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ユーモアと皮肉が潜んだサティの歌曲
サティ作品の全てが同じように人気を博しているわけではありません。彼は酒場で伴奏ピアニストをしている時に多くの歌曲を書きましたが、現在良く歌われるのは「Je Te Veux(おまえが欲しい)」ばかり。1900年に書かれたこの歌はピアノ・ソロに編曲され、後に様々な楽器で演奏され幅広い人気を誇っていますが、この愛らしい有節歌曲は当時のキャバレー・ソングのひとつであり、決してサティの本質の全てを表現しているとは言い難いものなのかも知れません。対して、いかにもサティらしい曲は、例えば1914年の「3つの恋愛詩」。3曲合わせても2分に満たない凝縮した音楽の中に、ユーモアと皮肉が潜んでいます。晩年の「潜水人形」は更にシュールな5つの小さな曲の集まり。シュライエルマッハーとファルクの素敵な演奏で。
曲目
サティ:
01-03. 3つの歌(1886)
04. シャンソン(1887)
05. 中世の歌(1906)
06. 花(1886)
07. 国旗敬礼への讃歌(1891)
08. エリゼ宮の晩餐会(1899)
09. 男寡(1899)
10-13. 休日の小さなコレクション(1899-1904)
14. やさしく(1902)
15. ジュ・トゥ・ヴー(1887/1902)
16. エンパイア劇場のプリマドンナ(1904)
17. 私は友人がいた(1904)
18. いいとも、ショショット(1905)
19. ピカデリー(1904)
20. お医者さんのところで(1905)
21. 乗合バス(1905)
22. オックスフォード帝国(1905)
23-25. 歌詞のない3つの歌曲(1902)
26. シャツ(1909)
27-29. 3つの恋愛詩(1914)
30-32. 3つの歌曲(1916)
33-36. 4つのささやかなメロディ(1920)
37-41. 潜水人形(1925)