商品紹介
独特の透明感で輝きを放つ甘美なウィーンの管楽サウンドを集結
クラリネット奏者のアルフレート・ボスコフスキーが率いた初代のウィーン八重奏団は1972年デッカに最後の録音を行いましたが、彼はすでにアンサンブルの活動と甘美な管楽の演奏を続けるウィーン・フィルの若いメンバーを選び、このグループ名を復活させていました。新しい八重奏団でボスコフスキーの後継者となったのがクラリネット奏者ペーター・シュミードルです。
この新ウィーン八重奏団もデッカと専属契約を交わし、1977年に彼らのサウンドと音楽的なアプローチを定義する同じレパートリー、シューベルトの八重奏曲とベートーヴェンの七重奏曲から録音を開始しました。シュミードルは同時にウィーン・フィルの管楽セクションの同僚たちと管楽アンサンブル「ウィーン管楽ソロイスツ」を立ち上げました。彼らのデビューはより冒険的で、ヒンデミット、ヤナーチェク、リゲティの作品を取り上げましたが、それでもその演奏はウィーンの管楽サウンドの独特の透明感を映し出し、輝きを放つものでした。
ウィーン管楽ソロイスツは1977年にドイツ・グラモフォンにシェーンベルクの木管五重奏曲を録音し、シュミードルはこれを自身のキャリアのハイライトと振り返っていますが、その他にモーツァルトのクラリネット三重奏曲、クラリネット五重奏曲、偉大なセレナード3曲も録音しています。どれも本能的に順応するフレージング、真に美しいサウンドでCDではこれに匹敵するものがほとんどありません。1992年に行われたベートーヴェンの八重奏曲と六重奏曲の最後の録音はしばしば過小評価されますが、50年代と60年代の有名なウィーン八重奏団の録音と完全に比肩するものとなっています。
1976年から77年のシューベルトの八重奏曲の初CD化、シェーンベルクの木管五重奏曲の世界初CD化を含む、多数の初CD化、世界初CD化となる録音が収められています。
30年以上ぶりに再発売されるモーツァルトの《グラン・パルティータ》の1980年録音が、アダージョK.411(以前は日本のみで発売)とカップリングされています。
ペーター・シュミードルとプロデューサーのマイケル・ハースへのインタビューを含む、ピーター・クアントリルによる新規エッセー、アーカイブのイラストと写真が掲載されたブックレット付き。新規リマスタリング。オリジナル・ジャケット仕様。
「複雑ととらえられたものが多様性に、難解さが豊かさになるほど、温かく明快で綿密なウィーン管楽ソロイスツの演奏(シェーンベルクの木管五重奏曲)をぜひ聴いてみてください」――《グラモフォン》誌(1977年12月)
曲目
[CD 1]
1-6) シューベルト:八重奏曲 ヘ長調 D803[初CD化]
[演奏]新ウィーン八重奏団[録音]1976年1月&1977年4月
[CD 2]
1-6) ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 作品20
7-9) ベートーヴェン:三重奏曲 変ロ長調 作品11《街の歌》
[演奏]新ウィーン八重奏団員(1-6)、ペーター・シュミードル(クラリネット [7-9])、フリードリヒ・ドレツァル(チェロ [7-9])、エーリヒ・ビンダー(ピアノ)[録音]1977年4月(1-6)、1978年11月(7-9)
[CD 3]
1-4) モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
5-7) モーツァルト:クラリネット三重奏曲 変ホ長調 K.498《ケーゲルシュタット》[世界初CD化]
[演奏]新ウィーン八重奏団員(1-4)、ペーター・シュミードル(クラリネット [5-7])、ヨーゼフ・シュタール(ヴィオラ [5-7])、ハイ
[CD 4]
1-4) ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115[初CD化]
5) ウェーバー:歌劇《シルヴァーナ》の主題による変奏曲 作品33
[演奏]新ウィーン八重奏団員[録音]1980年1月(1-4)、3月(5)
[CD 5]
1-4) ブラームス:クラリネット三重奏曲 イ短調 作品114
5-8) ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 作品40
[演奏]ペーター・シュミードル(バセット・クラリネット [1-4])、フリードリヒ・ドレツァル(チェロ [1-4])、アンドラーシュ・シフ(ピアノ)、ギュンター・ヘーグナー(ホルン [5-8])、エーリヒ・ビンダー(ヴァイオリン [5-8])[録音]1982年11月
[CD 6]
1-4) モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
5-8) ウェーバー:クラリネット五重奏曲 変ロ長調 作品34
[演奏]ウィーン八重奏団員[録音]1989年5月
[CD 7]
1-6) シューベルト:八重奏曲 ヘ長調 D803
7-8) シューベルト:管楽八重奏曲 へ長調 D72 メヌエット/フィナーレ
[演奏]ウィーン八重奏団(1-6)、ウィーン管楽ソロイスツ(7-8)[録音]1990年1月
[CD 8]
1-6) ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 作品20
7-10) ベートーヴェン:六重奏曲 変ホ長調 作品71
[演奏]ウィーン八重奏団員(1-6)、ウィーン管楽ソロイスツ(7-10)[録音]1991年11月(1-6)、1992年4月(7-10)
[CD 9]
1-4) シェーンベルク:木管五重奏曲 作品26[世界初CD化]
[演奏]ウィーン管楽ソロイスツ[録音]1976年2月
[CD 10]
1-3) イベール:3つの小品[世界初CD化]
4-7) ヤナーチェク:青春[世界初CD化]
8-12) ヒンデミット:小室内音楽 作品24の2[世界初CD化]
13-22) リゲティ:木管五重奏のための10の小品
[演奏]ウィーン管楽ソロイスツ[録音]1976年10月
[CD 11]
1-4) フランツ・ダンツィ:木管五重奏曲 変ロ長調 作品56の1[初CD化]
5-7) ジュゼッペ・カンビーニ:木管五重奏曲 第3番 ヘ長調[初CD化]
8-11) アントン・ライヒャ:木管五重奏曲 第9番 ニ長調 作品91の3[初CD化]
[演奏]ウィーン管楽ソロイスツ[録音]1977年12月
[CD 12]
1-3) ポール・タファネル:木管五重奏曲ト短調[初CD化]
4-7) ポール・タファネル:木管五重奏曲 第1番 ホ長調[世界初CD化]
[演奏]ウィーン管楽ソロイスツ[録音]1978年12月
[CD 13]
1) モーツァルト:自動オルガンのための幻想曲 K.608
2) モーツァルト:アンダンテ ヘ長調 K.616
3-6) ハイドン:ディヴェルティメント 第7番 変ロ長調 Hob.II:46
7) モーツァルト:アダージョとアレグロ ヘ短調 K.594
8-14) ハイドン:音楽時計のための7つの小品 Hob.XIX:9, 10, 27, 25, 26, 16, 28
15) ベートーヴェン:笛時計のためのアダージョ ヘ長調 WoO33の1
16) ベートーヴェン:笛時計のためのアレグロ ト長調 WoO33の3
[演奏]ウィーン管楽ソロイスツ[録音]1980年4月
[CD 14]
1) モーツァルト:アダージョ 変ロ長調 K.411[世界初CD化]
2-8) モーツァルト:セレナード 第10番 変ロ長調 K.361《グラン・パルティータ》
[演奏]ウィーン管楽ソロイスツ[録音]1990年1月(1)、1980年6月(2-8)
[CD 15]
1-5) モーツァルト:セレナード 第11番 変ホ長調 K.375
6-9) モーツァルト:セレナード 第12番 ハ短調 K.388《ナハトムジーク》
10-13) ベートーヴェン:八重奏曲 変ホ長調 作品103
[演奏]ウィーン管楽ソロイスツ[録音]1992年4月
[CD 16]
1) ベートーヴェン:自然における神の栄光 作品48の4
2-8) シュティーグラー:聖フーベルト・ミサ
9) シャントル:狩猟開始の合図
10) シュティーグラー:森のこだま
11) シャントル:アウホーフ狩りの行進曲
12) 伝承曲:オーストリア狩猟儀礼法による狩の合図~短い狩猟の合図(狐の死―野猪の死―雄鹿の死)
13) ゴラー:集合の合図
14) フライベルク:祝祭前奏曲
15) ペーク:古風な舞曲
16) ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》より「狩人の合唱」
17) サイフリート:小ポルカ
18) モーツァルト:森の住民のあいさつ
19) シュティーグラー:リューツォーの荒々しい狩り
20) ワーグナー:歌劇《タンホイザー》より「狩りの合図」
21) シャントル:獲物くらべ
22) ヴンデラー:オーストリアの狩りの歌
23) リフトル:森の喜び
24) シャントル:狩りの終わりの合図
25) フンパーディンク:歌劇《ヘンゼルとグレーテル》より「夕べの祈り」
[演奏]ウィーン・ヴァルトホルン合奏団[録音]1970年5月
[CD 17: 初CD化]
1-3) モーツァルト:ソナタ ハ長調 K.14
4-5) モーツァルト:ソナタ イ長調 K.12
6-8) モーツァルト:ソナタ ヘ長調 K.13
9-10) モーツァルト:ソナタ 変ロ長調 K.15
11-13) モーツァルト:ソナタ 変ロ長調 K.10
14-15) モーツァルト:ソナタ ト長調 K.11
[演奏]ヴォルフガング・シュルツ(フルート)、ハインツ・メジモレック(ピアノ)[録音]1973年5月
[CD 18: 初CD化]
1-3) ハイドン:三重奏曲 第29番 ト長調 Hob.XV:15
4-6) ハイドン:三重奏曲 第28番 ニ長調 Hob.XV:16
7-8) ハイドン:三重奏曲 第30番 ヘ長調 Hob.XV:17
[演奏]ウィーン・フルート・トリオ(ヴォルフガング・シュルツ[フルート]、ハイディ・リチャウアー[チェロ]、ヘルムート・ドイチュ[ピアノ])[録音]1976年10月