商品紹介
緊迫した雰囲気と神秘さを再現
カナダのアレンジャー、作曲家ジョン・リア(1944-)は、このベルクの「ヴォツェック」の室内楽版の編曲でセンセーショナルな成功を収めました。これは複雑に入り組んだ原曲のスコアを、すっきりと纏め上げながらも、微妙な響きの陰影は損なわれることのないというもので、「ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム」の妙技が緊張感に満ちた音楽を詳細に描いていきます。この緊迫した雰囲気は「3つの管弦楽曲」でも変わることなく神秘的で、時には崩壊寸前の響きを丁寧になぞっていきます。タルクマンの編曲による「ヴァイオリン協奏曲」も特色ある響きが面白く、あのシェーンベルクの「私的演奏協会」で演奏された際、ハーモニウムに置き換えられた管のパートはアコーディオンに委ねられるなど、様々な工夫がなされています。凝縮した世界を垣間見ることができるアルバムです。
内容
Hybrid-SACD仕様(SACD-Stereo, SACD-Surround, CD-Stereo)
曲目
ベルク:
1
3つの管弦楽曲(ジョン・リアによる、小オーケストラのための編曲版)
2
「ヴォツェック」から3つの断章(ジョン・リアによる、小オーケストラのための編曲版)
3
ヴァイオリン協奏曲(アンドレアス・N・タルクマンによる、独奏ヴァイオリンと室内アンサンブルのための編曲版)