【ライヴレポート】4月27日東京ドーム初日公演
今日4月27日の公演は2日前の日本武道館公演と同じく、ザ・ビートルズ1964年の大ヒット曲【A Hard Day’s Night】でスタート。会場に集まった4万8千人の興奮は一気に爆発!続くウイングス時代の名曲【Junior’s Farm】を演奏し終えたところで「コンバンワ、ニッポン!コンバンワ、トーキョードーム!」と挨拶。会場を埋め尽くしたファンから割れんばかりの拍手を浴び、ポールはじめ黒い衣装で統一したバンドのアツい演奏が続く。
ポールは、ビートルズ、ウイングス、ソロの各楽曲を、ベース、エレキギター、アコースティックギター、ピアノと演奏楽器を次々に変えてプレイ。日本語で「ツギハ、ビートルズ、ハツレコーディング」と曲を紹介し、クォリーメン時代の曲【In Spite Of All The Danger】を演奏するなどサービス満点のステージを展開。また「ザ・ビートルズ」と日本語風に発音するのがお気に入りのようで、何度か「ザ・ビートルズ」と繰り返し、観客を和ませたりもした。1962年に本国イギリスで発売されたファースト・シングルの【Love Me Do】、さらにアコースティック・ギター1本で【Blackbird】、「ジョンニササゲマス」と【Here Today】を続けて披露すると大喝采を浴び、コンサートのハイライトのひとつとなった。ソロ作品からから【NEW】、その後ビートルズの【Fool On The Hill】など武道館では演奏しなかった曲を続けざまに演奏。ほかにも最新作【Four Five Seconds】(リアーナ、カニエ・ウエストとのコラボ作品)、【Eleanor Rigby】などを披露した。
後半に入ってもポールの勢いは衰えず、「コノキョクハ、トーキョードーム、ハツコウカイ」と【I Wanna Be Your Man】を披露。「彼氏になりたい」の日本題でも知られる同曲は、ポール・マッカートニーとジョン・レノンの2人がローリング・ストーンズに提供し、ストーンズの2枚目のシングルとして1963年に発表された曲である。1966年のビートルズの日本公演では、リンゴ・スターのヴォーカルで演奏
されている。4万8千の観客とコール&レスポンスを楽しんだ後、「サージェント・ペパーズから50年、信じられないよ」と語り、同アルバムから【Being For The Benefit Of Mr. Kite!】を演奏。今年リリースから50周年を迎えるロックの金字塔『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』は、5月26日に「50周年記念エディション」が発売される。
楽器をウクレレに持ちえたポールは「ジョージに捧げる」と語り、【Something】を披露した後、今度はベースに持ち替え「イッショニ、ウタオウヨ」と【Obla Di Obla Da】を大観衆と共に熱唱。その後【Band On The Run】、【Back In The USSR】【Let It Be】と大ヒットパレードで観客の興奮は頂点へ近づく。後半のハイライトである【Live And Let Die】ではステージ上の爆発、火炎放射器の熱がますます観客を熱狂させ、続く【Hey Jude】で本編終了。アンコールは【Yesterday】で始まり、【The End】まで計7曲を演奏。合計約2時間半に及ぶショーは大盛り上がりで終了した。とても素晴らしい夢のようなショーであった。
先日の武道館で演奏されず本日の東京ドーム公演で演奏された楽曲は合計12曲。そして【Letting Go】、【Temporary Secretary】、【You Won’t See Me】、【Four Five Seconds】の4曲が日本初披露となった。
【PAUL McCARTNEY at TOKYO-DOME 2017.04.27(Thu.) SET LIST】
M01 A HARD DAY’S NIGHT THE BEATLES
M02 JUNIOR’S FARM PAUL McCARTNEY
M03 CAN’T BUY ME LOVE THE BEATLES ●
M04 LETTING GO PAUL McCARTNEY ●
M05 TEMPORARY SECRETARY PAUL McCARTNEY ●
M06 LET ME ROLL IT PAUL McCARTNEY
M07 I’VE GOT A FEELING THE BEATLES
M08 MY VALENTINE PAUL McCARTNEY
M09 1985 PAUL McCARTNEY
M10 MAYBE I’M AMAZED PAUL McCARTNEY
M11 WE CAN WORK IT OUT THE BEATLES
M12 IN SPITE OF ALL THE DANGER The Quarrymen △
M13 YOU WON’T SEE ME THE BEATLES ●
M14 LOVE ME DO THE BEATLES
M15 AND I LOVE HER THE BEATLES ●
M16 BLACKBIRD THE BEATLES
M17 HERE TODAY PAUL McCARTNEY
M18 QUEENIE EYE PAUL McCARTNEY
M19 NEW PAUL McCARTNEY ●
M20 FOOL ON THE HILL THE BEATLES ●
M21 LADY MADONNA THE BEATLES
M22 FOUR FIVE SECONDS PAUL McCARTNEY ●
M23 ELEANOR RIGBY THE BEATLES ●
M24 I WANNA BE YOUR MAN THE BEATLES ◎
M25 BEING FOR THE BENEFIT OF Mr. KITE! THE BEATLES ☆
M26 SOMETHING THE BEATLES ●
M27 OB-LA-DI, OB-LA-DA THE BEATLES
M28 BAND ON THE RUN PAUL McCARTNEY ●
M29 BACK IN THE U.S.S.R THE BEATLES
M30 LET IT BE THE BEATLES
M31 LIVE AND LET DIE PAUL McCARTNEY
M32 HEY JUDE THE BEATLES
[ENCORE]
M33 YESTERDAY THE BEATLES ◎
M34 SGT. PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND (REPRISE) THE BEATLES ☆
M35 HI HI HI PAUL McCARTNEY
M36 BIRTHDAY THE BEATLES ●
M37 GOLDEN SLUMBERS THE BEATLES
M38 CARRY THAT WEIGHT THE BEATLES
M39 THE END THE BEATLES
39曲中、ザ・ビートルズ24曲、PAUL McCARTNEY 14曲、クオリーメン1曲。
☆ SGT. PEPPER‘S LONELY HEARTS CLUB BAND収録楽曲
● 武道館で演奏せず、本日の公演で演奏した曲12曲
◎ 1966年6月の武道館演奏曲目2曲
△ The Quarrymen=ザ・ビートルズとしてデビューする前のバンド時代のレパートリー