商品紹介
正確で献身的な演奏で2位に入賞したピアニストによるコンクールのライヴ演奏
2002年ベラルーシ、ミンスクのダルシマー奏者の家庭に生まれたカンドーヒは幼い頃から驚くほどの音楽の熟達ぶりを示していました。7歳でレッスンを始め、兄のピアノの練習に影響を受け、5年後には主要なコンクールで優勝していました。2020年にモスクワ音楽院に入学し、2022年テキサス州フォートワースのヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールのファイナリストとして注目を集めました。
「私は観客のための演奏がしたいのです。私が音楽を愛するのはその感情のためです――それが私の演奏する音楽の選び方です。それは地球ではなく空気に属しているものだと思います」とカンドーヒは言います。この思いやりにあふれた音楽の才能は、このアルバムの3つの作品、ラフマニノフの《コレッリの主題による変奏曲》、プロコフィエフのソナタ第8番、オーストラリアの現代作曲家マーク・グランディソンの《Broken Threads》のライヴ演奏で際立っています。並外れた思考の明晰さと指使いは圧巻です。同様にショパンの演奏ではポロネーズ第5番での情熱の高まりとルバート、イ短調のマズルカでのフレージングの対照的なシンプルさが魅力的です。さらにラヴェルの《夜のガスパール》からの「スカルボ」、プロコフィエフが10代で作曲した《4つの練習曲》でのカンドーヒの演奏は、鋭いアーティキュレーションと緊張感に満ちたひらめきが特徴となっています。プロコフィエフはカンドーヒが得意とする作曲家で、ピアノ・ソナタ第8番では美しい旋律の悲劇から激動への謎めいた進展をしっかりと捉えています。
曲目
[CD 1]
1
シューベルト:即興曲 第1番 ハ短調 D899の1
2
ショパン:夜想曲 第14番 嬰ヘ短調 作品48の2
3
ショパン:ポロネーズ 第5番 嬰ヘ短調 作品44
4
ショパン:マズルカ イ短調 作品17の4
5
グラディソン:Broken Threads (Abridged Version III)
6
プロコフィエフ:4つの練習曲 作品2
[CD 2]
1
ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲 作品42
2
ラヴェル:スカルボ(《夜のガスパール》より)
3
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第8番 変ロ長調 作品84