商品紹介
即興をバッハに影響を与えた重要な作曲家
ブクステフーデからJ.S.バッハへと移行する時代に北ドイツで活躍した作曲家ヨハン・アダム・ラインケン(1643-1722)。当時ハンブルクはドイツで最も栄えていた街で、ドイツ初のオペラ・ハウスが建設され、公開演奏会が行われるなど、音楽・芸術も隆盛を極めました。ラインケンはそのハンブルクを象徴するような音楽家であり、特にオルガンの即興を得意としていましたが、その作品の殆どは現在残っていません。特にトッカータにはその即興が見事に生かされており、美しいモチーフからいきなり休符や高度な対位法へ変化する突然のシフトが作品を劇的なものにしています。当時15歳だったJ.S.バッハはラインケンの作曲技法に興味を持ち、彼の作品を筆写した楽譜が残されています。当盤は若くして現代音楽の研究者、リコーダーやチェンバロ奏者としても活躍中のソニア・ケムニツァーがバロック音楽の自由な即興スタイルの妙技を披露しています。
内容
SACD Hybrid:Stereo/Multichannel
曲目
1
トッカータ イ長調
2
組曲ハ長調
3
アリア「結婚のことは黙っていて」に基づく変奏曲
4
組曲 ト長調
5
トッカータ ト短調
6
組曲ヘ長調
7
トッカータ ト長調