商品紹介
バロック・ソナタ集
カンポリは1948年から1955年、どの時代の音楽でも豊かで濃密な音、滑らかで表現力のあるフレージングが尊重されていたこの時期に、このCDのバロック・ソナタの録音を行いました。実際にデッカで1951年、最初に発売された時は片面にバッハのソロ・パルティータ ニ短調、もう片面にブルッフのト短調協奏曲のLPでした。
カンポリはローマに生まれ、ヴァイオリン教師だった父親に学び、その時代の偉大な歌手のレコードを聴いてロンドンで育ちました。その影響もあってか彼特有の演奏は、メロディックなフレージングと名手であることを示す見せ場を作るというイタリア・バロックの基本にルーツを持つベルカント唱法にたとえられます。
タルティーニの2つのソナタはダブルトリップ、トリプルトリップが多く、派手なパッセージワークと精巧な装飾音が特徴の難易度の高い曲で、オペラ風の物語をほのめかす副題がついています。19世紀になってやっと一般に知られるようになった《捨てられたディド》と、悪魔が彼の手からヴァイオリンを奪ってソナタを弾いた夢を見て、そのあまりの美しさに目が覚めてすぐに書き取ったという体験から思いついたと言われる《悪魔のトリル》です。
「アルフレード・カンポリ:ベル・カント・ヴァイオリン」シリーズすべての録音がデッカ・オリジナル音源からの新規リマスタリングとなります。アーティストと演奏曲目については、カンポリの伝記作家デイヴィッド・タンリーによる新たなブックレットの中のエッセーで詳しく解説されています。
[DECCA初CD化]
曲目
[CD 1]
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
1
第1曲: Allemanda
2
第2曲: Corrente
3
第3曲: Sarabanda
4
第4曲: Giga
5
第5曲: Ciacona
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 《悪魔のトリル》 B.g5
6
第1楽章: Larghetto affettuoso
7
第2楽章: Allegro
8
第3楽章: Andante - Allegro
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 作品1の10《捨てられたディド》
9
第1楽章: Adagio ma non troppo
10
第2楽章: Presto
11
第3楽章: Largo
[CD 2]
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調 HWV361(作品1の3)
1
1. Andante
2
2. Allegro
3
3. Adagio
4
4. Allegro
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ト短調 HWV368(作品1の10)
5
1. Andante
6
2. Allegro
7
3. Adagio
8
4. Allegro
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 へ長調 HWV370(作品1の12)
9
1. Adagio
10
2. Allegro
11
3. Largo
12
4. Allegro
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ 第4番 ニ長調 HWV371(作品1の13)
13
1. Affetuoso
14
2. Allegro
15
3. Larghetto
16
4. Allegro
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 イ長調 HWV372(作品1の14)
17
1. Adagio
18
2. Allegro
19
3. Larghetto
20
4. Allegro
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ 第6番 ホ長調 HWV373(作品1の15)
21
1. Adagio
22
2. Allegro
23
3. Largo
24
4. Allegro
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