商品紹介
カンタータ創作の頂点を目指す作品群
このCDに収められた4曲のうち、冒頭のカンタータ第157番《祝福したまわずば、われ汝を離さず》BWV157は1727年の作品だが、そのほかの3曲はそれぞれ1730年代の作品であることに大きな意義がある。ライプツィヒ時代のバッハのカンタータ創作は、1729年に一段落し、1730年からはごくわずかの作品しか残っていない 。しかしそれらは、バッハのカンタータ創作のいわば集大成ともいえる傑作ぞろいだからである。特にカンタータ第97番《わがすべての行いで》BWV97 は自筆総譜に「1734年」と作曲年代か書かれており、バッハが作曲した最後の教会カンタータである可能性が大きく、バッハのカンタータ創作を考える上で意味深い作品である。
最近の研究によると、バッハは1730年頃からトマス学校の理事長や校長から激しいパワハラを受け、毎週の礼拝のためにカンタータを作曲する機会を失った。だからこれらの作品は、なにか特別な機会のために作曲されたとも考えられる。演奏もとびきりに難しい曲ばかりだが、そこにはカンタータに対するバッハの特別な想いが凝縮しているのである。
[使用楽譜:樋口隆一校訂「新バッハ全集」1986]
最近の研究によると、バッハは1730年頃からトマス学校の理事長や校長から激しいパワハラを受け、毎週の礼拝のためにカンタータを作曲する機会を失った。だからこれらの作品は、なにか特別な機会のために作曲されたとも考えられる。演奏もとびきりに難しい曲ばかりだが、そこにはカンタータに対するバッハの特別な想いが凝縮しているのである。
[使用楽譜:樋口隆一校訂「新バッハ全集」1986]
曲目
CD 1
J.S.バッハ:
1
カンタータ《祝福したまわずば、われ汝を離さず》BWV157
2
カンタータ《至高の善に賛美と栄光あれ》BWV117
CD 2
J.S.バッハ:
1
カンタータ《いまぞ、もろびと、神に感謝せよ》BWV192
2
カンタータ《わがすべての行いで》BWV97
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発売日
2019.06.04
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品 番
MF-22316