商品紹介
■ダイナミックな相互作用、スイングするパルス感、大胆に刻まれたテーマ(3人全員が作曲に参加)は、熱烈なアンセムと痛烈なバラードを堂々と確信を持って演奏する本トリオ、このグループのスタイルの柔軟性は、共通の経験に根ざしている。ニルセンとサックス奏者/クラリネット奏者のアンドレ・ロリゲテンは、ノルウェーのテレマーク地方にある故郷のSkienで一緒に育った。2005年、ジャンゴ・ベイツが主宰する「若手音楽家のための北欧ラージ・アンサンブル」内でスウェーデン人ベーシストのペッター・エルドと出会い、すぐに意気投合。多様なコラボレーションを経て、2014年にニルセン、ロリゲテン、エルドの3人はトリオとしてまとまり、以来、幅広くツアーを行っている。『Elastic Wave』は、トリオの4枚目のアルバムで初ECM作品となる。
■彼らの音楽には多くの影響が流れている。アンドレ・ロリゲテンは、オーネット・コールマン、ジョン・コルトレーン、アーチー・シェップなどを初期のロール・モデルとしているが、彼の大きな音は複数のソースからインスピレーションを得ている。例えば、テナー・サックスとソプラノ・サックスを同時に演奏する“The Other Village”は、地中海のバグパイプの旋律の記憶からインスピレーションを得たもの。“Inflat Delight”は、オーネット・オン・テナーのしなやかで踊るようなバウンス感を持ちながら、ブラジルのサンバの要素、ガールに言わせると「チャーリー・ヘイデンやポール・モチアンのラテン音楽の演奏法」のリズム感の上で動いている。こうしたモダンジャズ史の広い視野がこのトリオの特徴である。“The Room Next To Her”では、ロリゲテンはバリトン・サックスを儀式的な迫力で演奏し、“Dreignau”では彼の優雅なクラリネットの演奏が聴ける。
■ベーシストのペッター・エルドは、ジャンゴ・ベイツのトリオBelovèd(『The Study of Touch』2016)、キッド・ダウンズの『Vermillion』などの文脈でECMで聴かれている。ビバップからヒップホップ、フリー・インプロヴァイジングまで様々なイディオムを操る雑食性のミュージシャンであるエルドは、最近SWRジャズ賞2022を受賞し、審査員は彼の「エネルギッシュで共感できるダブルベース演奏」と賞賛されているが、この特徴は本作品でも明らか!
■オープニングの“Altaret”スウェーデン語で「祭壇」を意味するこのタイトルは、コルトレーンの肖像画が飾られたガールのオスロの練習室の風景にちなんでいる。この曲は、トリオのコンセプトである即興演奏における独立性と一体感の扉を開くような、自由にコントラプンクトする曲だ!
曲目
[L P]
● Side-A
1
Altaret
2
Spending Time with Ludvig
3
Dreignau
4
Influx Delight
5
Lokket til Jon, og skjerfet til Paul
● Side-B
1
The Other Village
2
Boogie
3
Cercle 85
4
Acoustic Dance Music
5
Til Liv
6
The Room Next To Her