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ノルウェーの人気ソプラノ歌手がワーグナー作品の難役に挑んだ“一生に一度”の歌唱
ノルウェーの人気ソプラノ歌手、リセ・ダヴィッドセンが、彼女の本拠地であるオスロ歌劇場で歌ったワーグナーの歌劇《さまよえるオランダ人》のライヴ録音が発売されます。CD2枚組。2024年の夏、コンサート形式で行われたもので、ダヴィッドセンは《さまよえるオランダ人》のゼンタ役を歌いました。このゼンタという役について彼女は次のように話しています。「彼女が夢想家であり、いろいろな意味で信念を持っている人であるところが大好きです。人生における使命があり、そのためには何でもするという、私はそういう人を尊敬しています」。そして「長い間歌ってほしいと言われながら、難しすぎると考えて歌うのを延ばしていた役でした。今は他に多くのワーグナー作品の役が控えているので、この役をまた歌うことはおそらくないでしょう」と今回の歌唱が“一生に一度”となる可能性を示唆しています。このコンサートはイギリスの指揮者エドワード・ガードナーがノルウェー国立歌劇場の新しい音楽監督に就任したことを記念する公演でもありました。オランダ人役を務めたジェラルド・フィンリーもその名演技とリートのような見事な声で国際的に絶賛されました。才能あふれるキャストがそろっていたこの公演ですが、やはり中心となっていたのはダヴィッドセンでした。その演技は厳格でありながら慈愛に満ち、適した声と動作によって作品全体を通してゼンタのゆるぎない方向性をはっきりと示していました。