BIOGRAPHY
THE PRESETS
ジュリアンとキムが出会ったのは90年代中頃、当時通っていたシドニー大学音楽院でのこと。午後はクラシック音楽を学び、夜は小汚いクラブでニュー・オーダーやビョーク、ザ・スミスなどを聞いて踊り明かしていた。その後、同じくオーストラリア出身のエクスペリメンタル・バンド、プロップの楽曲をリミックスしたことから2人はエレクトロ音に目覚める。デビューEP『ブロー・アップ』のデモが効き、遂に2003年、オーストラリアのモジュラー・レコーディングスと契約。故郷のシドニー・シーンに、“ザ・プリセッツ種”が植え付けられる。そして契約後の1年半以内には、その“種”が世界中に飛び火していった。2005年には初のフル・アルバム『ビームス』を、2008年には2ndアルバム『アポカリプソ』をリリース。エモーショナルで展開的なテクノ・ビートから、モダンで開放的なハウス・サウンド、そしてメロディアスなスペース・ファンクまでを披露。同アルバムはオーストラリアのチャート1位、“ベスト・ダンス・リリース”、“ベスト・グループ”、“アルバム・オブ・ジ・イヤー”を獲得。“アルバム・オブ・ジ・イヤー”を獲得した初のエレクトロ・アクトとなり、一躍オーストラリアを代表する存在に認められた。本国では特にそのメロディ性が高く評価されており、ハミルトンとモイズの作曲コンビはエレクトロ勢としては異例の”ソングライター・オブ・ジ・イヤー”も獲得している。その後、ザ・ディソーシエイティヴズ「マッチ・プリファード・カストマーズ」、シルヴァーチェア「ストレート・ラインズ」、サラ・ブラスコ「ホールド・オン・マイ・ハート」、キングス・オブ・レオン「クローサー」等のリミックス・ワークでも話題を集める。ワールドワイドな飛躍が期待される中、4年の沈黙を破る復活作『パシフィカ』がこの度発売となる。全曲セルフ・プロデュース。ミックスにザ・クークス、ザ・スリルズ、ベック、スーパーグラス、エール等を手掛けたトニー・ホッファーを起用。