商品紹介
創立20周年記念 長岡京サウンドここに極まれり!
15年ぶりに録音したチャイコフスキー「弦楽セレナード」
2017年に創立20周年を迎えた長岡京室内アンサンブルのCD第9弾は、グリークの「ホルベアの時代より」(ホルベルク組曲)とチャイコフスキーの弦楽セレナードです。
長岡京室内アンサンブルの一番の特色は、視覚によらず耳をすまし、全身の感覚を研ぎ澄まして聴き合いながらアンサンブルを行なっていることでしょう。これは音楽監督の森 悠子が当時リヨン国立高等音楽院の助教授時代にリヨンとパリでの以下の体験が原点となっています。
録音は2017年に行われた東京公演の折に東京文化会館小ホールで行われました。チャイコフスキーの弦楽セレナードは2001年以来15年ぶりの2回目の録音です。
また、エクストラ・トラックのグリーク「2つの悲しい旋律」は、2003年に東京・光が丘IMAホールで収録されています。13年の隔たりがあっても他では置き換えられない不変の響き、メンバーが変わっても生き生きとした鮮度の高い響きが受け継がれていることがわかります。
振り付け観世栄夫の「トゥーランドット」のオペラ公演があった。オーケストラ・ピットから見たその舞台はその後の私の人生を変えるほどの衝撃的なものだった。それは 割竹がアーチになった舞台装置で、竹の向こうから差し込む謎めいた幻想的な光の中、観世栄夫さんの振付のバレエは演ずるのはフランス人なのだが、日本の能から生み出されたような動き、体の中心、丹田に力のこもった見事なものだった。
その後、観世さんがパリでワークショップをなさるのを知り、見に行った。ポール クローデルの「女と影」を若いお弟子さんと面を付けないで舞われた。二人の舞は互いに見るわけでも無いのに、寸分の違いも無く、文字通り陰のごとく舞っておられた。これが日本人の感じる「気」、 気配を聴く! これこそが私の目指これこそが私の目指す音楽表現だ、と悟ったのだ。
長岡京室内アンサンブル20年に思う「耳を澄ませば 心が通じる」(森 悠子)より
「自在」
たとえ目を合わせていなくても高い次元で息の合った演奏を行う能力を身に着けている。
CDを聴けばその呼吸の揃い方が半端ではないことにすぐ気付く。
--------ライナーノーツより 山之内 正
曲目
[C D]
グリーグ:組曲《ホルベアの時代から》(ホルベルク組曲)作品40
1
Ⅰ. Prelude
2
Ⅱ. Sarabande
3
Ⅲ. Gavotte - musette
4
Ⅳ. Aria
5
Ⅴ. Rigaudon
チャイコフスキー:弦楽セレナード 作品48 ハ長調
6
Ⅰ. Pezzo in Forma di sonatina
7
Ⅱ. Waltz
8
Ⅲ. Elegie
9
Ⅳ. Finale (Tema russo)
グリーグ:2つの悲しい旋律 作品34
10
傷ついた心
11
最後の春