちとコラボレーションを行い、2019年にはコラボレーションの一部を集めたシングル・コレクションEP『ビギン・アゲイン』を発売。デビュー以来、第一線で活躍し続けている。