商品紹介
サザーランド&ボニングによる素晴らしき名演
オーストラリア出身の名ソプラノ、サザーランドは21歳で歌手デビューした後、再度ロンドンの王立音楽大学で学び、26歳でロイヤル・オペラ・ハウスにデビューしています(その時は“魔笛”の第一の侍女役)。そして夫となるリチャード・ボニングと出会い、彼が意欲を燃やしていたベルカント・オペラに魅せられ、これらの役を極めていくのです。1959年に歌ったドニゼッティの「ルチア」は大成功を収め、見せ場となる“狂乱の場”での迫真の歌唱は並ぶ者のないほどの素晴らしさを誇りました。そんなサザーランドですが、さすがに1970年代には声の変容にともなって歌う役も変化し、1990年の「こうもり」ゲスト出演を最後に舞台から引退したのです。この1983年の「ハムレット」は、彼女の最後の録音の中の一つで、“狂乱の場”では美しい高音域を保持しながらも、落ち着いた響きも併せ持つ彼女の声が存分に楽しめます。
曲目
トマ:歌劇『ハムレット』(全曲)