商品紹介
若々しい輝きから深淵な結末まで、ルーマニアの新星が指揮で辿る母国“英雄”の音楽の旅
ジョルジュ・エネスクはルーマニアで最も偉大な作曲家であるだけでなく、真のルネサンスの人でした。ヴァイオリニスト、指揮者、そして当時の若い世代の音楽家たちに大きな影響を与えた教育者でもありました。ユーディ・メニューインは彼について「私が他人を判断する時の基準となる神のような存在であり続けています」と述べ、ウジェーヌ・イザイは無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番を彼に捧げて敬意を表しています。エネスク自身の膨大な作品には1905年から1918年までに作曲された3つの交響曲があり、さらに1935年と1941年に着手したもう2つの交響曲も存在しましたが、彼が亡くなった1955年の時点で未完のままとなりました。
クリスティアン・マチェラルは1980年ルーマニア生まれ。アメリカで音楽教育を受け、ヴァイオリニストとして出発した後、指揮者に転身し、着々とキャリアを築いている新星です。2019/20年のシーズンからドイツ・ケルンのWDR交響楽団の首席指揮者を務め、2025年までその任期が延長されました。また2020/21年のシーズンからはフランス国立管弦楽団の音楽監督に就任し、こちらも2027年まで延長されています。また芸術監督として初のシーズンとなった2023年のジョルジュ・エネスク国際音楽祭では、ジョルジュ・エネスク国立フィルハーモニー管弦楽団、WDR交響楽団、フランス国立管弦楽団、ルーマニア国立ユース・オーケストラを指揮しました。そしてマチェラルとフランス国立管弦楽団は2024年7月のパリ夏季オリンピックの開会式で重要な役割を果たします。
「このアルバムの5つの作品は20世紀の偉大なアーティストの一人が芸術的に発展を遂げる様子が完璧に示されています。『ルーマニア狂詩曲』第1番の若々しい輝きから交響曲第3番の深淵で神秘的、哲学的な結末まで、この偉大な天才、そして私の個人的な英雄ジョルジュ・エネスクの音楽の旅を発見し、追体験することができます」――クリスティアン・マチェラル
ブックレットにはクリスティアン・マチェラル自身による序文とロブ・コーワンによるライナーノーツ(英語・ドイツ語)が掲載されています。
曲目
[CD 1]
ジョルジュ・エネスク:ルーマニア狂詩曲 作品11
1
第1番 イ長調 作品11の1
2
第2番 ニ長調 作品11の2
ジョルジュ・エネスク:交響曲 第1番 変ホ長調 作品13
3
第1楽章: Assez vif rythmé
4
第2楽章: Lent
5
第3楽章: Vif et vigoureux
[CD 2]
ジョルジュ・エネスク:交響曲 第2番 イ長調 作品17
1
第1楽章: Vivace, ma non troppo
2
第2楽章: Andante giusto
3
第3a楽章: Un poco lento, marziale
4
第3b楽章: Allegro vivace, marziale
[CD 3]
ジョルジュ・エネスク:交響曲 第3番 ハ長調 作品21
1
第1楽章: Moderato, un poco maestoso
2
第2楽章: Vivace, ma non troppo
3
第3楽章: Lento, ma non troppo