商品紹介
エラールで奏でられるシューマンの珍しい作品
シューマンが作曲していた時代、ペダル・フリューゲルという楽器がありました。現在ではほとんど残っていませんが、ピアノに足鍵盤を後付けした楽器であり、オルガンの練習用として開発されたものです。1800年頃に開発され、少しずつ改良が加えられた楽器がライプツィヒの音楽学校に導入され、シューマンが興味を持ったのです。彼はこの楽器に素晴らしい将来性を見出し、普及を願ったのですが、残念ながらそれは叶うことがありませんでした。もともと、この楽器のために書かれた練習曲を、ビゼーが4手ピアノ用に編曲していますが、ここでは1837年製のエラールを使うことで、シューマンの思いを垣間見ることができるのではないでしょうか。他には、中世のアラビア語の詩からインスパイアされた「東洋の絵」、彼の長女マリーのために作曲した12の連弾曲集の2つの曲集が収録されています。